司書 2020-03-22 13:34:22 |
通報 |
>レオナ
──キミ、!?
( 親切心だなんて身の毛もよだつようなものがあってたまるか!と言うより先に、店員が放った言葉で察する。少なくとも王子様が顔見知りで、あまり大声で喚くような場所ではないということを・・・分かっている、あの鴉に呑ませた条件があるから施しを与えてくれていることは。ただ、それは鴉からの対価であって司書は何も渡せないのだから、少しばかり肩身が狭い。こちらを見下ろしたエメラルドが幼子が玩具を優しい目で見る時のような──いや楽しんでいる気がする、口元が今日一番の弧を描いているもの。突然引かれた手に生徒の前に踊り出たならば、聞こえた声の柔らかさにゾッとした。早々に服選びに動き出した店員から注がれる、容姿や体格を見る視線に耐えきれず・・・縋るものもない己は、己をこの場に押し出した手を両手で掴んで小さく震えるほかないのだけれど )
──司書にどれだけ素敵な服を着せたところで、泥人形にドレスを着せるようなものだと分かっているでしょう!?
トピック検索 |