司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>レオナ
( どの洋服も制服の黒とも違う明るく派手すぎない上品なもの、良い素材で出来ているのであろうそれは触れなくともきめ細かさがよく分かるし少なからず一端のクローゼットにしまっていいものではない。分かっていて・・・こちらと洋服を往復する目が、妥協はしていないことが救い。残されたワンピースは青空の下の菜の花のような、それは己にそぐわない程に可憐なもの・・・この世界に来て、黒い色彩と体型を拾わないものばかりを着ていた己には眩しいけれど。ゆっくりと縋るように掴んでいた手を解いて、両手でその服を受け取る。獣人族の女性は強かで、艶っぽい方も多いけれど・・・選ばれたこの服が、そういう色っぽさを過分に含んだものでないことが嬉しかった。ぱっと瞳に喜色の光を散らしたなら、小さく頷いて試着室へと向かい )
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