店主 2020-04-09 10:38:25 |
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>店主様
(/お返事ありがとうございます。ニールとファルクは、店主様の一存で登場や役割等を決めて下さると助かります。
また、父親の影響ですが、父親は軍のエリートの部隊(魔法と剣で戦う)出身で、シルエライトを自身と同じようにエリートの軍人にすべく、幼いころから英才教育の一環として教えてた。また、シルエライト自身も、母親と姉が父親からの暴力を受けていたため、それを守るために魔法を習得したという感じで行きたいと思っていますが、いかがでしょうか?)
>お客様
(/お早い解答をありがとうございます! 確認致しましたが、不備等ございませんので此方のプロフィール提示をお待ちください~。凝って長くなってしまうかもしれませんがご容赦を!)
名前:クロエ・クロフォード
種族性別:人間の女
容姿:ところどころ赤い毛色のある深い紫の髪は背の中程まである。前髪は眉にかかるかかからないかで切り揃えられていて、その下にはつり上がった形の目があり、瞳は髪色と同じ赤と紫のオッドアイ。スッと通った鼻筋に形の整った唇と、どちらかと言えば綺麗系の顔立ちをしている。乳白色の滑らかな肌には赤と黒の装飾の細かい教員用コートを纏っており、白いブラウス、黒い膝上丈のスカート、ヒールのないブーツを履いている。青い宝石の填まった指輪を右手の人差し指にしていて、常につけている。全体的に華奢で細く、身長は150cmと平均的。
性格:感情豊かでマイペース。やりたいことはやりたいだけやろうとするが、根はそれなりに真面目であり、決められた規則は守る。魔導師としての誇りはそれなりに高く、魔法には目がない。生徒たちにも魔法の良さを知ってもらいたいと思っている。人懐こく、誰とも過不足なく接することができるが、反面親しい相手を持っておらず孤独。寂しがり屋。
経歴:戦争孤児であり、血の繋がった兄と共に孤児院で育った。後継者を育てたい魔導師に兄と共に引き取られ、学校に通いながら家では魔法の教育を受けるという生活を送っていた。魔導師は兄妹には親としてではなく魔導師として接していたため、親の愛を知らずに育つ。魔導師の資格を会得してすぐ、研修として王立高等学校の教師に派遣された。
備考:魔法は略式詠唱に到るまで熟練している。無詠唱は修得しておらず、昇格試験を受けるために練習中。指輪は自衛用のものであり、内側に兄の刻んだ魔方陣がある。発動させると兄の持つ指輪に通知が送られ、暴風の壁が一定時間展開されてクロエを護る。ただし魔力の消費が多く、緊急時にしか発動はしない。魔力量は多く魔法の才に優れてはいるが近接戦闘はできない。趣味は読書と魔法の練習と研究。恋愛ごとには鈍感で、好意を寄せられても気付きにくく、自身が好意を抱いても自覚するまでが長い。
(/先にクロエのプロフィールを作成しましたので提出させていただきます。ニールとファルクが完了するまでしばしお待ちください!)
名前:ニール・クロフォード
種族性別:人間の男
容姿:年齢は25。深い紫の髪は肩につくほど長く、前髪を真ん中で分けて左右に流しており、所々赤毛が混じっている。切れ長の鋭い目には赤い瞳があり、よくよく見なければオッドアイであるとはわからない。スッと通った鼻筋は高く、全体的に男性らしい顔立ちをしている。逆三角形のがっしりとした逞しい肉体。装飾が施された赤と黒の男性教員用コートを着ており、黒いズボンに黒のブーツを履いている。青い宝石の填まった指輪にチェーンを通して服の下にかけている。身長は190台と高く、よく騎士科の教員であると誤解されやすい。
性格:合理主義。感情を中々表に出さず、他人を疑いはしないが信用もしない。与えられた役割は真面目にこなす。一度懐に入れた人間には心を砕く。
経歴:国境沿いの農村で生を受け、5歳の時に妹クロエが生まれた。後に村が戦争に呑まれ、両親の言いつけを守って妹と共に戦火から逃れて孤児となる。孤児院に跡継ぎを探しに来た魔導師に魔力量を見込まれて引き取られそうになったが、妹も一緒でなければ行かないと拒否。根負けした魔導師のところに妹と共に引き取られた。魔法に興味を示し、魔導師を目指そうとする妹を護るために魔法や魔術、剣術など学べる全てを学んで魔導師の資格を得た。現在は王立高等学校の魔法教師として派遣された妹の身の安全を守るべく、同じく魔術教師として入るため養父となった魔導師の下を離れて生活している。
備考:魔法は無詠唱の資格を会得しており、魔術に関しても開発研究資格を持つ。指輪は妹のものと対の魔術具で、妹の持つ指輪の魔方陣が作動したら熱を帯びて知らせる。妹のことは護るべき家族として認識しており、幸せを願っている。
名前:ファルク・ウォーレン
種族性別:人間の男
容姿:白髪に褐色肌を持つ。見た目の若さに反して年齢は35。金色の瞳を宿している。身長は180とそれなりに高く、肉体は逞しい。男性用教員コートを着崩して着ているが、授業の時には脱いでいることが多い。
性格:合理的かつ利己的、大胆不敵で苛烈。一匹狼で多数の人間と群れるのを好まない。自信過剰なきらいがあり、傲慢な面もある。
備考:選択科目である剣術科の教師。かつて戦争に身を置いていた軍人で戦闘好き。軍に入隊を志望する生徒をふるいにかける役割も兼任している。クロエに一目惚れしているため、シルエライトの行動次第では衝突もあるだろう。なお、肝心のアタックはニールに阻止されている。
(/プロフィールの提出が完了しましたのでご確認ください! それと、背後の者は凝り性でして、授業風景をやると魔法についてを延々と語ってしまうかもしれないのでお客様と交流を図る場面は時間切り替えごとに相談しながら進めたいと思っており、二人の授業風景から始めたいのですが、魔法の最初の授業でシルエライトがサボろうとする動きを見せたために補習を行う流れで大丈夫でしょうか?
差し障りないようでしたら、ホームルームが終わってシルエライトが帰ろうとしたのをクロエが引き留めるところから開始したいと思っております~)
>シルエライト
それでは、本日の学業は終わりになります。良き一日を送ってください。……はぁ。あ、待ちなさい、シルエライト・ヒオニ!
(今日も一日が終わる。解散の挨拶を終えて小さく息をつく。そのまま教卓から教員席に戻ろうと滑らせた視界に、補習を言いつけていたはずの生徒が帰ろうとしているのが映った。大胆不敵にも魔法科最初の授業をサボろうとした生徒だ。止まらなければどうしようかと考えながら、すぐに声を張り上げて)
(/それでは開始とさせていただきます! 改めて末長くよろしくお願いします、お客様!)
あぁ?あんだってんだよ。こちとらあんたに用はねぇんだけど。それと、気軽に名前を呼ぶんじゃねぇよ鬱陶しい。
(さっさと帰ろうとしていた時にいきなり大きな声で呼び止められ、不機嫌になる。酷く鬱陶しそうに声を荒げ、呼び止めたクロエを睨みつけて)
(/こちらこそよろしくお願いします、店主様!)
私が貴方に用があります。補習があると伝えたはずですよ!……全く、そんなに補習が嫌ですか。
(止まってくれたことに驚いて目を丸くするも、鋭い視線にすぐに目付きをキツくし、シルエライトを見据えて。”動けば拘束するぞ”と言いたげに魔力の巡りを相手にもわかるように明確に動かして)
補習なんて面倒でやってられっかよ。つか、教師がそんな強硬手段に出て問題にならないのか?逃げようもんなら捕まえる気満々じゃねぇか。腹立たしいったりゃありゃしねぇぜ。
(クロエをまだ睨みつけ、逃げようとしようものならまた身動きが取れないようにされると思いつつ。どうやったら補習を受けずに済むかを考えて)
必須科目の魔法科をサボる生徒を見逃す方が問題だと思いますが? 面倒なら真面目に授業を受けてください。
(実力行使を仄めかしてもまだ反抗的な様子に、内心の不安を押し隠してツンとすまして気丈に対応する。どうして嫌われているのかもわからないが、研修初日で問題を起こすわけにはいかない。巡らせている魔力もそのままに、なんとか相手に補習を受けさせる方法を考えて)
……私と、魔法で勝負をするのは如何ですか。貴方が授業も補習も受ける必要がないと言うのならば、知識と実技でそれを示してみては?
なるほど....面白れぇな。その勝負乗った。言っとくけどこっちも負けるつもりはねぇ...俺が勝ったらこのまま帰らせてもらう。が、あんたが勝ったら言う通りに補習受けようじゃねぇか。
(睨むことを止めて真剣な表情になり、真っすぐにクロエを見据える。負けるつもりは毛頭ないが、クロエの実力が分らないため油断出来ないと思いつつ)
で、何で勝負をつけるんだ?まさかこのままガチの戦闘....なんて言わねぇよな?
まさか。まだ魔法科の授業を受け始めたばかりの生徒と模擬でも戦闘なんてしたら大問題ですよ。
(肩をすくめながら、ゆっくりと教卓の側を離れて、シルエライトの所へと足を進める。間近に立てば相手との身長差に軽く上目遣いになりながら、自身の唇に人差し指を当ててしばし考え。ああ、と思い付きに声を漏らすと、唇を引いてニッと笑い)
そうですね……ハンデをあげましょう。貴方は昼、授業を受ける生徒たちへのパフォーマンスとして魔法を使った私に対し対抗するように近い魔法を使って見せましたが、私と同じくらいの使い手だとは思えません。なので、貴方が勝負方法を決め、ハンデを決めてください。
(/一応補足しておきますと、この学校には魔法専用射撃訓練場などはありませんが空き教室や実技用の広大な訓練場が幾つかある設定です。放課後には解放されていて、申請すれば貸し切り状態にもできます~)
(顎に手を当て、考える仕草をする。少し間を置いて、閃いたと言わんばかりにニヤッと笑って)
じゃあこうしよう、実技用のでけぇ訓練場があったはずだ。そこでちと的あてゲームをしないか?ルールは簡単、いくつかの的を用意してそれにすべて当てればいい。一個でも撃ち損じがあればそいつの負けだ。ハンデとして、俺は5つ、あんたは10個の的を打ち抜く.....これでどうだ?
良いでしょう。折角なので距離のハンデもつけて構いませんよ? 私は魔導師の資格持ち、貴方はただのいち生徒。たっぷりハンデをつけなくてはフェアにはならないでしょう?
(相手が乗ってきたことに笑みを深めると、腕を下ろし自信ありげに胸を張って。更なるハンデを追加しなくて良いのかと確認するのは、挑発半分、競争心半分。フェアな勝負でなければ勝ったときに難癖をつけられるかもしれないという用心もあり、窺うように問いかけて)
距離のハンデなんて必要ねぇ、個数のハンデだけで十分だ。完膚なきまでに叩きのめしてやるよ。嫌いなあんたと補修なんてまっぴらごめんだし、本気で行かせてもらうぜ。
(シルは腕まくりしつつ、不敵な笑みを浮かべて。まるで自分が負けることなど考えられないというような表情になり、クロエを若干見下しながら近づいて)
どうぞご勝手に。私が勝ったら約束はちゃんと守ってもらいます。……行きましょう、訓練場の貸しきり申請をしないといけません。他の生徒に一部始終を見られても不名誉になるだけですし。
(相手の自信がどこから来ているのかはわからないが、約束を取り付けた時点で此方のペースに引き込むことはできた。彼が約束を守るかは五分五分だが、これに懲りて真面目に授業を受けてくれればいい。そう思いながら自信満々に笑うシルエライトに真顔で釘を刺すと、視線をふいと逸らして移動を告げながら真横をすり抜けて廊下に出て)
あぁ、確かに他のやつに見れたらまずいな。分かった、ならあんたについていくよ。てか、いちいち申請なんていんのか……めんどくせぇな。
(申請がいる事への不満を漏らしつつ、勝てばこの嫌いな教師といなくて良いと言う嬉しさから、自然とニヤけが止まらない。大人しくクロエの後に続き廊下に出て)
(/約束は守ってもらいますと言いつつ約束してないことに気付きました……! でも授業も補習も免除されたければ勝負して知識と実技を証明する、それができなきゃ……みたいな空気だったので伝わってますよね……以降気を付けます!)
公共の場ですから、人払いが必要な事柄では貸しきり申請を行うのですよ。一年時の担任には教えられませんでしたか?
(あとについてくるシルエライトを首だけで振り返ってついてきているのを確認すると、再び前を向いてきびきび歩く。相手の呟きに眉を寄せて疑問を呟きながらも、恐らくは流して聞いていたのだろうと推測する。何故真面目に聞かないのかと責め立てたいが、まずは自分の発言に耳を貸してもらわなければと思考を巡らせながら、訓練場の使用受付の係員の下に行くと、二言三言何かを伝えると、鍵を貰って)
本来は生徒が申請し教員が受諾、受諾証明書を訓練場の受付に提出してからが貸しきりの流れですが……教員自らの使用ということで口頭の報告だけです。貴方の言う面倒がなくて良かったですね?
さて、着きましたよ。小細工を仕掛けたと思われるのも嫌なので、自分の的は自分で設置してくださいね。
(鍵を差し込んで扉を開き、シルエライトが入ったのを確認すると誰かが立ち入れないように……シルエライトが脱走しようとしたときに足止めをする意味合いも含めて内鍵をかけ。窺うようにシルエライトの様子を見ながら、壁際に置かれている資材を手で示して)
(クロエの言うことを聞き流しつつ後についていく。クロエが係員と話している間、シルは離れた場所でその様子を見ながら待って)
鍵を閉めなくても逃げやしねぇよ。ったく...どんだけ信用ねぇんだ。えっと、的は.....っと。
(シルエラはクロエが示した資材の中から、的になりそうなものを選んで)
的はこれでいいよな?ちょうど5つあったし、大きさも申し分ないし。
(そういってクロエに大きめの缶を見せる。中に何が入っていたかはわからないが、的にするには十分な大きさのものだ。これなら外しはしないだろうと心の中で余裕を抱きつつ、クロエに視線を戻して)
ええ、大丈夫でしょう。私の的は……同じような缶はありませんので、この大量にある木の杭の此処より上の部分にします。良いですね?
(シルエライトの確認に頷き、それから自分が的にする物を探して。できれば同じような缶が良かったが見当たらず、仕方なしに置かれている木の杭を拾い上げて見せる。長さは地面に刺せば自分の膝上くらいまでの長さだ。これでは此方が有利に思われるかもしれないと、杭の上から5cmのところにある線を指差し、ここから上を的にすると遠回しに告げて)
あぁ構わねぇ。それと順番だが、あんたが先でいいよな?その腕前ってやつを見ときたいんだ。まさか、教師ともあろうものが断ったりはしねぇよな?生徒が腕前を見たいってんだから。
(シルはクロエを挑発するようにニヤッと笑う。純粋にクロエの実力を見たかったのもあるし、先にさせたほうがミスを誘発しやすいと思った。シルはクロエが乗るかも分からない安い挑発を言って)
……ええ、それで構いません! 貴方こそ、私が全ての的に当てて勝てそうにないからと逃げたりなさらないように。約束を守らないようでしたら貴方のご実家に手紙を書かなくてはなりませんので!
(挑発におもいっきり眉をしかめるとムキになったように言い放ち、そっぽを向いて的を設置するために木の杭を数本抱える。一本ならまだしも数を抱えると予想以上に重く、よろよろと覚束ない足取りで設置場所まで歩いて)
家族.....ねぇ。
(クロエの「家族」という言葉にシルは少し悲しそうな表情を浮かべて)
あ、おい!そんなふらふらしてたら危ねぇだろうが!ったく.....手伝うからちょっとこっち寄越せ!
(クロエがふらふらとよろめきながら設置所まで歩いて行くのを見て、シルエラはたまらず小走りにクロエに近づいて的の設置を手伝おうとして)
大丈夫です、少し重いだけですから……! っあ!?
(魔法で浮かべて設置しても良かったと運びながら思い付くが、勝負前に繊細な魔法制御を見せたらなんだか損しそうな気がしてそのままよたよた歩き。シルエライトの声かけに振り返って返事をした途端、地面の出っ張りに足を引っかけて仰向けにぐらついて)
(クロエがぐらついた瞬間やばいと思ったシルは、走って側まで行きクロエが倒れないように体を支えて)
っと、危ねぇ...だから言わんこっちゃないんだよ。魔法の使い方は上手いのかもしれねぇけど、結構どんくさいな。そんなんでよく教師やってんな、見てるこっちが冷や冷やするぜ。
ありがとう、助かりました……。
(背中を打ち付けると思ってぎゅっと目をつむり、しかしながら思っていた衝撃は来ず。しっかりとした腕に支えられて、予想外のことに呆然としたまま礼を口にするも、どんくさいという言葉に唇を尖らせて、杭を地面に刺しながら八つ当たりぎみに口を開いて)
どんくさいのに教師をして悪かったですね。人員不足もあり、研修のために派遣されただけです。無論、しっかりと務めは果たしますけど!
務めを果たそうってやつが、こんな事になるのか?どんくさいって言われたくなきゃもっとちゃんとするこったな。はぁ...これじゃ俺が子守りしてるみてぇじゃねぇかよ。
(八つ当たりで口をとがらせているクロエに、シルはやれやれといった表情をしながら的を立てるのを手伝って)
子守り……。わかりました、次からは魔法でなんとかすることにします。私は魔法を使う方が性に合ってますので! では私から始めますが、宜しいですね?
(相手の子守り発言に愕然とすると更にムキになり、自分が持っていた杭を乱暴に設置し終えると的から距離を取って)
何そんなムキになってんだよ...ほんと子供っぽいっつーかなんつーか....。
(クロエが何故ムキになっているのか理解できず、やれやれと言った表情で呆れながら)
あぁ、構わねぇぜ。始めてくれ。
(クロエの邪魔にならないような場所に移動し、その実力を見ようと真剣な眼差しでクロエを見つめて)
この国における魔導師とは、魔法に関係する職業の殆どに就職する際に有利とされる資格です。昨今は魔導師の資格を持つ者は減少しており、自然と人材不足になっています。何故だかわかりますか? シルエライト・ヒオニ。
(問いかけながら、真っ直ぐに的を見つめ。十本それぞれの木の杭を見つめると、魔力を引き出し練り始めて)
魔導師は、魔法と魔術に対して造詣の深い者が獲得できる資格。師となる魔導師に教えを乞い、難関とされる様々な試練を乗り越えて受験の資格が与えられ、その知識と経験を正しく試験で示せた者こそが名乗ることができる、この国の最高峰の資格の一つです。
貴方が昼間見せた魔法をどう学んだかは知りませんが、貴方の知識は偏っており未熟であると断言します。そして心に刻みなさい────魔導師を、舐めるな
(コートの裾がふわりと舞い上がってはためき、風もないのに髪が浮き上がり。一度だけシルエライトに視線を送ると、妖艶さすら醸し出す不敵な笑みを浮かべて堂々と言い放つ。即座に右手を前へ突き出し、《炎、我が意に従え!》と叫べば的の数と同じ十の炎の玉が円を描くように出現して)
んなこと言われても知るわけ.....うぉっ!?
(クロエが出した炎の玉に驚いたと同時にその技術の高さに目を見張って)
これが魔法...俺が知ってるのとは随分違げぇ...。
(クロエの魔法と自分が知っている魔法とを比べつつ、クロエが魔法を操る姿をただ感嘆としつつ見守って)
いきます。一!
(シルエライトの反応を意識から外し、ただただ魔法を操ることにのみ集中する。数字を叫ぶのと同時に一つ目の炎の玉を一番右に立っている的に向けて放つと、炎の玉は的に当たると同時に焦げあとのみを残して霧散していった。命中を見届ける間もなく続けて二、三と数えて射出していく。的までの距離はギリギリ制御範囲内だが、必ず的と定めた範囲に当たるように集中を乱すことなく制御して)
九!十!っはぁ……、結果はご覧の通りです。どうですか? 教師としては不足がないレベルであると証明できたはずですが、お気に召しました?
(全てが的に命中したのを確認すると、緊張から解放された安堵にため息を漏らし。慌てて安心してしまったのを隠すようにシルエライトの方に首を向けて問いかけ)
.....っ!あ、あぁ...問題ないんじゃねぇか?つか、今一瞬気を抜いたな?よかったって安心したのが出てたぜ。ほんっと分かりやすい...子供ぽいっつーかなんつーか。
(シルはクロエがこちらを向くまで見とれていたのを誤魔化すためわざと話題をそらした。一瞬でも嫌いなやつに見とれていたことがバレたらろくなことにならないと思いつつ)
はぁ、んで次は俺の番か。ぜってー負けねぇからな
(クロエの魔法を見た後でしかもそれに見とれてしまっていたシルは、内心かなり動揺していた。もしかしたら勝てないんじゃと不安に思う気持ちを押し殺し、的である缶を並べて)
っ……人の安堵を読み取ってる暇があったら自分の心配をしたら如何ですか。全くもう……
(羞恥に頬を染めて口を開くも、ここでムキになってしまえば本当に子供みたいだと思い直し、眉を寄せて静かにそう言い。引き分けになった場合どうすればいいのかと思考を回しながら、的を並べる様子を無言でじっと見守って)
よし...と。準備できたぜ。今度は俺の番、てめぇなんかに負けねぇことをここで証明してやる。
(制服の裾と髪をはためかせながら、魔力を練る。そして右手を前に突き出し《炎よ、穿て》とつぶやくと、炎の玉が5つ出現しシルの周囲に浮く。クロエのに比べると少し小さいが、的を射抜くぬは十分な球をだしつつ)
……、一つずつ発動させずにまとめて出すなんて。私の魔法を見ているから想像しやすいとはいえ、中々出来ることでは……才能はあるようですね
(目を見開き、相手の魔法の精度を一つ一つ確認する。普通の生徒は炎の玉一つを浮かべて撃つだけでも手こずるものだ。だというのに、年齢にそぐわない魔法の熟練度を見せるシルエライトに怪訝な表情を向け。才能があることを認めると、義務としてではなく魔導師個人として魔法を教えたくなり、今後どう動くかを考え)
いくぜ...!俺の魔法をよく見とくんだな...!
(シルエラはクロエから目をそらし、周りに浮いている炎の玉を制御しながら的目掛けて放っていく。一つ、また一つと的確に命中させていく。制御に集中しているのか、その顔つきは真剣そのもので)
次でラスト。ちょろい....なっ、しま...っ!
(最後の的に炎を放ったシルエラが慌てた声を出す。雑念でも入ったのか、玉は的から大きく逸れた場所へと着弾して)
終わりもしていないのに気を抜くなんて、貴方も人のことを言う資格はないのでは? ……勝敗は火を見るよりも明らかですね。それともまだ何かケチをつけますか?
(炎が施設を破壊していないことを遠目に確認し、シルエライトに視線を戻して。片手を腰に当てて少しだけ得意気に言うと、優越感の覗く表情を見せて)
ぐ...わぁったよ、俺の負けだ。約束通りに補習受けりゃあいいんだろ!
(クロエの優越感に浸っているような表情にかなり不機嫌そうな表情になる。逆切れ気味にクロエに突っかかるように言って)
初めから素直に補習を受けてくれれば良かったのですがね。教室に戻りますよ、ノートも持参していないのにここで始めるわけにはいきませんから。
(相手の大きな声に怯えたように少しだけ肩を跳ねさせると、笑みを消してそっぽを向きながらそう言い。呆れたような声で話しかけながら、入り口の鍵を開けて)
わぁったよ、んじゃ教室行ってさっさと補修終わらせようぜ。あと...悪かったな、その...突っかかったりして
(クロエのことを気に入らないまでも、色々突っかかって迷惑をかけたことを素直に謝って。)
遅い反抗期に突入した生徒の面倒を見るのも教師の務めだと思ってますから。ところで、貴方は将来の夢などはあるのですか? 一般家庭の御子息にしては随分と魔法を使えているようですが。
(シルエライトの謝罪に対してそっけなく言うと、訓練場使用終了の手続きを済ませる。先導するように廊下を歩きながら、相手の魔法を見て抱いた疑問を解消すべく、質問を投げ掛けて)
夢...ね。んなもんねぇよ、ただ大事な人が守れるようにちゃんと力をつけたいってのはある。それ以上の思いなんて今はもってない...先のことなんてまだ分かんねぇな。
(シルはどこか悲しそうな声音でクロエに返答する。表情もどこか浮かない顔だが、極力平静を装いクロエにバレない様に取り繕って)
……それならば、魔法についてどこで学んだのです? 貴方の詠唱は略式のものでした。たった一つの魔法と言えど、独学でそこまで到ることは、魔導師に教えを乞うよりも危険で長い年月を必要とします。大事な人を守るだけならば魔法を学ぶよりも剣を握る方が早いはずですよ
(憂いを帯びたシルエライトの声音と、年若いながらに重みを感じさせる言葉を心の隅に記憶しながら、更に問いを口にして。たどり着いた教室の扉を開き、中に入っていく)
それをあんたが知る必要はねぇし話すつもりもねぇ。分かったらさっさと補習初めて終わらせようぜ、先生?
(その質問を投げかけられたシルは、先ほどとはうって変わりかなりイラっとした表情でクロエに返答する。そしてその話題はそれ以上はしたくないようで、クロエの後に続き教室に入って自分の席にドカッと座ると、早く始めてくれと言わんばかりにクロエを急かすように言って)
良いでしょう、ノートと筆記用具を出してください。今から教えるのは基礎知識ですが、この補習で優秀な生徒としての態度を示せば、大事な人を守るための力となる──魔法の真髄を教えることもやぶさかではありませんよ? ……うんしょっと。
(何か明かしたくない事情があるのだろうと推察し、それ以上追究はせず。相手の信念であろう、守ることへの欲求を擽るように言うと、教卓を通り過ぎて教員席に向かい。自らもペンとノートを持つと椅子を持ち上げ、よろよろと運んでシルエライトの座る机の反対側に置き)
んな事言われても信用出来ねぇし...。まぁいいや、んで基礎っつっても何教えてくれんだよ。言っちゃあなんだがある程度は知ってるつもりだぞ?
(クロエにしかめっ面をしながら、不機嫌そうに返答し)
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