胡桃 2020-03-23 12:19:49 |
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( キスの最中、彼の大きな手の甲に、火照った手のひらを重ね、縋るように握って )… ン 、なあに( あたたかな腕の中で、抜けてしまった体の力が戻るのを待ちながら / 彼の髪をゆっくりと撫で、柔らかく蕩けた、小さな声で / それから耳元に軽く、けれど丁寧に、数回口付けを )
────……いえ。何でもありません。( 低く落ち着いた声色で返し。耳元に落とされる口付けに、取り戻したはずの理性が再び飛びそうに )
─────( お返しとばかりに自分も相手の耳へ唇を寄せ、愛おしそうに口付けを。そのまま首筋へ唇を這わせていき )
、( 首に彼の熱を感じたところで、堪えきれずに甘い吐息と声をかすかに漏らし / 戻りかけた体の感覚は、また呆気なく溶け消えてしまったけれど、重ねた片手には強く力がこもったまま )悠之丞さん 、お顔みせて( この幸福が夢ではないことを確かめたくて、浅い呼吸で懸命に呟いて )
──………( ゆっくりと唇を離し、上半身を軽く持ち上げ、彼女に覆い被さったまま至近距離で彼女を見詰め。長く伸びた自分の前髪が、彼女の顔に触れるほど )
( 眼差しも、体温も、顔をくすぐる前髪も、ほんとうに、なにもかもが好き / とろんと潤んだ瞳でそう伝えながら、彼の滑らかな頬に指先でそっと触れ / 緩やかに視線を落とせば、次は口元へとその手を移し、柔らかく唇を撫でて )
( 相手の艶やかな仕草に、吸い込まれるように再び唇を重ね。その柔らかで甘い感触にキスを深めてしまい )
( 数秒か数十秒か時間感覚が掴めない程に口付けては、名残惜しそうに唇を離し、その頬を撫で。「───…胡桃。───好きだよ。」と微かに呟き、微笑み、抱き締めて )
( 優しく溶けあうようなキスの中、ただ彼だけを求めるように、そっと )
( ほわほわと上手く回らない頭では、囁かれた言葉に反応するのに少し時間がかかり / 彼の腕に包まれてやっと、けれど一瞬で、驚きが全身を駆け / 甘い雰囲気を残しつつ、「 ほえ 」と間の抜けた声を出し数秒、ようやく口を開いて )…… いま 、
────…ん?( 抱き締めていた腕を緩め、僅かばかりの距離を取って視線を合わせ。 相手が言い掛けた何かを穏やかに探るように声を出し、頬をゆっくりと撫で、微笑して )
… くるみ 、って言って 、好きだよって 、言った …( 眉の下がった、どこか泣き出してしまいそうな表情で真っすぐに見つめて / 敬称が取れて敬語じゃなくなった、と / 彼の両腕に触れていた指に、ほとんど無意識にきゅうと力を込め )
、──…そうですね。…言いました。( ふっと笑みを溢すと、微笑したまま彼女の髪を撫でつつ )
───嫌でしたか?( 微笑を薄くして、彼女の澄んだ瞳をじっと見詰め )
嫌じゃない( 変わらない表情で見つめ返し、小さく、でもしっかりと首を横に振り )… 敬語でお話しする悠之丞さんも 、そうじゃない悠之丞さんも 、どっちも大好き( 髪を撫でる彼の手を取り、自分の口元へ / 目を閉じて、ひとつひとつ丁寧に言葉を繋げ / 言い終えると、祈りを込めるように、その手の甲に長くキスをして )
──…それなら、良かったです。( どちらも好きと言われ、ほっとしたように笑顔を深め )
─────胡桃さんは、本当に可愛らしい…( 手の甲に寄せられた唇の感触に、心からの呟きを。それから、相手の手を引き、自分も体を起こしながら相手を起こして )
──………まだ、ティーセットを堪能できてませんね。( 座ったまま、彼女を腕の中に収めるようにしながら優しい声色で )
また胡桃って呼んでね( 「 可愛い 」は、何度言われても変わらずにくすぐったくて、嬉しい / 起こしてもらいながら、ほわりと溶けるような笑み向けて )
紅茶 、淹れなおしてこようか ?( 彼の腰に両腕を回しつつ / まだほんの少しだけとろんとした目で彼を見上げ、首を傾げて )
、───胡桃。( にこりと笑むと、何度でも呼びたくなるその名前を口にし、ふわっと彼女の頭を撫で )
─……紅茶は、このままでも大丈夫ですよ。( 笑顔を向けたまま、問い掛けに答え )
胡桃さん、食べたいものはありませんか?( ティーセットの方へ視線を向け。しかし、二人の体勢はそのままに )
、( ゆったりと彼の瞳を見つめながら、声とぬくもりとを心に染み込ませ / ふと睫毛伏せ、その頬に軽く口付けを / 顔を離せば、幸福そうににっこり )
… たまごのサンドイッチ食べたい( 彼の胸にぺたんと頬と上半身を預け、一緒にそちらを眺めてからぽつリ / 無駄に澄んだ眼差しで「 取ってほしいな 」と無言のうちに訴えてみて / 兄妹仲の良い妹がそうするみたいに甘やかされ待ち )
────……( 愛しい彼女とのスキンシップに幸せを感じつつ、リクエストを受け、サンドイッチへ片腕を伸ばし、1切れ手に取って )
………はい、たまごサンドです。( 優しげに笑んでは彼女の口元にたまごサンドを差し出し )
ありがとう( ぽわンと笑いかけてから、小さく一口 / 溶けるように目尻が緩んだのは、美味しいからだけではなくて )
お仕事はどお ? お店 、忙しい ?( 彼の首の後ろで両手を結びながら、かすかに首を傾げて )
───、……そうですね、仕事は、それなりに。( 自分もサンドイッチを一口食べ、味わっていたところの質問に、苦笑混じりに答え )
────世間の厳しさも緩んできたので、忙しくなってます。……なので、胡桃さんにとても癒してもらっています。( ありがとうの気持ちを込めて微笑んでは、彼女の頭を大事そうに一つ撫で )
胡桃さんは、お仕事はどうですか?( ゆるりと首傾げ )
わたしも悠之丞さんにたくさん幸せをもらってるよ( ほわ / 同じように「 ありがとう 」を込めて、とびきり柔らかな笑み浮かべ )
わたしは今までどおり 、変わらずゆるく働いてる( ふふ )でもそっか … 、やっぱり悠之丞さんは忙しいよね( 彼を見つめたまま、小さく眉が下がり )
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