引きこもりがちな吸血鬼 2020-03-25 19:31:32 |
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カーディス「ここだ。だいたいの部屋は物置だ」
(屋敷に戻り地下室へ続く階段まで案内すると近くに置いてあるランタンを手に取り階段を下りて。自分は平気だが、友人が使うこともあるため置いてあったランタンを見てジェイスも必要だろうと思って。案内した地下室はいくつか部屋があり、廊下を挟んで左右に扉がついておりそれなりに広い面積に見える)
(/いえいえ、ご提案ありがとうございます)
なるほど…(相手の案内に連れられ階段を降りれば相手の持つランタン以外の灯りの無い地下室は灯りがあるからこそ薄暗いだけで済んでおり、辺りを見渡しながら相手の説明を聞いており)
カーディス「特に鍵もかかっていない。一番奥の二部屋は牢屋になっている」
(どの部屋も鉄製の扉になっており頑丈そうに見える。また地下ということもありひんやりとした空気が漂っていて少し不気味だ)
そう、なんですね…では、奥の2つの部屋、どちらも行かないです(牢屋、その言葉を聞いて眉を潜めながら呟き、近付かないことを明言し。牢屋のそのイメージと自分が捕らえられてた鉄檻、その2つがどうしても合わさってしまい、思い出した恐怖感から逃れようと無意識に相手の服の袖を掴み)
カーディス「ふむ……地下はこんなところだ。上へ戻ろう」
(相手に掴まれた服の袖の感触に気付き、暗く地下という密閉された空間が奴隷商のところを連想させてしまい、怖いのかもしれないと思うと上へ戻ろうとし)
はい…!(相手の提案にコクコクと首を縦に振り相手の袖を掴んだまま相手についていき、一階に戻ってくれば安心感からなのか掴んでいた相手の服の袖をゆっくりと離して)
カーディス「こんなところか。そろそろ私は出かけようと思う。聞いておきたいことや確認しておきたいことはあるか?」
(懐から懐中時計を取り出し時間を確認するとそろそろ日が暮れる時間帯となっていて。問題がなければ奴隷商の元へ向かって首輪の外し方を聞こうと考え)
えと、俺は、大丈夫、です!(相手から問われれば今のところ特にこれといった確認事項もないよなぁ、なんて考えてはそれを何とか伝えて)
カーディス「そうか。では出かけるとしよう」
(玄関へ向かい、ジェイスの頭を撫でようとし。その後行ってくると言って町へ出発しようとし)
カーディス「さて」
(屋敷を出てしばらく森を歩いていたが、やがて屋敷が見えなくなると蝙蝠のそれと似た羽を生やし町へ向かって飛んでいき。町が見えてきたくらいで地上に降りると羽を消し、町へ入って。日も暮れ夜になり、昨日行った奴隷商のいる店へと向かおうとして)
「…おや、お客様いらっしゃいませ!新たな奴隷を御所望でいらっしゃいますか?」(日が暮れた頃、新しく仕入れた奴隷の出来が良くなくその躾だけで時間を使ってしまったことに溜め息を溢していたが、店に相手がやってきたのを見るや営業スマイルを浮かべながら相手に問いかけて。今まで1日で壊れたから、とより頑丈な奴隷を所望された事は何度かあったことや、相手に売った奴隷は身体がボロボロだったからこそもう壊れたのだろう、と勝手に解釈していて)
カーディス「いや、別の用件だ。聞き忘れていたことがあってな。それを聞きに来た。奴隷の首輪が外れる方法を聞いておきたい。何がどういう条件が重なって外れるか分からないからな」
(直球で首輪を外したいからその方法を教えて欲しいと言うのは不自然だろうと思い、首輪を外さないようにするために外れる条件を聞きに来たという風を装って)
「おや、そうでしたか。しかし余程の事が無ければ外れることはまず無いですよ。何せアレは私の考案した魔方陣で裏側から留めてありますし、その魔方陣を魔力で操作して解錠されない限りは外れないのです」(新たに買いにきた訳ではなさそうな相手に奴隷商は少しだけ残念に思いながらも奴隷の首輪の外れる条件を聞かれてはその真意を汲み取る事はできずにただ聞きにきたのだろう、と思えば自慢するようにペラペラと語り始め「更に魔力の使える人間とかも奴隷の中にいたりしますが、そういった奴隷どもに解錠をされないよう、首輪の魔方陣で魔力を乱して初歩中の初歩すらまともに出来ぬようにしておりますので、余程でなければ本当に勝手に外れたり奴隷に外されたりはされませんよ」と余程自慢だったのか更に自信満々にペラペラと話して)
カーディス「ふむ、では魔力の使える別の人間が魔方陣に干渉して外すことは可能なのか?」
(魔方陣を操作することは出来るだろうが、正しく開錠することは出来るのだろうかと思って尋ねて。もし決まった手順があるのであれば、魔眼で魅了し聞き出すしかないかもしれないなと考え)
「えぇ、可能ですよ。勿論一定量の魔力が必要とはなりますがね。まぁ、まず奴隷の首輪を外そうとする人なんて居ませんがね」(相手の更なる問いに少しは眉をしかめるも肩を竦めつつ他者でも条件が合えば可能ではあることを話して。そしてケラケラと笑いながら付け加え)
カーディス「そうか。一応覚えておこう。魔方陣に干渉することで奴隷が苦しむということはあるのか?」
(これ以上聞くと怪しまれるだろうかと思いつつ、確認しないわけにもいかないため様子を伺いながら尋ねて)
えぇ、本人の魔力を使えないようにしてるだけでなくこれを使った躾もありますし、奴隷でストレス発散したい方にお勧めしてる使い方はこれを弄り倒して奴隷を痛め付けるというのもありますよ。こんな風にね?…最も、お客様のご購入なされた獣人は魔力が少ないですしこんな風な事は出来ないでしょうが(相手の質問に奴隷商はニヤリと笑えばたまたま近くにいた親の借金のカタとして親から売られ新しく入荷したばかりで手を焼かされたまだ10歳くらいの黒髪の人間の男児の奴隷の檻に歩み寄り、グイと首輪を掴みながら首輪が外れないよう奴隷の魔力を弄べば、弄ばれた子ども奴隷は魔力酔いや激しく感情を操作されるような感覚に身体を大きく捩りながら泣き叫んでおり。そして奴隷商がパッと首輪を離せば鉄檻の冷たい鉄の床に倒れ伏して過呼吸になりながら怯えた目になったのをみて満足げにしてはあの獣人ではこんな風には出来ないだろう、と勝手に決めつけながら話して。しかし、新たな入店客が現れれば「それでは失礼」と一言言い添えて相手の元から離れ新しく入店した客の元へ歩み寄ればどうやら常連客なようで「いらっしゃいませ!いつもご利用ありがとうございます!」と笑顔を見せながら客の対応をしており。そして相手への説明のためだけに実験台として利用された男児奴隷は吐き気に耐えながらフルフルと震える身体を何とか持ち上げれば恐怖に怯えた目線で相手の方を見詰め)
カーディス「なるほど、そういう躾の方法もあるのか。……ではうっかり首輪が外れないような魔力の流し方を教えてもらないか?」
(目の前で痛めつけられている黒髪の男児に対して罪悪感を覚えながらも表情には出さないようにし。下手に魔力を流せば危なかったと思いつつ、首輪を外すためにあえて首輪が外れないための方法を聞いて)
カーディス「む、客か……。……すまない」
(新たにやってきた客へ向かっていく奴隷商を見送った後、視線に気づき痛めつけられた男児を見ると、奴隷商に聞こえないよう小さな声で男児に謝罪して)
(/了解です。大丈夫ですのでお気になさらずです)
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