引きこもりがちな吸血鬼 2020-03-25 19:31:32 |
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「あの、僕、以外にも、奴隷…ご主人様のところに、居るんですか…?」(店主のまいどあり、という声を聞きながら男児奴隷は相手に手を引かれ、店を後にすると町の外へ向かう相手の手を繋ぎながら相手に連れていかれて。そして町の外に出た後、男児奴隷は相手の方を見上げながら問い掛けて)
カーディス「一人いる。彼の首輪を外す練習をするために君を買った」
(町の外へ出てそのまま町から離れ森へ向かい、随分と町が遠くなった辺りで立ち止まり)
カーディス「まだ少しかかるがしんどくはないか?」
(男児を気遣うように屈んで顔を覗き込むと暗示の魔眼を発動させて眠らせようとして。首輪を外した後は友人に相談し、可能ならそのまま引き取ってもらおうと考えているため、吸血鬼だとバレるのはまずいと思い、眠らせているうちに屋敷まで運んでしまおうと思って)
「いえ。まだだい、じょ…うぶ、で…」(相手からの説明に男児奴隷はそこまでしたい奴隷がいたんだ、と思うも別段気にすることもなく相手に連れられ森まで歩いていき。そうしてれば相手からの気遣いの言葉に男児奴隷は自分はまだ大丈夫、その事を伝えようとするも突然やって来た猛烈な睡魔に戸惑う思考をする隙すらないままに相手の胸元に年相応のその身体を預けるように眠りについて)
カーディス「すまないな」
(眠りに落ちた男児を抱えると飛んで屋敷へ向かって。屋敷の前に着くと扉を開き屋敷へ入って)
カーディス「ただいま」
(男児と荷物を抱えてそう言って)
カーディス様!おかえりなさいませっ…(図書室で自分なりに辞書を使って初級魔法の本を読んでいたが、あまり成果がないままでムスリと表情を曇らせていたが、玄関の方で扉が開く音がすればそれが己の主である相手であると直感的に感じとっては、パアッと表情は明るくなりタタタッと小気味良く足音を鳴らして玄関へと辿り着けば自分の直感が当たった事への嬉しさから嬉しげに相手の名を呼びながらお帰りなさい、と出迎えながら相手の方を見あげれば、何か生き物…否、人の子を抱き抱えてるその様子を見ては先程までの嬉しい気持ちよりも何故だかモヤモヤと何かが嬉しさを邪魔している感覚が苦しくて、キョトンとしながら「あの、その子は…」と相手の抱えている男児奴隷の事を問い掛けて)
カーディス「あぁ、ただいま。少し予定が変わった。彼を寝かせてくる。悪いが話はその後でいいか?」
(出迎えにきたジェイスの頭を撫で、申し訳なさそうにそう言うと適当な部屋に男児を寝かせにいこうとして)
っ…ついてって、良い、ですか?(相手に頭を撫でられれば嬉しげに目を細めるも相手が自分よりも抱き抱えてる男児の方を優先する、その事実が心のモヤモヤをより大きくさせており、相手の服を掴みながら相手の傍を離れたくないという意思表示をしながら相手の事を見上げながら問い掛けて)
カーディス「あぁ。一緒に行こうか」
(能力を使って眠らせたという罪悪感もあり、すぐ男児をベッドへ運ぼうとしたが、ジェイスに服を掴まれるとその様子から不安にさせてしまったということを感じ、後で埋め合わせをしないとなと思って。近くの空いている部屋へ男児を運ぼうとして
(相手の服を掴んだまま傍を離れず相手についていき。そして無意識に相手の抱える男児の方を改めて見上げれば僅かに見える自分と同じ鉄の首輪が首元に見えては、もしかして自分のことがいらなくなったのかな……と不安な気持ち、そして相手が抱える男児に対してのモヤモヤ感もかなり強くなり、空いている手で自分の胸元をギュウと掴んで)
カーディス「……よし」
(空き部屋のベッドに男児を寝かせると部屋を出ていこうとし)
カーディス「すまないな。彼について話そう」
(ジェイスの頭を撫で近くの空き部屋に入ろうとジェイスの手を引こうとして)
っ…はい(相手が抱き抱えていた男児を空き部屋のベッドに降ろせば、その男児の顔をチラと盗み見てその男児はまだ幼顔であり、こういう奴隷の方が好きなのかな、と勝手な思い込みをしており、モヤモヤと考え込んでて。そうしてれば相手に頭を撫でられてはピクッと狼耳と尻尾に反応が出て意識がそちらへ引き戻されれば未だモヤモヤする中で頷き、相手に手を引かれていき)
カーディス「さっきはすまなかったな。奴隷商から首輪の外し方を聞いてきたのだが、下手をすれば首輪をされた者が苦しむことが分かった。彼は首輪を外す練習をするために買ってきた。練習が終わって無事ジェイスの首輪が外れたら、彼は私の友人に任せようと思っている」
(空き部屋に入るとジェイスの頭を撫でながら優しく説明を行って)
むぅ…別に俺の首輪ですぐに試して良いのですもん…(相手に頭を撫でられ説明を受けるも、相手からは獣人だからこそ良く分かる微かに先程の男児のものと思われる匂いが感じ取れ。その状況が何故だか相手を取られた、自分から相手が離れてしまうのではと思ったのか、分かりやすくムスゥとしながらそう相手に告げれば相手の身体に、相手の胸元めがけて飛び込み抱き付いては男児の匂いがまだ微かに残るそこに顔をグリグリと擦り付け、匂いを自分のもので上書きせんとしていて)
カーディス「奴隷商が実践したのを見たが、とても苦しそうだったのでな。ジェイスを苦しめるたくない」
(胸元に飛び込んできたジェイスを抱きしめ頭を撫でて)
…カーディス様にされるのなら、別にこの身がどうなろうとも良かったのに(相手に抱き締められながら説明を受ければ相手の優しさが身に染み渡り、頬を綻ばせ自分の頭を撫でてくれる手に頭を擦り寄せつつポツと呟いて)
カーディス「私が嫌だったんだ。だが、不安にさせてしまったようだ。すまない」
(ジェイスが落ち着くよう優しく言いながら頭を撫で、その後ジェイスを抱きしめて)
俺、にはカーディス様だけ、ですので…(相手に頭を撫でられ優しい声色を聞き、抱き締められればすっかり落ち着いてきたのか嬉しげにはにかんで見せて)
カーディス「私もジェイスを大切に思っているよ。首輪と服も買ってきたんだ。首輪は悩んだから二つある」
(ジェイスを抱きしめながら背中を摩って)
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