引きこもりがちな吸血鬼 2020-03-25 19:31:32 |
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カーディス「名前か。そうだな。アルフ、セルジュ、ジェイス。三つ考えているのだが気に入った響きの名前はあるか?」
(期待いっぱいという視線を受け、考えている名前の候補を上げれば、どのような反応をするか相手をじっと見て)
…っえ、あ、えっ、と…(相手から告げられた名前の候補、それらを聞いていたが、ある名前……ジェイス、その名前を聞いたとき驚きから小さく声を漏らしては目を丸くし、相手の問いに慌てたように考え始めるも答えがほぼ決まっており。それもその筈、自分の元々の名前…両親が名付けてくれた大切にしていた名前こそが、ジェイク。その殆どと同じく語感も限りなく近いジェイス。もちろん、相手がこの事を知ってる筈は無いとは分かっているのだが、それでも何か相手の元に来ることが運命で定められていたのかもしれない。そんな想いが頭の中を支配してくる感覚に顔をあげれば「ジェイス、でお願いします…俺に、その名前を下さい…!」気が付いたら嬉し涙を目に浮かべつつ相手の胸元にすがるように懇願しており)
カーディス「……あぁ。これから君はジェイスだ。よろしく、ジェイス」
(相手が戸惑った様子を見せ、何かまずい名前があっただろうかと思い。涙を浮かべる相手を見て一瞬ギョッとするも、嬉しそうであったため安心し、相手の頭を撫でて微笑み)
はい、主様…!(相手から改めて与えられた名前を心の中で繰り返し呟きながら、完全に一致とまではいかないが、殆ど以前と変わらぬ名前に戻れた嬉しさから満面の笑みを浮かべ、尻尾も嬉しげに振っており)
はい、主様より先で申し訳ありませんがお休みなさい…(相手の優しい頭の撫で方、優しい声色から告げられる命令に改めて布団の中に潜れば自然とウトウトとしてきて。自分の持ち主である相手の命令は最早絶対遂行対象。そう教え込まれたし、身体に印された魔法陣でもそう刷り込まれている。けれど、それを抜きにしても幸せに寝れる相手の存在に頬を緩め申し訳なさげに呟きつつも眠気に身を委ねそのまま眠りについて)
カーディス「気にすることはない。おやすみ」
(ジェイスが眠るまで頭を撫でる。ジェイスが寝息を立て始めると彼が目を覚まさぬよう静かに部屋を出て。これからが己の時間な訳だが、そうするとジェイスと生活時間が合わせられないと感じて眠れるかは分からないが眠る努力をしようと自分の部屋へ向かいベッドで横になると目を閉じて)
(/背後から失礼します。特に問題が無ければ翌朝にしようかと思うのですがよろしいでしょうか?)
んっ、くぁ…(キチンとしたベッドで眠れたのは何時振りだろうか、少なくとも奴隷商の元に居た時は冷たく硬い鉄檻の床だった。だからこそ、奴隷商による躾により早まった起床時間にもしっかり目が覚めては小さく欠伸を済ませては買われた時と同じ服装であるボロボロなワンピース風の服のみのままベッドから降り立ち辺りを見渡すも、相手の姿はなく。主の屋敷故に勝手に物を触らない方が良いか、なんて思いながらもゆっくりと部屋の扉を開けて相手の部屋は何処かと辺りを見渡すも、初めて自分の足で歩く主の屋敷は当然どこも見覚えがなく、何処なのだろうとキョロキョロ見渡し)
(/そうですね、こちらからは特になにもないですし、そのまま翌朝で問題なさそうですので、そのまま朝にさせていただきますね!)
(廊下にある窓には全てカーテンがかかっており、薄暗い。)
カーディス「…………。」
(そう簡単に生活リズムを変えられるわけもなく、ジェイスの隣の自分の部屋でぐっすりと眠っている。部屋の扉には何かあった時のため、『カーディスの部屋。先に起きたら起こしてくれ』と書かれている)
……?(まだ相手が起きていないのだろうか、とは予測しているものの、やけに薄暗い。それは廊下の窓のカーテン全てが閉まっているからで。とりあえず相手を起こしてから聞けば良いか、と思いつつ廊下を歩けば、自分が寝ていた部屋の隣の扉の掛け看板のようなものに相手からのメッセージが記されていて。それを読めば成る程、と軽く頷いては軽くノックをした後控えめな声ながら挨拶を告げては相手が出てくるか待ってみて。もし出てこなければ後で謝罪してでも入ってみよう、と考えていて)
おはようございます、主様。主様のお部屋の中へ失礼しても宜しいでしょうか…?
カーディス「…………。」
(部屋をノックされ声をかけられても起きず未だ夢の中で。扉には魔術がかけられており、本来は許可した者にしか開けなくなっている。だがジェイスにはもう許可が出ているため、開けようと思えば簡単に開くようになっており)
…失礼します(返事はない、恐らくまだ寝ているのか、はたまた既に起きていて出掛けているのか…どちらにせよ挨拶がなかった以上決めていた行動を取らんと一言声かけをしてからゆっくりドアを開けて相手の部屋へ入り)
カーディス「…………。」
(カーテンのかかった暗い部屋、クローゼットや机、本棚、ベッドなどが置かれている。広いベッドの上には布団をかけ横になり目を閉じているカーディスがいて。ぐっすりと眠っているようでスース―と寝息が聞こえる)
…失礼します、主様。おはようございます…(部屋の中は暗く、小さな灯りすらもついていないが、真っ暗な部屋が寝る時の好みなのかな、と特に深くは考えず辺りを見渡しては広いベッドで眠っている相手の姿を見付けて。ベッドの傍に歩み寄れば床に膝をついて正座の形で座れば、そのまま眠る相手の方へ顔を寄せスンスンと鼻で主の匂いを嗅ごうとするも、コロンの匂いはしないのに相手の汗の匂いは一切してこなくて。汗をかかないにしてもかかなすぎでは、と少しだけ眉を潜めるもすぐ眉を元に戻しては相手の手を優しく掴み優しい声色でありながら相手に聞こえるように声かけをして)
カーディス「ん……あぁ、おはよう」
(手を取られ声を掛けられるとさすがに目を覚まし。眠そうにしながら挨拶をして。身体を起こし、くぁと欠伸をして)
カーディス「軽く屋敷の案内をしよう。いや、その前にまずは風呂だな。行こう」
(ベッドから降りるとジェイスの頭を撫で、ジェイスの手を取り)
はい、おはようございます…!(相手が目を覚ましたのを確認しては、改めてニコリと微笑んで挨拶をしては手を離して相手がキチンと起きるまで正座のままでいて。ベッドから降りた相手に頭を撫でられれば嬉しげに目を細め撫で受け「分かりました、主様のご指示とあらば」手を取られてはそれに応じて立ち上がり相手に手を引かれながらついていき)
カーディス「よく眠れたか? あの部屋をジェイスの部屋にしようと思っている」
(ジェイスの手を引き歩きながら部屋を出て廊下を歩き)
はい、とても良い寝床をありがとうございます…宜しいのですか?(手を引かれたまま歩いてついていくも、一切カーテンを開ける様子の無い相手に不思議に思いつつも相手から部屋を与えられる事に目を丸くして返して)
カーディス「構わないとも。どうせ部屋は余っているからな。他の部屋がいいというのであればそれも構わないが、せっかくなら近くの部屋がいいと思ってな」
(廊下を進むと広間に出た。これまでいたのは二階だったようで一階へ降りる階段があり、一階へと降りて。窓はあるが、全ての窓にカーテンがかけられており、屋敷内は暗い。夜にでもなれば真っ暗になってしまうだろう。ランタンといった光源なども特に置いていないように見える)
そうでしたか…では、お言葉に甘えてあの部屋を私室とさせていただきます…!(相手からの言葉に素直に応じて相手に引かれるままに歩いていくも、未だにカーテンを開ける気配がなく少し不思議そうな表情を浮かべていて。勿論相手の指示がなければ触らないつもりではあるが、何か違和感を感じる。光源すらもない屋敷の中を見ていれば、ある記憶が呼び起こされ、まさか目の前の主様が…?と思うも、それでも自分の主に逆らうつもりもなければそもそも逆らえば魔法陣が焼けつくように痛みを与えてくる。それが嫌だからこそ、口に出すことが出来ずにそのままついていき)
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