暴食の怪物 2020-04-01 00:55:01 |
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大丈夫ですよ。私が手取り足取り、しっかり教えて差し上げますから。幾つか作れば勘を取り戻せますよ。(表情は変わらず乏しいものの何処となく不安気に呟かれた言葉に、少しでも安心させようと足元へ膝まづき視線を合わせると穏やかな口調で答え。次いで上体を伸ばすと彼女の唇の端で光るジャムをペロリと舌で舐めとると)だから、ね?一緒にいきましょう?
>ジュリウス
ジュリウスが一緒なら……行く
(唇の端についていたジャムを取ってくれたことに嬉しさを感じつつ、彼と一緒なら庭に行っても良いだろうと思って、返事を返すと、不思議と少し安心していて)
私はいつでも貴女の側におります。例え地獄の果てであろうが、ずっと一緒です…それがどんな形だとしても(最後の言葉は吐息混じりの小さな呟きで、それを隠すように一際大きな動作で立ち上がれば、紅茶を淹れるための作業に戻り)さあ、そうと決まれば早くお食事を済ませてしまいましょう。
(了承の返答ののち再び食事を再開した主の側へ淹れたての紅茶を差し出すと)今日は少し日差しが強そうですから、お帽子もご用意しましょう。それと、花籠にハサミも必要ですね。それと薄紙に重石…お座りになるシートも要りますし…お嬢様のお友達のお人形さんもお連れしますか?(押し花を作るために必要な物を指折り数え、その声は楽しみさを隠しきれずにいて)
>ジュリウス
…もちろん………連れてく…
(食事を続けるに連れ、半数近くは食べ終えていて、元々連れて行こうかと思っていた人形を連れていくかと問われればそう答えて)
承りました、お嬢様。少し準備にお時間が掛かってしまうかも知れませんので、先に用意が出来るものを準備して参ります。お食事が済みましたら、お知らせ下さい。(入り用な物を何処に仕舞っていたのか順々に思い浮かべながら、彼女の食事の進み具合と準備に掛かる時間を比べれば、やや同時に終わるのではと考え。手を少し伸ばせば容易く届くであろう距離にベルを置けば一旦居室を後にし、足早に物品が収納されている部屋と庭を往復し着々と準備を進め)
>ジュリウス
(数分が経てば、少女は食事を終えていて)
ごちそうさま…
「ポツリと言いながら、ナプキンで口を拭くと、ベルの方へ手を伸ばし手に持つと、ベルを鳴らした)
(ちょうど準備を終えた頃に聞こえたベルの音に再び彼女の部屋へと戻り、その手にはつば付の帽子を持ち。彼女の傍らに帽子を置くと空いた食器を手早くワゴンへ乗せ)お食事、足りましたか?もし足りなければ、お庭の方へ軽食をご用意しますが…
>ジュリウス
ううん…軽食は用意しなくて大丈夫……
(朝食で少しお腹はいっぱいになっており、軽食は要らないだろうと思いながら言うと、傍に置かれた帽子を手にとって)
解りました。それではお庭の方へ参りましょうか(後程片付ける為にワゴンを部屋の隅へ寄せ、主を先に通すために扉を開き)お忘れものがないよう、お気をつけ下さいね?
(お気に入りの人形を小脇に抱えた主の愛くるしさに自然と笑みが零れ、先を歩く主の半歩後ろを付いて歩き)お嬢様は本当にその子がお気に入りなんですね。少し妬けてしまいます。
>ジュリウス
…この子はね、私のお母さんが始めてくれた……大切な子なの…
(小脇に抱えている人形をギュッと少し強く抱きしめる、自分が誕生日の時でもプレゼントなんてくれなかった、今は亡き母親が唯一くれた物、少女にとってはジュリウスの次に大事なもの)
そうだったのですか…私がこのお屋敷に来た時には、奥様は既にいらっしゃらなかったので、余りよく存じ上げないのです。その子は奥様からの贈り物だったのですね…(自分が出会った時には既に彼女は独りであった。彼女の家族について、どんな幼少を過ごしてきたのかは今まで敢えて触れてこなかったが、彼女の食や無表情な事を考えれば容易に想像出来る。思わず複雑な表情を浮かべでしまったが、直ぐにおどけたような声音で)私も毎日贈り物を差し上げます。私の愛ですよー!
>ジュリウス
…ありがとう……
(“愛”という言葉は彼女にとって嬉しいものだった、今まで誰にも愛されてこなかった彼女にとって、自分を愛してくれる存在はとても嬉しかった)
(今の言葉をどう受け止め、なにを感じたのかを表情だけから想像するのは困難であるが、彼女の口から紡がれたありがとうの言葉に受け入れて貰えたと安心し)では、お嬢様の元に毎日取れたて新鮮な愛をお届けしましょう。(家族の事や彼女の過去に付いてもっと深く問い詰めたい気持ちもあるが、無理矢理それに蓋をし。?)
>ジュリウス
…私も……あなたに新鮮な愛をあげる………
(そう言って、立ち止まると彼の方へくるりと振り返り「しゃがんで」と言って)
はい?…ぇ、あ、申し訳ありません?(突然此方へ振り向くなり可愛らしい唇から放たれた言葉に驚きと戸惑いを隠せず、きょとんとした表情を浮かべつつも、愛する主の言葉に逆らえず膝を付き)え…まさか、ビンタとかじゃないですよね?実は「貴方の愛は要らない」とか言いながら蹴るとかじゃないですよねッ!
>ジュリウス
…そんなことしないよ……私がしたいのは…これ
(彼の言葉に少し目を細めれば、ゆっくりと顔を近づけそして…目を瞑って彼の唇に自分の唇を重ねた)
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