司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>イデア
──まあ用は済んだからキミの食生活まで咎めるつもりはないけれど
( 受け取って貰えたノートに視線をやり、確かにこの生徒の言う通り何かしら不満を言うこともないわけだ。軽い謝罪をするようにひらひらと手を振ったなら、己の巣である図書館へと視線を向け──こうして生徒の誰かの為なのだと言い訳をすれば多少なり何の弊害もなく外に出られるのなら、悪用さえしなければ夜の外出も不可能では無いのだと甘い蜜を吸った悪戯好きの妖精のように笑って )
どうせならキミの寮まで届けに行って、夜道が怖いと駄々を捏ねて泊めてもらえばよかったかな
>レオナ
──随分慕われているじゃないですか。可愛らしい、あんなに毛並みを逆立てて反応しなくてもキミだって噛みつきやしないでしょうに
( 視界の端の端でエメラルドグリーンの瞳が驚いたようにキュッと瞳孔を動かし、それから拒否だと分かりやすく首を振った。おやおやブラッシングはお嫌いらしい、ルチウスは喜んで背中を差し出したというのに。他に何が渡せるだろうか──と、聞こえた声に視線を向ければ己より先に何人かの生徒が立ち上がっているのが見えた。キョトンとした後、堰を切ったように笑う・・・なんだ、生徒はやはり生徒、獅子の子に従おうだなんて可愛いところもあるじゃないか。大きな背中を追ってバスを降りたなら、頬を撫でる風に気持ち良さそうに目を細め──街の煌びやかさに今度は目を見開く。本で見た事がある、写真も、ポストカードも、雑誌も──外で、己が自分の足で立っている。順繰りに風景を見て、その後己の足元を見て・・・厚底とはいえ走ろうと思えば走れる。好奇心のまま、興味の向くまま、近くの可愛らしいお店から暗い路地裏まで見て回ろうと、ぱっとその場から駆け出して )
>ラギー
帰るんですよ!キミの匂いを撒き散らして誤解されるくらいなら図書館に閉じ籠っていた方が100倍マシです
( 分かっていて言わなかったこの意地悪なハイエナを撒いて逃げられるほど今の己は万全では無い、が、大人しく玩具になる未来が見えている以上さっさと図書館に帰ってしまいたい。可能な限り早足で歩いていたものの──どこもかしこも似た雰囲気の部屋が続くせいで正解なんて分からない。ムスッとした顔は歩けば歩くほど悪化して・・・もし己に獣の尻尾があったなら、それはもう不機嫌そうに揺れていたことだろう )
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