司書 2020-03-22 13:34:22 |
通報 |
>ラギー
( ああ、これは弱った──覗き込まれた瞳の中で表面だけが透き通って下は濁ったような互いの色がゆるりと混ざる。恐ろしいとは思わないが厄介だとは思った。言い回しか、あるいは魔力のない人と魔力のある獣人族だからか、それとも・・・この生徒の持つ牙がある程度鋭いことを知っているからか。背中に壁の感触がした。脱兎のごとく逃げ出すには距離がない、抗議できるほど思考が追いついていない、が、咄嗟に両手で同方向にある耳を押さえて・・・少なからず獣の耳よりは感覚だって鋭くないのだ、弱いも何もないと示すように絡んでいた視線を逸らし )
トピック検索 |