吸血鬼と同居人(〆)

はい…着て、みたいです…！(相手に自分のためにである、と言われれば改めて愛されている実感、必要とされている実感がわき上がって嬉しげに目を細め。そして相手からの問い掛けに嬉しさのあまり抱き付く力をやや強めつつも嬉しげな笑顔頬に赤色を点させで相手を見上げてはまるでそのままその場所へつれてってと言わんばかりに離れる様子はなく)

カーディス「あぁ、行こう」
(すっかり調子の戻ったジェイスに安堵しつつ、ジェイスを抱えて荷物を取りに行くと適当な部屋に入って。ジェイスをベッドに降ろすと服を広げて。質の良さそうな服が何着もあり)

わぁ…こんな、良い服…ホントに良い、のですか？(相手に抱え上げられその相手の逞しさに安心しきっていれば、そのまま空き部屋に連れ込まれて。そしてベッドに腰掛けるよう降ろされれば素直に相手の背から手を離し。そして自分の腰掛けるベッドに広げられる質の良さげな服の数々に感嘆の声を漏らしつつ本当に良いのかと相手の方を見上げながら問い掛けて)

カーディス「もちろんだ。気に入ってくれたか？　気に入ってくれたなら、今度その店に一緒に行こう」
(服を見て喜んでいるジェイスを微笑ましそうに見て)

はいっ！凄く、嬉しいです…！(相手からの提案にパアッと表情を明るくさせ、尻尾も嬉しげに振りながら気に入ってる事を伝えれば「その、着てみて、良いですか…？」と相手の方を見ながら問い掛けて)

カーディス「どれでも好きなのを着てくれ。そのために買ったんだからな」
(服を着てみていいかと尋ねられれば即座に快諾して。似合うだろうと思って買ったが、着心地をジェイスが気にいるか気になって)

え、とそれじゃあ…(相手から許諾を得れればどれにしようかと見ていれば、オールインワンタイプのオーバーオールのが気になってそれを手に取ればふと何処で着替えようかと軽く見回していたが、別に相手になら身体を見られても良いや、と頭の中で考えるも少しだけ恥ずかしさはあったのか、少し恥ずかしげにその場で相手から借りていた服をスルリと脱いでは着替え始めて)

カーディス「あぁすまない。終わったら声をかけてくれ」
(恥ずかしそうなジェイスに気付くと目を閉じ後ろを向いて。外に出ることも考えたが、すでにジェイスは着替え始めているためすぐに終わるだろうと後ろを向くだけにして)

…へへ、カーディス様、似合いますか…？(数分後、着替えを終えればクルリと軽く自分の身体を見渡して。水色のオーバーオールとT黄色いシャツが合体したようなその服はまるで自分のために誂えられたかのようにサイズも程よく、オーバーオールの後ろに空いてる穴から尻尾が出やすくなっていて。そして尻尾を出す穴から股下まで繋がってるファスナーは恐らく奴隷用の服だからこそなのだろうと想像しやすく、シャツ部分は襟が細く首輪がよく見えるようにデザインされており。まるで奴隷の自分用と言わんばかりの服に自分の立場を教え込まれるその感覚すら嬉しさが込み上がり、嬉しげにはにかみながら相手の方へ声をかけながらその場でクルリと数回回転して見せて。その都度未だ残る鉄製の首輪の鎖がたまにジャラリと音を立てて)

カーディス「とてもよく似合っている。着心地はどうだ？」
(服を着替えたジェイスが回転するのを上から下まで見ると満足そうに頷いて。音を鳴らす首輪の鎖を見て早くその首輪を外したいと感じて)

はい！カーディス様からお借りした服も良かったですけど…これも凄く良い服です…！(相手から似合ってると褒められたのが嬉しくてそれが全面に出ながら頷き返しては自分の胸元に手を当ててそう話して。すると狼耳がピクリと反応して「あ、あの子起き上がった、ようですよ…勝手に歩き回ろうとしてますけど…」様々な感覚に敏感だからこそ、ペタ、ペタ、と素足で歩く軽い音が僅かに聴こえてはそれが子どもの足音であることや先程相手が別室のベッドに寝かせた奴隷だと思えば相手の身体に抱き付きながらその事を報告し)

カーディス「気に入ってもらえて良かった」
(ジェイスの頭を撫でて)

カーディス「起きたのか。そのまま朝まで眠ってしまうのではないかと思ったが、目を覚ましたか。軽く話そうと思うが、着いてくるか？」
(抱きついてきたジェイスを受け入れ抱きしめながら尋ねて)

はい、お供させてください(相手に抱き締められては嬉しげにすり寄りながら相手からの提案にもしついていかなかったら相手と奴隷が二人きりになるし、それは凄く嫌だ、と思えばほぼ二つ返事で頷き返して)

「ここ、は…」(目が覚めたら見知らぬ部屋におり、多少は予想はしてても不安な面持ちでベッドから降りればキョロと辺りを見渡しながらペタ、ペタ、と素足で部屋を歩き回って)

カーディス「そうか。では一緒に行こう」
(ついてきたいというジェイスを連れて、男児を寝かせた部屋へ向かって。部屋の前につくと扉をノックして)

(相手の傍から離れるつもりもなく、相手の身体に抱き付いたまま連れられていき。そして相手のノックから少し間が空きドアが開けば起きている男児奴隷を見ては無意識に相手に抱き付く力を少しだけ強めて)

「あ、えと、その…僕を、助けてくれて、ありがとうございます…」(相手のノックにピクリと反応してはタタッとドアの方へ駆け寄れば相手の姿を見つけては、相手に抱き抱えられてるジェイスの姿を見てあの子がさっき買い物してた服とかあげたかった人なのかな、と考えながら相手の方へお礼の言葉と共にペコリと頭を下げて)

カーディス「体調はどうだ？　違和感などないか？」
(問題ないはずだが、暗示を使ったことによる影響などないか気にしていて。首輪を外す練習を行いジェイスの首輪を外したいところだが、買ってここへ連れてきて疲れていそうだなと思って。疲れている状態でさらに苦しめるようなことになってしまう可能性もあるためどうするかと考えて)

「あ、えと大丈夫です！その、僕に出来ること…何でもします、けど、主様、何かありますか…？」(相手から体調を問われれば特に身体に疲れが残ってるわけでも無いし、不調があるわけではないからこそフルフルと首を横に振りつつなにも問題ない事を明かせば何か出来ることはないか、と相手に尋ねるも、相手に抱き付いたままのジェイスに睨まれ少しピクリと怯え)

(相手の男児奴隷の体調を慮る言葉にやはり優しい主様だなぁ、と思いながらもさっさと使い捨てれば良いのに、と思ってれば相手に出来ることは無いか、と問うその様子に相手の身体に抱き付いたまま無意識に男児奴隷を敵対心剥き出しで睨んでいて)

カーディス「何でもするか……君を買う時にも言ったが、私は君に付けられている首輪を外す練習をしたい。構わないか？」
(ジェイスが男児を睨んでいることに気付かず、覚悟も必要だろうと尋ねてみて)

「は、はい！」(相手から首輪の事を言われればコクリと頷いては操作しやすいよう頭を下げて首筋を無防備にさらけ出して見せて)

…首を噛んで、永遠に小間使いとして、こき使わなくて良いんですか…？(男児奴隷にも首筋に魔方陣があり、それで素直に応じてるのだろうとは感じていたが、モヤモヤは変わらぬままでつい男児奴隷に聞こえぬよう相手の方へ視線の先を変えて相手に甘えるようにスリスリ顔を相手に擦り寄せながらついポロリと呟いてしまい)

カーディス「そうか。では練習させてもらおう。ベッドの上で横になってくれ」
(もし失敗して苦しめてしまった時を考え、ベッドの上に移動するように言って)

カーディス「……そういうことは考えていない」
(ジェイスの呟きが聞こえ、男児に聞こえないよう小さな声で答えて)