店主 2020-04-09 10:38:25 |
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子守り……。わかりました、次からは魔法でなんとかすることにします。私は魔法を使う方が性に合ってますので! では私から始めますが、宜しいですね?
(相手の子守り発言に愕然とすると更にムキになり、自分が持っていた杭を乱暴に設置し終えると的から距離を取って)
何そんなムキになってんだよ...ほんと子供っぽいっつーかなんつーか....。
(クロエが何故ムキになっているのか理解できず、やれやれと言った表情で呆れながら)
あぁ、構わねぇぜ。始めてくれ。
(クロエの邪魔にならないような場所に移動し、その実力を見ようと真剣な眼差しでクロエを見つめて)
この国における魔導師とは、魔法に関係する職業の殆どに就職する際に有利とされる資格です。昨今は魔導師の資格を持つ者は減少しており、自然と人材不足になっています。何故だかわかりますか? シルエライト・ヒオニ。
(問いかけながら、真っ直ぐに的を見つめ。十本それぞれの木の杭を見つめると、魔力を引き出し練り始めて)
魔導師は、魔法と魔術に対して造詣の深い者が獲得できる資格。師となる魔導師に教えを乞い、難関とされる様々な試練を乗り越えて受験の資格が与えられ、その知識と経験を正しく試験で示せた者こそが名乗ることができる、この国の最高峰の資格の一つです。
貴方が昼間見せた魔法をどう学んだかは知りませんが、貴方の知識は偏っており未熟であると断言します。そして心に刻みなさい────魔導師を、舐めるな
(コートの裾がふわりと舞い上がってはためき、風もないのに髪が浮き上がり。一度だけシルエライトに視線を送ると、妖艶さすら醸し出す不敵な笑みを浮かべて堂々と言い放つ。即座に右手を前へ突き出し、《炎、我が意に従え!》と叫べば的の数と同じ十の炎の玉が円を描くように出現して)
んなこと言われても知るわけ.....うぉっ!?
(クロエが出した炎の玉に驚いたと同時にその技術の高さに目を見張って)
これが魔法...俺が知ってるのとは随分違げぇ...。
(クロエの魔法と自分が知っている魔法とを比べつつ、クロエが魔法を操る姿をただ感嘆としつつ見守って)
いきます。一!
(シルエライトの反応を意識から外し、ただただ魔法を操ることにのみ集中する。数字を叫ぶのと同時に一つ目の炎の玉を一番右に立っている的に向けて放つと、炎の玉は的に当たると同時に焦げあとのみを残して霧散していった。命中を見届ける間もなく続けて二、三と数えて射出していく。的までの距離はギリギリ制御範囲内だが、必ず的と定めた範囲に当たるように集中を乱すことなく制御して)
九!十!っはぁ……、結果はご覧の通りです。どうですか? 教師としては不足がないレベルであると証明できたはずですが、お気に召しました?
(全てが的に命中したのを確認すると、緊張から解放された安堵にため息を漏らし。慌てて安心してしまったのを隠すようにシルエライトの方に首を向けて問いかけ)
.....っ!あ、あぁ...問題ないんじゃねぇか?つか、今一瞬気を抜いたな?よかったって安心したのが出てたぜ。ほんっと分かりやすい...子供ぽいっつーかなんつーか。
(シルはクロエがこちらを向くまで見とれていたのを誤魔化すためわざと話題をそらした。一瞬でも嫌いなやつに見とれていたことがバレたらろくなことにならないと思いつつ)
はぁ、んで次は俺の番か。ぜってー負けねぇからな
(クロエの魔法を見た後でしかもそれに見とれてしまっていたシルは、内心かなり動揺していた。もしかしたら勝てないんじゃと不安に思う気持ちを押し殺し、的である缶を並べて)
っ……人の安堵を読み取ってる暇があったら自分の心配をしたら如何ですか。全くもう……
(羞恥に頬を染めて口を開くも、ここでムキになってしまえば本当に子供みたいだと思い直し、眉を寄せて静かにそう言い。引き分けになった場合どうすればいいのかと思考を回しながら、的を並べる様子を無言でじっと見守って)
よし...と。準備できたぜ。今度は俺の番、てめぇなんかに負けねぇことをここで証明してやる。
(制服の裾と髪をはためかせながら、魔力を練る。そして右手を前に突き出し《炎よ、穿て》とつぶやくと、炎の玉が5つ出現しシルの周囲に浮く。クロエのに比べると少し小さいが、的を射抜くぬは十分な球をだしつつ)
……、一つずつ発動させずにまとめて出すなんて。私の魔法を見ているから想像しやすいとはいえ、中々出来ることでは……才能はあるようですね
(目を見開き、相手の魔法の精度を一つ一つ確認する。普通の生徒は炎の玉一つを浮かべて撃つだけでも手こずるものだ。だというのに、年齢にそぐわない魔法の熟練度を見せるシルエライトに怪訝な表情を向け。才能があることを認めると、義務としてではなく魔導師個人として魔法を教えたくなり、今後どう動くかを考え)
いくぜ...!俺の魔法をよく見とくんだな...!
(シルエラはクロエから目をそらし、周りに浮いている炎の玉を制御しながら的目掛けて放っていく。一つ、また一つと的確に命中させていく。制御に集中しているのか、その顔つきは真剣そのもので)
次でラスト。ちょろい....なっ、しま...っ!
(最後の的に炎を放ったシルエラが慌てた声を出す。雑念でも入ったのか、玉は的から大きく逸れた場所へと着弾して)
終わりもしていないのに気を抜くなんて、貴方も人のことを言う資格はないのでは? ……勝敗は火を見るよりも明らかですね。それともまだ何かケチをつけますか?
(炎が施設を破壊していないことを遠目に確認し、シルエライトに視線を戻して。片手を腰に当てて少しだけ得意気に言うと、優越感の覗く表情を見せて)
ぐ...わぁったよ、俺の負けだ。約束通りに補習受けりゃあいいんだろ!
(クロエの優越感に浸っているような表情にかなり不機嫌そうな表情になる。逆切れ気味にクロエに突っかかるように言って)
初めから素直に補習を受けてくれれば良かったのですがね。教室に戻りますよ、ノートも持参していないのにここで始めるわけにはいきませんから。
(相手の大きな声に怯えたように少しだけ肩を跳ねさせると、笑みを消してそっぽを向きながらそう言い。呆れたような声で話しかけながら、入り口の鍵を開けて)
わぁったよ、んじゃ教室行ってさっさと補修終わらせようぜ。あと...悪かったな、その...突っかかったりして
(クロエのことを気に入らないまでも、色々突っかかって迷惑をかけたことを素直に謝って。)
遅い反抗期に突入した生徒の面倒を見るのも教師の務めだと思ってますから。ところで、貴方は将来の夢などはあるのですか? 一般家庭の御子息にしては随分と魔法を使えているようですが。
(シルエライトの謝罪に対してそっけなく言うと、訓練場使用終了の手続きを済ませる。先導するように廊下を歩きながら、相手の魔法を見て抱いた疑問を解消すべく、質問を投げ掛けて)
夢...ね。んなもんねぇよ、ただ大事な人が守れるようにちゃんと力をつけたいってのはある。それ以上の思いなんて今はもってない...先のことなんてまだ分かんねぇな。
(シルはどこか悲しそうな声音でクロエに返答する。表情もどこか浮かない顔だが、極力平静を装いクロエにバレない様に取り繕って)
……それならば、魔法についてどこで学んだのです? 貴方の詠唱は略式のものでした。たった一つの魔法と言えど、独学でそこまで到ることは、魔導師に教えを乞うよりも危険で長い年月を必要とします。大事な人を守るだけならば魔法を学ぶよりも剣を握る方が早いはずですよ
(憂いを帯びたシルエライトの声音と、年若いながらに重みを感じさせる言葉を心の隅に記憶しながら、更に問いを口にして。たどり着いた教室の扉を開き、中に入っていく)
それをあんたが知る必要はねぇし話すつもりもねぇ。分かったらさっさと補習初めて終わらせようぜ、先生?
(その質問を投げかけられたシルは、先ほどとはうって変わりかなりイラっとした表情でクロエに返答する。そしてその話題はそれ以上はしたくないようで、クロエの後に続き教室に入って自分の席にドカッと座ると、早く始めてくれと言わんばかりにクロエを急かすように言って)
良いでしょう、ノートと筆記用具を出してください。今から教えるのは基礎知識ですが、この補習で優秀な生徒としての態度を示せば、大事な人を守るための力となる──魔法の真髄を教えることもやぶさかではありませんよ? ……うんしょっと。
(何か明かしたくない事情があるのだろうと推察し、それ以上追究はせず。相手の信念であろう、守ることへの欲求を擽るように言うと、教卓を通り過ぎて教員席に向かい。自らもペンとノートを持つと椅子を持ち上げ、よろよろと運んでシルエライトの座る机の反対側に置き)
んな事言われても信用出来ねぇし...。まぁいいや、んで基礎っつっても何教えてくれんだよ。言っちゃあなんだがある程度は知ってるつもりだぞ?
(クロエにしかめっ面をしながら、不機嫌そうに返答し)
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