司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>861 ノア
自分の言った言葉に責任を保つんだな、言葉の重みはよぉくご存知だろ?司書様。
(言いづらそうに口ごもった声。自分の掴んだ手が、戸惑いを示すようにピクリと動いたのを無視して構わずその手を引いた。困惑を示す相手だが、ちゃんと自分にはついて来るらしい。反対に引っ張られない手に、そのまま自分より幾分も小さな相手の歩幅に合わせるように進む距離を調整する。その時、向かいから来た人とぶつかりそうになった。想定よりも行き交う人が多いらしい。手を引っ張っていて正解だったな。とノアをチラリと見やれば、彼女の顔にはやはり不満そうな色がのっている。心配しないように優しい言葉を――御伽の国の王子様ならするのだろうが、生憎第二王子の自分にはそのような慈悲もなく。意地の悪い言葉を並べれていれば、やがてお目当ての看板が見えてきた。洒落た単語が並べられた店名。店先には煌びやかな洋装をまとったマネキンが並べられている。端的に言えば服屋だ)
>>862 ラギー
それじゃ俺くらいしか読めねぇだろ。――ああ?自主性があって何よりじゃねぇか。
(子犬のようにキャンキャンと吠えているラギーの言葉を右から左へとハイハイと聞き流す。どうやら清書という概念すら存在しないらしい、踊っている文字に嘆く教師達の顔を見た。まぁ、自分は読めるのでどうでもいいが。ご不満そうなハイエナとは対称的に「げー!出た!」「ラギー先輩金にがめついからな」と嘆く声が聞こえてくる。別に自分はラギー以外にメモしろとは言っていない。強いて言うならば、母親かと言いたくなるようなハイエナの日頃の行いではなかろうか。立派な息子になって良かったな。とまた噛みつかれそうなことを述べたあと、再び周りからゲーッ!?と非難の声があがる。ラギーがここで一儲けしよう、自分及びこの部活内で害がなければそれでいい。その辺は鼻が利く相手に言う必要もないかもしれないが。一応。と、懐から金貨を取り出しピンッと指で跳ねた。弧を描いた金貨は再び自分の手元に戻ってくる。これが熱砂の王子様の宝物庫には山程あるらしい。廊下で一方的に喋りかけてきたソイツが無理矢理握らせてきた金貨を、再び宙へと弾かせた)
どうでもいいが、外部にだけは漏らすんじゃねぇぞ。
>>863 イデア
クソ不味いエナジードリンクか。そんなもんばっか飲んでるからモヤシなんだよ。
(相手が紙袋をこちらに向けるように、傾けてくる。まるで絵面がカツアゲそのものだが、それで痛むようなデリケートな良心は持ち合わせていない。こちらに近づけば、ヒエと震える相手の体を無遠慮に突っつけば、予想以上に体が薄い。パーカーにぽすんと刺さった指に、思わず顔を歪ませた。何せマジフト部を筆頭に、自分の寮生はガタイが良い。余計にヒョロく見えるのだろう。味も不味けりゃ臭いも人間の手で作りましたと言わんばかりのケミカルな臭い。思い出すだけで口の中が不味くなる――と、口をひん曲げたところで、相手の部屋に転がったこの缶と一緒に置いてあったパソコンを思い出す。やかましい自分の甥っ子が襲来した際、たまたま相手に勧められとりあえずと買った薄っぺらい端末で遊びだし、勝手にゲームを入れ「おじたん、次遊ぶ時はラスボスを倒そうね!」などとのたまってくれたのだ。一体何日甥と液晶画面を見続けなければならないのか。考えるだけで身震いする。――ということで、自分が寝ている間勝手にレベル上げをさせてくれるように様々なMODを入れたのだ。そして端末はあまりの重労働に音を上げ……――)
そういやこの間テメェが勧めた端末だが、容量が足りねぇ。〇〇ってゲームなんだが、自動的に経験値が入るようにしたら動作が遅ぇ。金払うからテメェの方でレベ上げしてラスボスワンパン出来るくらいにまでしておいてくれよ。
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