左翔太郎 2020-04-13 07:59:31 |
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(此方の掛け声に返ってきた技名の話に目を瞬かせるが先程相棒が言っていた言葉を思い出し僅かに微笑み「まあな」と穏やか声で一言返し「ファングストライザー!」と相棒と息を合わせて技名を口にしファングジョーカーの必殺技であるファングストライザーを食らわせては剣児から出てきたメモリが地面に当たり割れたのを確認し一息吐けば自然と変身が解けた瞬間時間差なのかそれとも気が緩んだのか気絶している彼がドーパント状態の時に2回殴られた事になる腹部の鈍痛が今になって振り返し思わず僅かに俯きそっと腹部に手を当てていて)
(body側になり変身するのは久々で緊張が緩んだ事もあってどっと疲れが押し寄せ相棒の元へとゆっくりと近寄れば腹部に手を当てる様子に眉を潜め「…痛むかい?口の横も切れて血が滲んでる」じっと顔を見れば此方の到着を待つ間に殴られた時に出来た切り傷にそっと指を伸ばして今回も前回も組織に狙われる身のせいで相棒を危険な目に合わせてしまったのだと申し訳なくなり「ごめん、僕の知らない間に色々やられたんだよね」視線を下に頭を少しだけ下げて謝って)
(そっと腹部に疼く酷くもないが軽くもない鈍痛に堪えていれば相棒から声をかけられハッとなりゆっくりと相棒に向き直り此方を申し訳なさそうに心配してくれる相棒の様子から疲れが滲み出ているのを感じればふっと微笑んでいて「大丈夫だフィリップ、後で治療すれば直ぐに治るからな。それより、お前は大丈夫か?組織に追われたり、久々にファングになったし……やっぱり疲れただろう…?」と痛みはするが大丈夫だと相棒の足元に居るファングの視線も感じつつ優しい声で告げてそれより組織に追われたりファングになったりの怒濤の連続で相棒の疲れは大丈夫かと眉を下げ優しく頭を撫でながら声をかけて)
大丈夫…と言えば嘘になる(心配されて素直に答えて未来の相棒と同じだけの記憶が甦り自分も同じく未来から来たのだと思えば相棒への想いも当然募り頭を撫でて貰うのがより一層幸せに感じて思いきって背中に腕を回し抱き付いて「疲れたから帰ろう」少しして身体を離しその場を去る前に手短に警察に通報しておいて「その前に、これは返しておくよ」鞄から相棒のスタッグフォンを取り出し手に乗せて持ち主に返し)
(相棒の言葉を聞けば更に心配になるが背に腕を回されふと思い切り抱き付かれては一瞬キョトンとなるが何処か寂しさを感じていた心が暖かくなるのを感じつつ前ほどの相棒自身の言葉通り自分と同じく未来から来たのだとしたらと少し考えた後今は考えないでおこうとそっと目を閉じて暖かさを感じつつ片手で頭を優しく撫でつつもう片方の手でそっと優しく背を撫でて暫くして体が離れたの感じ帰ろうと言われては「…だな」と僅かに微笑んで頷き相棒が警察に連絡を入れるのを見守っては返す物があると言われたスタッグフォンを乗せられては「俺が念の為にファングに託してたからな。ありがとうなフィリップ」と念の為にファングに預けていてよかったと改めて思っては小さく笑って相棒にお礼を言い)
(通報した後に普段なら相棒がするだろうが冬美にも連絡を入れ依頼完了の知らせをすれば約束通り自首すると返答してくれて恐らく通話内容は隣にいる相棒にも聞こえてるはずと視線を送り短いやり取りを終えてスタッグフォンをしまい、事務所に向けて歩きだし「全く、ファングに預けてるなんて知らなかったから君の居場所が分からなくて焦ったじゃないか」歩きながら肩ちょんと攻撃してファングになった際取り戻した記憶があればもう寂しい思いをさせずに済むだろうかと時折見せる相棒の悲しげな表情を思い出しながら歩みを進め)
(本来なら自分がすることなのだが変わりにしてくれている相棒を隣で見守りつつ通話内容は此方にも聞こえているので視線を向けてきた相棒に1つコクリと頷き通話が終わったのを確認すれば一緒に事務所へ帰るために歩みを進め小言のような言葉をもらいちょんと肩に攻撃を受けては僅かに苦笑いし「あはは……、途中でもしもの為にってそこでファングに預けることを決めたからな…ごめんな」とその時の事を話しつつ心配をかけたのは事実で素直にごめんと謝りほんの少し先にある相棒の背を見ては数秒だけ足を止めそっと胸元に手を当てては例えどんな相棒であろうと彼は自分の大切で大好きなな相棒に変わりないのだがらと改めて思いほんの少し胸元の服を握り師の荘吉に話した決意を実行する時は遅くないのかもしれないと何だかんだ過去で自分の心情を知り時折側に居てくれたファングの存在を肩に感じつつ内心そんなことをで考え)
(ファングになった影響で取り戻した記憶について相棒にどう説明しようか考えながら歩き気付けば事務所に到着していて誰も居ないがただいまと挨拶して扉を開ければさっそくガレージへ向かい以前別次元の荘吉から聞いた"平行世界"について検索したがキーワードが曖昧すぎてこれといった結果は出ずに本棚からすぐに戻り、事務所スペースへ戻って適当にベッドに腰掛けて「翔太郎、さっき変身した時に言いかけた事なんだけど。僕らは恐らくドーパントかメモリの影響で平行世界に迷い混んだのかもしれない。僕はずっと記憶を失っていたけどファングに変身した事で全て思い出したんだ。これから起こる依頼も君を捨てようとする事も…もちろん、君が好きだって感情もね」検索は出来なかったが歩きながら自分なりに整理した考えを相棒に伝えて)
(相棒のほんの少し後ろを歩きながら気付けば事務所へと着いていて相棒と同じように入りただいまと口にし直ぐにガレージへと入った彼に首を傾げつつも見送り此方に頭を下げてきたファングにはコクリと頷き軽く片手を振って去っていくのを見送り取り合えず手当てをしようと救急箱を手に取りソファに腰かけた時に相棒が戻ってきた為箱は横に置いておき相棒の話を聞けばなるほどと思い「なるほどなあ…でもありえない話じゃないよな…」と同意を示す言葉を呟くように口にしその後に言われた言葉には数秒沈黙するがそっと口許を緩め「…そっか」とただ一言だけ呟いて)
鳴海荘吉が此処へ来たように、僕らもまた亜樹ちゃんのいない事務所へ来てしまったんだ(ベッドから立ち上がり以前相棒が血は繋がらないが家族といって描いた絵を眺め描かれた時点では誰だか分からなかった照井夫妻の顔を指でなぞり照井と合流するのは少し先の話だがこの世界ではどうなのか首を傾げ、少しして相棒の隣へと腰掛けて「君だけ記憶があるままなんて不安だったろうね、すまない。でももう大丈夫、全部思い出したから」大好きの意味合いが変わった相棒の左手をそっと取り両手で包み込んで)
(静かに相棒の話に耳を傾け確かにあの時来た師匠である荘吉は平行世界から来たと言っていたのを思い出し自分がフェザーメモリの力を借りて調べた時は照井夫妻の存在は無いものとして知らされた為正直ちょっと悲しかったのだがと自分が描いた壁に飾られている絵に触れる相棒を見守りながらそんなことを思いふと隣に腰掛けてきた相棒にどうしたのだろうかと不思議に思い小首を傾げるが左手をそっと包み込むように握られ告げられた言葉には何も言葉が出てこず込み上げてくる感情のまま涙がポロポロと出てきて自分の膝に落ちる涙をただじっと止めることなく見詰めていて)
(もし本当に平行世界に迷い込んだとすれば一体何のきっかけかを探る必要があるのだが今はそれよりも相棒の側にいて空白の時間を埋める方が先決と隣に座ったのだが勝手に溢れたのだろう涙を袖口で拭い抱き締めて「…お待たせ。それと、ただいま」ほんの少し触れるだけの口付けをして今度は額を寄せてくっつけてもう大丈夫だと自分は此処に居るのだと安心して欲しくて暫くそのままに相棒の側でじっとして)
(涙がポロポロと流れて止まってくれずただじっと膝に落ちる涙を見ていたが相棒に涙を拭われそっと顔を上げればただいまと言う言葉と共にそっと口付けを送られては心の奥底にあったほんの少しの寂しさが消えた癒されていく気がして「…うん、大丈夫…。…おかえり」と微笑んで大丈夫と言う言葉とおかえりと言う言葉を伝え合わさった額の温もりを暫く感じていたがふとゆっくりと口を開き「…過去のお前だってな、一緒に居て心強かったし、側に居て支えたいって思った。…けど、何か、寂しいなって…思ったんだ…」とポツリポツリと話していき「…俺も中々、酷いよな…」と苦笑いして最後は僅かに俯いて呟き)
君と過ごした時間が違うからね(ファングになるまでは記憶喪失状態で数々の依頼をこなす前の記憶しかなく当然相棒に対する信頼関係は今に比べると薄いし恋愛の感情もなく寂しいと感じるのは当然で「君は酷くなんかないさ。君との思い出を忘れ去ってしまった僕の方が酷い」ゆっくりした動きで首を横に振り相棒を見捨てたり一年も姿を消したりと辛い思いばかりさせてしまったと申し訳なさでいっぱいだが全てを取り戻した今となってはこれ以上相棒を悲しませないようにしようと誓いもう一度強く抱き締め背中を数回ポンポンと撫でたら救急箱が目にとまり「すまない、手当ての邪魔しちゃったね」苦笑い浮かべて距離をあけて座り直し)
……それも、そうだな(相棒からの話を聞けば苦笑いしつつ自分と過去の相棒とは色んな乗り越えてきた事などもどうしても違ってくるので確かにその通りかもしれないと思い同意するようにそう呟き自分の方が酷いと言う相棒の言葉を聞けば驚いてしまうが僅かに苦笑いしてそっと頭に手を置き「お前だって酷くなんかねえよ、だからそう気にするなって。それに…多分、俺が未来の記憶を持ってたのは、フェザーメモリの力があったからだろうしな…」と自分が記憶を保持していたのは恐らくフェザーメモリのお陰だろうと左手首にあるブレスレットを見ながら呟き抱き締められ背を撫でられては気持ちが楽になっていく感じがして相棒の肩に顔を埋めていたが手当ての事を聞かれてはキョトンとなるが僅かに苦笑いし「いや、大丈夫だぜ」と伝えては何だか妙に恥ずかしい為相棒にちょっと背を向ける形で救急箱を手に取り治療を始めて)
(ついさっきまでより隣に座るのが嬉しく感じられて記憶が戻って良かったと相棒の横顔を視界に捉え「あぁ…ありがとう。この不思議なメモリのおかげか」今は綺麗なブレスレットとして腕にはまるメモリに指先で触れて身体を離してもまだ抱き締めた感触が残っていてやはり大好きなのだと心が温かくなるのを感じたが手当てをするとなると背を向けられ何だろうかと小首を傾げ静かに立ち上がっては窓枠に肘ついて今日も穏やかな風を運ぶ街の景色を眺め「…平行世界だとしても、やり直せるなら家族を助けたい」園咲の屋敷がある方向にぽつりと呟き)
(来ていたシャツのボタンを外して救急箱の中身から必要な物を取り出して治療していたが窓枠に行ったらしい相棒のポツリとした言葉を聞けば丁度治療が終わり救急箱をの蓋を閉じてシャツのボタンを全て止め数秒沈黙するが立ち上がって箱を元の場所に戻しながら「構わないと思うぜ。お前が家族を助けたいって思うなら助けたっていい。俺は反対しねえし、もし力が必要なら何時でも貸すしな」と普段の穏やかな声で自分は反対しないし何時でも力を貸すと伝えゆっくりと歩き隣に来てはポンと頭に手を置き「それに………お前の姉さん…若菜さんは、お前に会いたがってたしな」と園咲家に潜入した時に知った若菜の気持ちをそっと目を閉じつつ呟いては「まあ、お前の自由にしたらいいさ」と元の穏やかな声に戻りそう付け足しては2回ほど優しく頭を撫でて自室の方へと歩いていき)
(人の気も知らないで呑気に回り続ける風車を見て次の依頼で命を落とす事になる霧彦の事も助けたいし二人で待ち合わせたのに間に合わなくて悲しませてしまった若菜も助けたいと家族の顔を浮かべていれば頭に乗った手に視線を相棒へと向けて「ありがとう、翔太郎。家族には君も含まれているから、もうあんな酷い事はしない」この世界の井坂がどれ程強敵かは分からないが仮にシュラウドがいて何か言われたって迷わないと伝えておき相棒が去ってからも暫く外を眺め「…若菜姉さんが僕に会いたがってた、のか。この世界では助けられる側じゃなくて、助ける側になりたい」悲しいのか何なのか分からない感情を抱えたまま飽きるまで窓際に立っていて)
(自室へと入りパタンと扉を閉めては引き出しの方へと向かい1つの引き出しを開けて自分が居た過去では相棒に譲った両親から贈られたエメラルド色に輝く宝石がついたブレスレットに目を向け「……そう、お前は何にも縛られず自由に生きていいんだ。家族を助けたって思うなら俺だって力を貸すし、お前が家族の元に戻りたい、何時か一緒に暮らしたいって思うなら暮らしたって良い…離れることになるとしても、お互いに"相棒"なのは変わらないからな」と誰に聞かせるでもなく独り言のように呟いてはそっと引き出しを閉めてベッドへと横になり次の依頼で命を落とすことになってしまう霧彦の事を思い出しては助けたいと思いつつまるで本当のお兄さんのようだったと思い返していればいつの間にか眠りへとついていて)
…自由に生きろ、か(前にジョーカーとなっていた相棒からも言われた言葉を考え直し自分の好きにするとしても何かに縛られている訳でもないし 相棒と一緒に暮らし一緒に探偵をして一緒に戦う事は好きでやっているのにと相棒が此方に対し自由を求める事が不思議に思えて首を傾げ、暫くして立ったまま外を眺めるのにも飽きて室内が静かな様子から恐らく相棒は眠りについてしまったと察し記憶が戻った今なら問題ないだろうと一応のスタッグフォンだけ持って事務所を出れば何処に行くでもなくウロウロ散歩して)
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