左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(ふわふわとした意識の夢の中、自分が過去に経験してきた記憶のような海を何を考えるでもなくビデオを見るように流されるまま漂っていき過去に自分は両親を亡くしてしまった事もあり別世界とは言え本当の家族とやり直すチャンスがある相棒には家族と過ごすと言う大切な時間を経験して欲しいと言うのも本心で、でもそれ以上に自分は相棒とまだまだ居たいのだと改めて自分の気持ちを認識し、街をウロウロする相棒の肩にいつの間にかファングが現れ『翔太郎様が貴方に自由に生きろと言うのは…本当の家族…若菜様達とやり直すチャンスが別世界とは言え貴方にあるからだと思いますよ。…あの方は昔に両親を亡くされてますから」と穏やかな機械の声でそう呟くように伝えた後1つ溜め息を吐き『それ以上にフィリップ様と居たいと言うのが、恐らく本心なのにですけどね…』と子供を見る親のような声色でそう付け足すように口にして)
…来ると思った(一人で出歩けば必ず現れるファングは護衛というより最早監視に近いのではと相変わらずの嫌みな態度を取り「僕は今の環境が充分に自由だ。組織に捕らわれメモリを作った時とは大違いさ」足元に落ちてた小石を蹴りながら遠い昔を思い出して「そんな自由になった僕が翔太郎を選ぶ。それでいいじゃないか。それに、本当の家族は大人数だから僕が居なくても平気さ」どちらかを選ぶなら迷わず相棒を取るのに何故分かってくれないのか蹴りすぎて遠くに行ってしまった小石を寂しそうに目で追い掛けて皆が幸せになる方法はないものかと溜め息ついて)
(夢の中で自分の気持ちを改めて認識するが果たしてこの気持ちを相棒に言うにしても言って良いのかと悩み、フィリップの静かに言葉を聞いていたファングはスタッと肩から降りて地面に立ち『…そう、気持ちは悩みなんてせず答えは本当に単純にそれでいいんですよ。恐らく翔太郎様も本当は貴方とずっと一緒に居たいと思っているでしょうしね』と答えなんて単純にそれで良いのだと頷きつつ此方が本当に思っていることを敢えて彼に明かし再度1つ溜め息を吐いては『…フィリップ様も知っての通り、あの方は自分より他人ですからね…』と呟いた後ピトッと彼の足元に額を当て『未来の記憶を取り戻している貴方だからこそです。バレたら怒られるかもですが、あの夜の荘吉様と翔太郎様の会話を教えましょう』とメモリーメモリがじぶんに教えてくれた師弟の会話を全てフィリップに映像で教えて)
自分より他人…それでもね、僕と一緒に居たいって一言ほしいんだ。だってこれじゃまるで、僕の片想いじゃないか(気持ちを確かめ合ったはずなのに自由に生きろと言われてしまうと距離を感じてしまうような相棒が此方の事を考えての言葉だと分かっているのに我が儘かもしれないと溜め息がまた出てしまうが、師匠との話を聞いて嫌われてなどないし好いてくれて本当は一緒に居たいと思ってくれていると分かり温かくなる胸に手を当てて「…全く、素直じゃないな」ふと右腕を見れば当たり前かもしれないが未来で貰ったブレスレットがなく事務所に帰ったら頂戴とねだってみようと思い付けば身体の向きを反対にして帰路につき)
(暫く夢の中で自身の記憶の海を漂っていたが最初からフェザーメモリの力で記憶を保持していたせいなのか所々の記憶にヒビが入り割れかけているのは確かだとぼんやりと思いつつ相棒の事を思えば自然と夢から覚めていてゆっくりと目を開ければ見慣れた天井が目に入りそっと起き上がり、フィリップの様子を見たファングは体の向きを変えて帰路に着く彼を微笑んで見送っては『貴方方が幸せで居てくれる事が、私にとって一番嬉しいことです』と誰に聞かせるでもなく独り言のように呟いてはまた何時ものように何処かへと姿を消して)
(思ってるだけでは伝わらないし相棒と一緒に居たいと言葉にして伝えるべきと考えながら歩いていれば考え事をしていたせいか直ぐに戻ってきて、室内に相棒の姿がないのを見れば自室にいるのだろうと扉をノックし「翔太郎、入るよ」一言掛けてから中に入ると何もついてない右手を相棒に向かって伸ばし「君の大切なブレスレット。よかったらまた譲ってくれないかい?僕は本当の家族よりも君と一緒に居たい」静かにハッキリと述べては腕を伸ばしたまま首を傾げて)
(寝起きの頭でぼんやりとベッドに座ったままで居ればノックの音がして扉に目を向ければ入ってきた相棒の姿があり此方に来たかと思えば右手を伸ばしてきたのでどうしたのかと不思議に思い首を傾げればあの未来で渡したブレスレットを譲ってほしいと言われ一瞬驚くがその後に続けて言われた言葉には静かに耳を傾けて聞き、相棒自身から本当の家族より自分と一緒に居たいと言われ心が暖かくなるのを感じ自分の本当の気持ちを伝えていいのだろうかと考えるが「…いいのか?本当にそれで…。…お前が本当にそう思ってるなら……何も、言わねえけど…」と相棒が本当にそう思ってるなら何も言わないが本当にそれでいいのかと何処か不安げな表情で問い掛けて)
…全く君は疑り深すぎる(思ってもない事を口にするタイプでないと思うのだがすんなりとは受け止めてくれない相棒の様子に小さく溜め息ついて同じようにベッドに座り少しだけ体重をあずけて「そう思ってないなら君に言ったりしない」首をゆっくりと振って否定して「それに記憶が戻ったんだから、家族を取るならとっくに此処を出てる」言葉を付け足し甘えるように隣に並ぶ相棒の膝を枕にして座り直し下からじいと顔を見つめ)
(溜め息を吐かれ疑り深いと言われては、うっ…。と言う表情になるもその後に言われた言葉に目を瞬かせていれば体重を此方に預けてきていた相棒が膝に頭を乗せてきて家族を選ぶならとっくに出ていると言われては再度目を瞬かせていたがその言葉の意味に更に心が暖かくなる感じがして自然と頬を緩めては片手でそっと優しく相棒の頭を撫でながら僅かに俯き「………そうだな。お前、結構思ったことしか…言わないもんな」と呟いては数秒沈黙した後ゆっくりと口を開き「………俺もな…本当は、お前と一緒に……居たい…」と自分の心からの本心を小さな声で相棒に伝えて)
そういう事、僕は素直だからね(家族を大切にしろという相棒の気持ちは勿論有難いし大切にして貰ってると実感できて嬉しいのだが家族以上に大切にしたい人だから側に居たくて頭を撫でて貰うのが心地よく目を細めてうっとりしやっと本心を言ってくれたのが嬉しくて「翔太郎、それならなんの問題もないじゃないか。やはり僕らは両想いなんだ」お互いがお互いと居たいと思うなら利害関係は一致してるはずと緩く微笑んで頭を撫でてくれる手を両手でそっと包むようにして握り)
(自分の事を素直だと言う相棒に小さく微笑みでも確かに相棒は思った事しか基本言わないタイプなので間違ってはないかと内心で思いつつクスッと笑い優しく相棒の頭を撫で続けながら相棒の言葉に耳を傾けて撫でていた手を包み込まれつつその言葉を聞けば何だか頬が赤くなるが何処か安心したように笑顔を浮かべ「…はは、だな。両思い………ああ、お前と俺は…両思いだもんな」と何だか久々に確認したことで照れ臭く感じるも笑顔を浮かべてそう呟き「…俺、やっぱりお前の事…大好きだ」と頬が赤いままだが明るく微笑んで大好きだと伝えて)
好きな人に好きって言ってもらうの、すごく幸せだね(整った顔だと下から見上げた相棒は頬を赤くするのが可愛くて照れながらも好きと言ってくれるのがとにかく嬉しくて幸せで「あぁ、知ってる。それに、僕も君が大好きだ」若菜に対する好きとはまた別の"好き"を言葉にして伝えてからゆっくりと起き上がり気持ちを再確認できたからともう一度右腕を差し出し両親から貰ったらしい大切なものを譲ってくれないかと首を傾げ)
ああ、そうだな…言う方は何時になってもちょっと照れ臭いけどな(相棒の言葉に微笑んで同意しつつ照れ臭そうに付けたし相棒から改めて大好きと言ってもらえてはとても心が暖かくなるなり嬉しくなるのを感じて頬が更に赤く染まるが明るく微笑み「…ああ、ありがとうな」とお礼の言葉を口にして起き上がった相棒から再度右手を差し出されてはその意味を理解してコクリと頷きベッドから立ち上がっては引き出しの方に向かい1つの引き出しからあのブレスレットを取り出しては再度相棒の隣に腰掛けてそっと相棒の右手首につけてやり「……ありがとうな、フィリップ。側に居させてくれてさ」とフワッと微笑んで改めて相棒にお礼を言い)
君はいつになっても顔を赤くするよね(ちょっぴりからかいつつ頬の赤さが好きの気持ちが本心だと物語り嬉しさを増してくれて右手にはめて貰ったブレスレットは本当に綺麗で色んな角度に腕を回してキラキラ輝くのを眺め「ありがとう。側に居させてくれて」ぴったりくっついて座り相棒になれて良かったとじんわり温まる胸元に手を当ててこの世界では相棒をこれ以上悲しませないと改めて誓って左手でブレスレットの宝石を触り暫くして落とした視線を上げ相棒の方を見て)
……わ、悪かったな…何時も赤くてよ…(ほんの少しからかってくる相棒に更に頬が赤くなりつつもツンデレめいた言葉を呟くように口にしてぴったりくっついてきた相棒にそっと目を向けつつ告げられた言葉に嬉しくなり微笑んで「…此方こそ、ありがとうなフィリップ」と此方こそとお礼を言い譲り渡したブレスレットの宝石に触る相棒を自分の本当の気持ちを伝えて良かったと思いながら見守っていれば此方に目を向けてきたのに気づけばニコッと微笑んで優しくその黒髪をとくようにして撫でて)
そこが可愛らしいから、悪くない(実際のところ此方からすれば可愛い反応だし嬉しくもあるがくすくす笑って更にからかってみて流石に笑いすぎたかと直ぐに止めて相棒のすぐ隣は自分だけの特等席だとご機嫌に足を上下にパタパタさせ相棒と目が合えば「…今のは、不覚にもドキッとした」至近距離で大好きな整った顔で微笑みかけて貰って心臓が騒がしくなれば視線を床に落としたまま身体を傾けて肩に額をつけ「翔太郎ってば、普段は駄目なハーフボイルドのくせに決める時は決めるし時々ズルい」下を向いたまま小声で呟いて)
(クスクスと悪くないと更にからかわれては更に頬が赤く染まり恥ずかしいと言うか照れ臭いというかの気持ちが強くなりフイッと相棒から赤く染まっている顔を逸らし優しく相棒の黒髪を撫でていたが肩に額を付けてきたかと思えばハーフボイルドのくせにズルいと言われては思わず目を瞬かせてキョトンとなるが少し苦笑いしてはポンポンと肩に額を付けてきた相棒の頭を撫で続けては「ズルいって、そう言われてもなあ……あ、けど昔…よく覚えてねえけど誰かから笑顔可愛いって言われてたっけ…」と苦笑いするが最後は昔を思い返すように呟いて)
(額を乗せたまま頭を撫でてもらって「ふーん、そうなんだ。格好付けたがる君として、それは言われて嬉しいのかい?」年なのか最近落ち着いた気がするもののハーフボイルドで何かと決めたがる相棒が格好いいでなく可愛いとの言葉を喜ぶのかと浮かんだ素朴な疑問を口にしてゆっくりと身体を起こし両手で相棒の顔を挟みじいと見つめ「可愛いかは分からないけど、顔整ってるよね」改めてまじまじと見つめてから両手を添えたのをいい事にそのままそっと口付けしてから完全に離れて部屋を出て)
……えーっと、約3か月ぶりになるのか…?フィリップ、かなり待たせちまってもう居るかはわかんねえけど……本当に久しぶりと言うことで、メッセージを残しておくな…。
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