司書 2020-03-22 13:34:22 |
通報 |
>ラギー
──司書が、ヒーロー?
( 本は宝物だと思う、沢山の知識と教養と、夢を見せてくれるもの・・・一時の快楽を、一時の休息を、興奮を、純粋に感じ得てくれるだろう人たちに、どうか。優しく受け取られた紙袋にパッと目線を上げれば年相応の優しい笑みがあって、今度はこちらが少しだけ笑みを返す番だ。多分彼は彼の街でもこうして生きてきたのだろう、小さな子達の兄のように、世話焼きで優しいハイエナの男の子。まあ、たまにオイタがすぎる事はあるけれど。広げられた両腕に、ご褒美と言われても──生徒の耳を触るだとか、尻尾を触るだとかは一応獣人相手に申し訳ないし・・・彼はこの後用事があるようだったし。思い付くものがなくて、視線をさ迷わせた後、広げられた腕の片方を掴み )
・・・それじゃあ、頭撫でて。司書がキミに触れるより、問題が少なそうだから
>レオナ
( 立ち上がると来た時よりも高い位置にあるエメラルドが光る。綺麗な目だ、本当に・・・徐に差し出したはずの手を丁寧に取られて、慣れたようにエスコートする姿こそ王子様だとして、この人は一生徒なのだけれど。着てきたものは袋に詰めてもらい腕に掛け、お店を出る前に小さくお辞儀をして外へ──風が柔らかくワンピースの裾を撫でて、スカートを履くなんていつぶりだろうと目を伏せる。いや、こう、服に着られていないか多少なり不安というのもあるけれど。隣に並ぶのは何をしても目立つ獅子で、その横の己たるや・・・解せない、と僅かに頬をふくらませたものの、言葉だけはいつも通りに )
──司書をオヒメサマにしたのはキミでしょう。しかも、とびっきり我儘なね!ねえキミ、アイスも食べたいのだけど
トピック検索 |