左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(相棒から返ってきたメールの返信の内容に目を通しては少し考えた後僅かに苦笑いしてスタッグフォンのメール内容に『ありがとう、相棒』とただ一言自分の今一番の気持ちを表す言葉を打ってはそれを相棒宛に再度送ってスタッグフォンを閉じてポケットに押し込めばハードボイルダーに股がり発進させて帰るために事務所へと走らせていき、まだお昼時である街中を風都特有の気持ちい風に靡かれつつ事務所までの帰路をハードボイルダーで駆けていき)
…でも翔太郎、彼は君を助けたが同時に多くの人を傷付け金を受け取っていた(治癒能力を持ったドーパントを心優しい翔太郎が助けたくなる気持ちは理解できなくもないが治療の必要ない人々を傷付けたことは変わらない事実であるのだと相棒に伝えるべきか悩み答えは出ないまま何も送らずにスタッグフォンを閉じ「駄目だ、今は気分が優れない…余計なことは考えないでおこう…」博物館へ到着した時のゾクゾク感は何処へやら相棒がそろそろ帰ってくるだろうと事務所へ出ていくがソファでなくベッドに力なく座り壁にもたれ掛かり)
(少しバイクを走らせた所で先程までずっと封じ込めていた複雑な気持ちは蘇っていき、事務所から離れた所にある海が見える場所でバイクを止めては再び腰掛けるようにして海を眺めつつ、あのメールにはありがとうと返したが本当は相棒が他で伝えたいことは何となくわかっていて、それでも肝心な所で非常に成りきれない自分のこの優しさは持っていていいのだろうかと海を眺めながら悶々と考え再びスタッグフォンを開けばフィリップ宛に『でもお前が本当に言いたいことも何となくわかってる。あのドーパントが人々を傷付けて金を貰っていたのは事実だからな。けど俺は肝心な所で非常になりきれねえみたいだ。後お前がそれに関して悩むことはねえから、元気出せよ』と打った後数秒考えた後再び手を動かして『psちょっと街の方に出掛けるからお腹空いたら冷蔵庫にあるお前には内緒で作っといたミートソースパスタ、レンジでチンして先に食べとけよ』と打っては相棒が読むか読まないかはわからないがそれは相棒に任せるかと決め送信しては再びポケットへと押し込み事務所とは反対方向の街の方へとバイクを走らせて向かい)
(悶々とする間にスタッグフォンが鳴ったが送り主は翔太郎だろうと確認しないまま地球の本棚へ入り自分を納得させる為に検索し相棒の行いが100%正しいかは分からないがエンジェルの助けは的確だったと判明『翔太郎が気絶した状況を検索したよ。打ち所が悪くすぐに病院へ搬送しなければ麻痺が残る危険性もあった。つまり、あのドーパントの助けがなければ君は今こうしてメールを打てなかったと思う』だから正しかったとか否かは触れずただ事実だけを送信し、こちらの元気がないことを見透かし昼食の心配もする相棒の存在に少しだけ表情が和らぎそのままベッドに寝転がり少しの間目を瞑り)
……?寝てるのか…(街での買い物済ませ数分後帰ってきては事務所の中へと入るがベッドに寝転んで寝てしまっている相手を見付けてはそう起こさない声色で呟き毛布をかけてやっては買ってきた小さい茶色の紙袋を相手に顔の横にそっと置いておきその仮眠のベッドから少し離れた所にある事務用の一人かけの椅子へと座ってはスタッグフォンフォンを開き相棒から来ていた内容を見ては僅かに苦笑いし再度閉じてポケットに仕舞い、何だか眠いたいと感じ少しだけ寝ようと心の中で思っては椅子に凭れかかったまま目を閉じて眠りにつき)
(暫く寝たのだろうか物音で目が覚め視界に見たことのない茶色の袋が入りそう言えば街に行くとメールが来ていたようなとぼんやり考え事務机に向かって居眠りする相棒の姿を捉えせっかくだから紙袋は彼が起きてから開けるとして「…おかえり」まだ起こす必要もないかと小声で呟き難しく考えず今はこうして相棒が傍に居てくれることに感謝するとして眠りはしないがもう一度ベッドに寝転がり相棒が起きるまでの間ごろごろとひたすら無心に天井を見つめ)
……?……起きたのか…フィリップ…(それからまた数分が経ちふと目が覚め小さく欠伸を溢しつつ仮眠のベッドの方へと目をやれば何時のまにやら起きたらしい天井を見つつまるで無心でいるようにゴロゴロしている相手の姿が目に入り、起きたのかとまだ寝起きの声で声をかけつつ椅子から立ち上がっては眠いのか目を片手で擦りつつ仮眠のベッドの一番近くにあるソファへと腰掛けて)
…翔太郎、僕なりに考えが出たんだ。聞き流してくれていいさ(近くへ移動してきた相棒を横目に捉え直ぐに視線を天井へと戻し今日いろいろとあった出来事をずっと考えた結果を出したと静かに口を開き「君が無事ならそれでもいいかって…仮面ライダーとしてこんな考え方じゃ駄目かな」ドーパントの能力がどうだの相棒を助けただの難しく考えずただ相棒が無事であればいいのだと寝転んだままソファの方向へ転がり何となしに相手に向かって手を伸ばし)
……いいんじゃねえか?お前がそう結果を出したならそれで…(寝起きのまだぼんやりとする頭で相手の話を聞いていたが聞き終えて少し考えては何となしに此方からも手を伸ばして伸ばされていた手を緩く握り寝起き独特の穏やかな声色で相手がそう結果を出したならそれでいいのではないかと伝え「それに"仮面ライダーと"してのあり方ってそれぞれだろ?」と一口に仮面ライダーと言ってもあり方は人それぞれなので気にすることではないのではないかと穏やかな声色のまま僅かに微笑んでそう呟き)
…じゃあいいか、それで(相手の帰りを待つ間一人で考えても出なかった答えはこんなに単純なものだったかと小さく吹き出し笑い触れた手を恋人がするみたいにして一瞬だけ指を絡ませ握り少なくとも相棒に連れて来られたこの街が好きという感情は仮面ライダーらしいかなと片割れを見つめ直ぐに手を離して起き上がり「そうだ、これは何だい?」相棒が自分のためにどこかで買ってくれたらしい目の前にあった茶色の紙袋を持ち上げ)
ん?……あー……えっと、その前にな、お前はそれ気気に入ってるか?(どうやら少しは元気になったらしい相棒の様子に安心したように微笑んでは次に問われるようにして見せられた茶色の紙袋を見ては買った中身の事を思い出して少し考えた後相手が髪止めに使っているクリップをそっと指差してはそのクリップが気に入ってるかどうか問い掛けてみて)
…え、これのことかい?実は服に合わせて色を増やそうかと悩んでるところなんだ(外向きにハネていない方の髪にいつも留めている2つのクリップを触り、今使用しているいかにも文房具な銀色に飽きてきて2人のメモリに合わせた色の付いたものを買おうか悩んでおり「メタルは銀だからあと緑、黄、赤、紫、青…くらいかな」どうだろうかとメモリの色を指折り数えて)
そうか。……んー…じゃあそれ開けてみろよ。お前が気に入るかはわかんねえけど……(相手の返答を聞いては成る程と頷き買ってきたはいいがはたして相手が気に入ってくれるかは不明な為とりあえず開けて中身を見てほしいと伝え最後は僅かに苦笑いして付けたし、因みに中身にはとてもシンプルなヘアピンが赤、青、黄、銀、緑、紫の計5色が同じ色2つずつで分けて袋の中に入っていて)
わざわざ買ってくれたのかい?(会話の流れで開ける前から中身の予想は付いたが相棒が自分のために買ってくれた物となればとても嬉しく袋の口を開けて中にカラフルなクリップがあるのを見て満面の笑みでベッドの上に並べ「ありがとう。大切に使うよ」元々付けていた飾り気のないクリップを外して2人の服を見比べ自分の着ている黄色と相棒の青色を選びさっそく青を上に黄色を下に嵌めてみせ)
ああ。相棒とはいえお前には色々と助けてもらってるからな(相手の言葉にコクリと頷いては相棒とはいえ相手にとても助けられているのは事実となのでふっと微笑んでは「だからお前に何かプレゼントしたいなって思って思い付いたのがそのヘアピンなんだよ」と口にしてはどうやら気に入ってくれたらしい相手に良かった言うように小さく笑い早速と言うように青と黄色のヘアピンを付けた相棒を見ては自然と微笑んで「似合ってるじゃねえか」と思ったことをそのまま言葉にして)
お互い様だよ(助けられているのは此方も同じで一方的に貰うのは申し訳ないような気もするが似合ってるとの一言に照れたように頬を赤くさせ目を反らし「本当にありがとう。ルナとトリガーだね」ベッドに広げた他の色も手に取り緑と紫とかWの変身する色合いに並べて遊び「翔太郎へのお礼、何か一緒に買いに行きたいな」帽子への拘りは強く手を出せない領域な気がするためネクタイを選ぶのはどうだろうかとか相棒の服装をまじまじと眺め)
どういたしまして。気に入ってくれたなら何よりだな(お互い様と言う言葉に確かにと思いつつ頬を赤くした相手を見れば首を傾げるが何だが微笑ましくなりクスッと微笑んで優しく頭を撫でてその後に言われたありがとうと言うお礼の言葉に小さく微笑んではどういたしましてと改めて口にし自分へのお礼に何かを一緒に買いに行きたいと言い此方の服装をマジマジと見詰めてくる相棒を見てはキョトンとなりつつ「気持ちは嬉しいけど俺がお前に買ってやりたくて買っただけだし、そこまで気にしなくていいんだぞ?」と小首を傾げてそう口にして)
ちょうど欲しいと思ってたところなんだ(もう一度相棒に貰ったクリップを触り毎日一緒に居るだけあって良く見ているものだと探偵の洞察力に感心し「だからだよ。僕も君に買いたいし一緒に選びたい」自分がしたいからと言った相棒の言葉に乗っかりお互いが選んだ物をプレゼントし合うというのも何とも絆が深まる気がするしで「お昼を食べたら買い物に行かないかい?」時計を見てはさっき読んだメールを思い出し冷蔵庫からミートソースパスタを取り出し2人分レンジへ突っ込み)
……まあ、お前がそう言うなら、構わねえけどさ(相棒の言葉に目をぱちくりとさせていたがまあ相手がそう言うなら構わないかと思い僅かに微笑んでそう呟きその後にお昼を食べた後に買い物しないかと聞かれては一瞬キョトンとしつつそれはさ勿論構わないため「ああ、いいぜ」と明るく微笑ではそれから冷蔵庫から出したミートソースパスタをレンジで温める相棒の様子を苦笑いしつつも見守って)
決まりだね。今日はもう依頼は受付終了だ(右手の指を鳴らして決定し相棒と一緒に出掛ける予定があるため探偵事務所はお休みと冗談を述べてみたり何処へ行くか既にわくわくする頭にレンジの温め完了の音が響き熱々の皿に気を付けそっと運び「いい匂い、いつの間に作ってたんだい?」ミートソースパスタが冷蔵庫に冷えてることなど知らず温まり美味しそうな香りに鼻をくすぐられフォークとスプーンを用意しワンセット相棒に渡し)
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