引きこもりがちな吸血鬼 2020-03-25 19:31:32 |
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カーディス「む、そうか。ここから屋敷までは結構ある。辛くなったら言うように」
(自分で歩けると言われれば相手を抱え上げようとするのを止めて。相手がどの程度歩けるのかも分からないため、大丈夫だというなら任せようかと思い。相手の手を引いて町の出入り口方面へと歩き始めて。屋敷まで結構ある、具体的には一度町を出てしばらく歩き森へ。森からもいくらか歩いてようやく屋敷があるのだが、大丈夫だろうかと少し心配に思い)
はいっ、分かりました。ツラくなったら、ですね(相手から許可を貰いつつも、ツラくなったら言えと言われれば頷いて確認するように呟いては相手に手を引かれるまま歩いていき。そしてそのまま歩いていくと町の外に行きそうな雰囲気にふと気になったように相手の方を見上げつつ問い掛けて)
主様、主様のお屋敷はどちらに有るんですか?
カーディス「屋敷はこの町に無くてな。ウドルの森は知っているか? その森の奥に屋敷はあるんだ」
(屋敷はどこにあるのかと聞かれれば、大まかな位置を答えて。告げられた場所は確かにここから遠く、今の時間では馬車もないと思われ)
ウドルの森…ここからだと遠いですね(相手の説明に必死に自分の記憶の中の地図と照らし合わせてみる。確かに進行方向の先の奥にある森で、様々な珍しい薬草や植物の群生地だが中々行く人が居ないのだと一度採集系ギルドの職員たちの話が聞こえたことも思い出して。勿論、それから一年以上がけいかしてるからこそ、誰かが行った事があるのかもしれないが、それは口に出さず距離感を告げながらも歩きながらなら何とか歩ける範囲かな、と考えていて)
カーディス「知っているなら話は早い。私は植物を育てていてね。あの森は何かと都合がいいんだ」
(植物から生気を吸い取ったり、育てた薬草、花を商人に売ったりと生活の基盤になっているのは事実で。しかしそれ以外にも、人や獣人と距離を取ることで吸血鬼だとバレにくくするという思惑もあり)
(/背後から失礼します。町を出て目的地であるウドルの森へ向かっている途中に野党に囲まれるというベタな展開を考えたのですがどうでしょうか?)
そうなのですね(相手から植物を育てていると聞き、更に都合が良いというのを聞けば、たしかにあの場所なら多彩な植物が育ってるから育てる環境として都合が良いのかも、なんて勝手に想像しては納得しつつ相手と共に目的である相手の屋敷へ向かい)
(/いいですね!初めはうちの子が戦おうとしてたけど、やられて倒れてる間にカーディスさんが倒してしまう、という感じのイメージなのですが相違ありましたでしょうか?)
カーディス「畑もあるから新鮮な野菜も食べられるぞ」
(金銭を稼ぐよりも研究自体が楽しく趣味としての面もあるため、饒舌に育てている植物について話して。そのまま町を出るとウドルの森へと向かい)
(/そちらの子の行動についてはあまりイメージ出来ていなかったのですがいいですね! 問題なければそれでいきましょう)
へぇ、それはスゴいですね…とても楽しみです!(相手の楽しげに、それでいて饒舌な様子から本当に植物が好きな人なのだろう、そう感じれば新鮮な野菜も楽しみになってきて。そうして歩いていればやはり相手の匂いが気になる。それは嫌な匂いではなく疑問が残る匂いで、コロンの匂いは少しだけ薄れてきてるがまだある程度残ってる。けどそれ以上にここまで歩いてきたのに相手の汗の匂いがしないことであり、それについて問おうかとした矢先に僅かに聴こえた自分と相手の様子を伺う複数の人間の声に自分の主である相手の事を守らねば、そんな気持ちが先程までの疑問を一気に消してしまい、カサカサと僅かに草葉と何者かの身体とが擦れる音を聞き逃さず小さく唸り、人数と予想を小さな声で相手に伝えると自分には分かってるのだと威嚇するような声色でやや大きめな声で潜伏している野盗に告げて)
…5人、野盗かと。アンタら、主様に手ぇ出すんなら俺が相手になってやる…!
(/特に問題ないかと!ちなみに野盗の武具はシンプルに短剣や片手剣、ツメ辺り想定してるのでうちの子がやられたときは多少なりとも出血の怪我はあると思いますが血をどうするかはお任せしますよ!良ければ野盗の方をお願い出来ますでしょうか?うちの子が気絶したらある程度経過して(その場で治療中にか、家まで抱き抱えて帰って寝かせた後か…お好きな方をどうぞ)うちの子が気が付く、と言った形にしようかと考えておりますが宜しいでしょうか?)
カーディス「夜盗か」
(言われて周囲の気配を探れば確かに5人の気配を感じて。ただの夜盗など恐れる理由はないが、どの程度力を使って戦えばいいのか分からず動けずにいて)
夜盗「はっ、分かってんなら話が早ぇ。なぁに抵抗せず大人しくするってんなら殺しゃしねぇよ」
(それぞれの手に片手剣や短剣、ツメを構えた5人の男が姿を現し。リーダーと思われる男がそんなことを言うが、殺さなかったとしても奴隷として売るつもりである意図が透けて見えるニタニタとした笑みを浮かべ。男が指示を出すと他の男がじりじり二人に近づいてきて)
(/了解です。彼が気絶した後は夜盗たちを返り討ちにし彼を抱えて飛んで屋敷へ連れ帰ると思います。その流れで行きましょう)
アンタらみてーなんの言う言葉信用出来るか…!アンタら全員相手してやる(相手が動けそうにない様子から戦えないのだろう、と察しては絶対護らなければとグルルと警戒から唸り声を上げては明らかに生かされた所でその先が分かりそうな野盗の言葉を切り捨てれば早速迎え撃たんとそのままじりじりと迫ってくる敵に単身で戦いに身を投じ)
(/分かりました!うちの子の流した血を吸血して戦うかはお任せしますね(蹴可))
夜盗「てめぇらやっちまえ!」
(貴族の奴隷である獣人が取った反抗的な態度にリーダーの男が号令をかける。男たちが一斉に獣人に襲い掛かり、獲物を振り下ろす)
カーディス「っ」
(どうするか決まらぬまま戦闘が始まってしまい、途中で彼に声をかけて集中を乱すわけにもいかず。いくら彼が獣人とはいえ、万全の状態でもなく相手は5人であるため分が悪いことは分かっていて。こうなってしまっては仕方ないと、もし彼が危なくなれば助けられるように辺りに魔力を張り巡らせて)
(/その展開をご希望ですねわかりますw)
っく…はぁ、はぁ…はあああっ!(戦いに身を投じ僅か数分、5vs1な上にまだ本調子ではない身体には野盗たちの武器による傷が幾つもついており、傷からは血も滲み出ていて、更に野盗たちは一切のダメージも与えられていない明らかに自らが不利である状況だが引くつもりは一切無く。その理由は相手の存在。もしも自分が負けたら相手を自分と同じ状況にさせてしまう可能性がある。それだけは嫌だと今一度傷だらけの身体を奮い立たせてまた向かう、も結局またしても身体の生傷を増やして血を流しつつあ相手の足元まで吹き飛ばされ。何とかまた立ち上がろうとしていたが、身体が痛みに耐えれなかったのか相手に逃げてと伝えつつそのまま気絶してしまい)
っぁ…ぁ、るじ、さま…に、げて…
カーディス「おい!」
(不利な状況でも勇敢にも野盗へ向かっていき、そして自身の足元まで吹き飛ばされた相手。慌ててしゃがみ様子を見れば、彼はボロボロになりながら自身に逃げてと言い気絶し。彼の体から流れる血、彼をこんな風に傷付けた野盗に対しての怒りが沸いて)
野盗「手こずらせやがって。あんたはどうする? 逃げてみるか?」
(奴隷らしき獣人が意識を失い動かなくなると吐き捨てるように言って。次に主らしき身なりの整った男に視線を向けると無様な命乞いでもしないかと剣を向けそんなことを言って。リーダーの男だけでなく他の野盗たちも勝った気でいるようで、この男を奴隷商に売る前に下卑た欲を発散させようと口々に言って。貴族はムカつくから殴ってやりたい、痛め付けてやりたい、綺麗な顔してんだから殴る前にヤらせろ。力を持たない者であれば、自らの行く末に絶望しただろう)
カーディス「……すまない」
(己が戦うことをためらってしまったばかりに彼に痛い思いをさせてしまったことに申し訳なさを感じて。夜盗など無視して彼の怪我をした箇所に口を近づければそこから流れている血を吸い取って。いつぶりだろうか、久しぶりに飲んだ血液に気分が高揚してきて)
カーディス「楽に**ると思うなよ」
(彼を横たえ立ち上がり、その口元には好戦的な笑みを浮かべて。その後は実にあっけないもので、数分もかからず夜盗たちは全滅し。その有様も酷い物で。夜盗たちを片付け、我に返ると彼を抱き上げその背に蝙蝠のそれとよく似た被膜を生やし屋敷へと向かって飛び始める)
っう…(相手に抱き抱えられた状態で飛行されれば特に意識が戻ってる訳ではなかったが、何処か安心してるような表情を浮かべていて。そして相手が屋敷に到着した頃、僅かに身を捩りながら小さく呻くと薄く瞼が上がり、視界が開ける。ボヤけてハッキリとは見えないが、輪郭が見えてくること、背に手の温もりを感じることから誰かに抱えられている事は分かる。そしてこの温もりは感じたことがある。だからこそ小さくか細い声ながら問い掛け)
あ、るじ…さま…お怪我、は…して、ないで、すか…?あ、の野、盗…ども、は…
カーディス「私は無傷だ。夜盗どもにも対処した。ここで待っていてくれ。治療するための道具を取ってくる」
(屋敷に着き鍵を開けるとそのまま彼を空いている客室のベッドに寝かせて。自身を心配してくれる彼に微笑み相手の頭をひと撫ですると救急箱を取りに行こうとし)
わか、りました…(相手から告げられた言葉を聞いてはホッとして。実は相手は戦えてとても強かったのか、それとも偶然警邏がきて助かったのか、どちらかは分からないが、とにかく相手が無傷であることが嬉しくて、頭を撫でながら待っていてくれ、という指示を受けてはゆっくり頷いて。そして相手が取りに行く間、戦いで負けて主である相手を危険に晒してしまった自分が悔しくて、また戦えるよう強くならないと、と小さな決意を心に秘めて)
カーディス「水は飲めるか?」
(救急箱を片手に水の入ったコップも持ってきて。相手が起き上がろうとするならそれを手伝い背中を支えて)
カーディス「沁みるかもしれないが我慢してくれ」
(慣れてはいないが、どうすればいいかは分かっているようで時間をかけつつ薬草などを使用し手当を行い)
はい…主様、ここまでしていただきありがとうございます。俺、主様のお手を煩わせない為に、また強くなりたいのです。なので…自分の鍛え直しが、したいです(相手に支えられながら身体を起こし、コップを両手で受け取りそのままゆっくりとコクコク飲んで。相手から手当ての施しを受ければ改めて感謝の言葉を述べつつも自身の鍛え直しをしたいと願い出て)
カーディス「いや。あの時一人で夜盗の相手をさせてしまってすまなかった。強くなりたいか……そのためにはまずゆっくり休んで傷を癒し、体力を付けなくてはな。動けるようになるまでに何か考えておこう」
(あの時何もできなかった己のために強くなりたいという相手に嬉しさと申し訳なさを感じて。強くなりたいという相手の希望を聞き、その希望を叶えたいと思った。それと同時に吸血鬼だとバレ獣人ハンターに狙われた時のことも思い出し。もし己が吸血鬼だと知った時も変わらず接してくれるのだろうかと不安に思うも表情には出さず)
ありがとうございます…!(相手から1度休んで傷を癒してからだ、と言われれば素直に頷いて相手の内心に気付くことなく考えてやる、という言葉に嬉しげに返して。そしてふとここが相手の屋敷であると勝手に考えていれば「主様、俺に新しい名前をいただけますか?」何処かプレゼントを待っている子どものような期待の隠った視線を相手にむけながら問い掛けて)
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