司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ラギー
──ら、
( 何も居ないはずの棺が鳴った、まるで己がこの世界に来た時のように。逃げないことを選択したはいいものの、立っているのもそろそろ限界が近い。その場に蹲るように座り込んだなら消えそうな声で、らぎいさん、なんて情けない声のまま名前を呼んで、その後──睨むように顔を上げて棺を見据えたなら口を開き・・・もし・・・もし誰も止めに入らなかったなら、魔法の使えない司書は迷わずこの魔法に満ち溢れた誰が聞いているかも分からない空間で、最高難度の古代呪文、禁術を口にすることだろう )
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