司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>885 ラギー
おねだりか?俺もあげたい気持ちは山々だが、流石に横流しとなると面倒なことになる。
(永遠に。が前につくだろう。と、彼の言葉にハッと乾いた笑いが唇から漏れた。跳ねたコインは彼の日焼けした手の平ではなく、傷一つない自分のグローブの上に落ちた。キラリと反射した光が、自分のグリーンの瞳を明るくさせる。その眩さに、太陽のよう。と言われる送り主の姿を思い浮かべた。相手もデカい家、こちらは王族。彼にとっては他愛もない世間話 (と言っても一方的だったが) の延長線上に落ちたコインとはいえ、立派な贈り物だ。お古の実験着のように彼にあげる訳にもいかない。お行儀よく天井に向ける手の前でコインを懐に仕舞えば、白々しく肩を竦めて見せた)
>>886 ノア
魔法を掛けられてる時に手出しはご法度だろ。
(言いたげな目に一瞥もしないでティーカップに口をつけた。ガチャガチャと大量のブラシにパレットを広げ、司書の顔の前で忙しなく腕を動かしている店員……その間を割って入れる男がどれだけいることか。冷めた笑いが溢れると共に、幼少期から思っていたことを思い出した。ヒーローものによくある、変身シーンだ。アレの最中にぶん殴れば良いと、どれほど思ったことか。だが、世間一般的には敵はお行儀よく変身するまで待っているし、おとぎ話の中で舞踏会に向かう姫は誰かが現れる前に魔法が掛けられているものだ。軽い調子でこれも社会勉強。とソーサーにカップを戻す頃。カーペットを歩く足音が近づいてくる。顔をあげると、視界の端で黄色のスカートが揺れた。メイクのことなど興味ないが、気持ち血色が良くなった気がする。随分と見違えた……オヒメサマらしくなった相手に、数ミリだけ微笑んだ)
俺が連れてきたんだ、気にしねぇよ。
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