司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>817 ノア
本とチョコレートは連れて行ってやる。だが3番目は他のやつらにでも頼むんだな。
(たったすぐそこの街だというのに遠出するようなテンションの相手。その後ろ姿は、靴でも脱いで膝立ちでもしそうな年齢の少女のようにしか見えない。こんなことで喜ぶとはお安い草食動物だなと思いつつ、少しだけ口元が緩むのを感じたがそれもすぐに引っ込んだ。相手のご要望に、片眉を上げる。何せ自分はわざわざこの街まで降りてこない。適当な奴らを使いっ走りにすればいいのだから。何処で遊ぶか。など到底知っている筈もなく。頭の中で浮かんだのは、ある意味情報通のハイエナや、別の寮の生徒ともつるんでいる狼の姿。その辺りに頼めば良いだろう。特に後者ならお人好しだから、彼女の境遇を不憫に思って案内してくれるだろう。ふん。と鼻を鳴らす)
>>818 ラギー
ハッ!上等じゃねぇか。吠え面をかかせてやるには丁度いい。
(不貞腐れたラギーを一瞥した後、部員がモーゼの海割りのように開いた道を悠々と歩き椅子に腰を下ろした。手に持っているトーナメント表をチラリと見ながら必要な情報だけど脳にインプットすれば、もう用済みだとテーブルに放る。毛並みの揃ったお坊ちゃん達の学校と、統制のとれた獣の群れ。どちらが上か、わからせてやろうではないか。ニヤリと口角を上げれば、それに呼応するように隣からギリッという歯ぎしりの音。周りの連中もどうやら対戦相手が気に食わないらしい。その感情の由縁がどこかなどはどうだっていい。大切なのは相手の喉元を噛みちぎってやる競争心だ。勝利への渇望だ。勝利は当然我が手の中だと言わんばかりに、片手を上げ握りしめる。ギュッとグローブの擦れる音と、部員のやる気十分な雄叫びが部屋に響いた)
>>821 ミシェル
(穴があくほど見つめられ、居心地の悪さを体感しながらも、ただ黙って微かに聞こえる足音を聞き分けていれば、はくはくと金魚のように口を動かしている少女が視界に入りピクンと耳をわずかに動かした。そのお気楽なところに、どこか自分の腹に乗るふてぶてしい獅子の子を思い出し、唇をへの字に曲げながらもゆっくりと彼女の言葉を待てば。――どうやらガキの遊びのように感じているらしい。図太さはあのハイエナをも超えるのではないだろうか。呆れ眼で吠える代わりに、彼女の艶のある唇にグローブ越しに指を押し付けた)
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