司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>890 ノア
(魚の骨でも喉につまったように微妙な顔をする司書は、言いづらそうに言葉を差し出してきて――苦言らしい言葉に、最初は「あ?」とガラ悪く眉をつり上げたが、一拍。次に転がった言葉で真意を理解して、思わず吹き出しそうになった。随分と贅沢な注文なことだ。周りの女性店員はうっとりするように見つめているし、男性店員は微笑ましそうに成り行きを見守っている。男も女も待遇を良くされて嬉しくない訳もない。彼女が戸惑って絨毯に靴底を擦り付ける度に、淡い黄色が花のように揺れる。甘やかさないで。と言いながらも、それを断れず小綺麗になっている辺りが彼女らしいというか。つまらない女だと思ったが、刺激も何もないあの図書室に幽閉されていてはそうなってしまうのかもしれない。境遇に嘆きも憐れみも感じない。別に相手の為に金を遣って心を砕いている訳でもない。何せ女性をテキトーに扱えばとんでもない事になる国の生まれだし、自分の横をブカブカの格好をした女性が歩いている事実が外面的によろしくないだけ。すべてを重く受け取っているのか、真面目でお堅い頭のツムジを押した)
ハッ!これくらい甘やかしの内に入らねぇよ。言っただろ。俺がしたいことをしただけだ。礼も不要だ。どうしてもっていうんなら、五体満足で学園に戻ることだな。
>>891 ラギー
(損得勘定に極振りしている彼の動作は非情に単純明快で分かりやすく、扱いやすい。そういった点を気に入っている。相手がスルリと手を引っ込め何事もなかったように次の話題へと流した事に、フンと澄ました顔で相手に耳を傾けたまま。逃さないと言わんばかりの笑みを一瞥して、はぁ。とため息をつく。わざわざ部員の気合を入れ、説明もして帰るなど、その方が手間だろう。元よりそのつもりだとベストを脱ぎながら更衣室へと足を向けた)
喝入れるためだけに来るわけねぇだろ。着替えてくるからテメェもウォーミングアップしてこい。
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