司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>869 ノア
泥人形かどうかは、俺が決める。
(どこから出てきたのやら。慌ただしく店員達が店から出てくる。まぁ、第二王子とは言え、王族が言うのだからそりゃそうか。そもそも大体ハイエナにパシ……使ってこの街自体下りてくることの少ない自分が、わざわざここに足を伸ばしたのだ。目の前の司書がおっかなびっくり自分の手に縋るような状態になっても仕方のないことだろう。――にしても、この状況の根源である自分の手を掴んで離さないのだから、本当に箱庭出身なのだな。柔い両手に包まれた手は、グローブ越しでもじんわりと体温が移ってゆく。それにまた楽しげに笑みを浮かべたまま。どうこう言おうがもう注文してしまったのだ。女も男も度胸だろう。非難の言葉を飛ばしてくる相手に、王族らしい言葉を言い放ち反論は聞かぬとばかりに瞬きのない真っ直ぐな目で見下げた)
>>870 ラギー
随分と謙虚なこった。
(ふん。と唇を尖らせて噛み付いてくるハイエナを、“はん”と鼻で笑う。自分の傍にいるという立場と、顔を出す機会の差から、どうしても頼りにされがちな相手の姿を見ている自分としては、十分母親としては立派ではないか。とからかってやりたいのだが、キャンキャン吠え合うつもりもない。周りを見ればすでに何人かは「レオナ先輩すっげ~!」と熱に浮かされて体を動かし始めているヤツも何人か出ている。「お前らグラウンドで軽く走っとけ。走る前にウォーミングアップを忘れんなよ」と声を掛ければ、さっきまでハイエナと吠えあっていたヤツらも「ウッス」と散り始める。キラキラと金色の光を反射させている丸い瞳をこちらに向ける相手に、流石よく鼻が利くな。と唇の端で笑った。手の甲に戻った金貨を摘んで、掲げるように持ち上げた。人差し指と親指で包まれた金貨には、これでもかというほど細かな装飾が施されている。ひと目見て匠の手作りであるとわかるこの精巧な仕上がり。サイズはその辺の金貨とそう大差ないが、ある程度の値は張りそうだ。流石湯水のように金を遣う家は違うぜ。と自分を棚に上げてしげしげと見れば、あ。と言葉を漏らした)
曰く、店の創立記念だかなんだかに作ったメダルらしい。――コレ、純金か。
(/ご心配痛み入ります。本体様もお気をつけてお過ごしください~!)
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