司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>813 ノアさん
大人の綺麗な嘘は社交界で聞き飽きたわ。
( 彼女のダークチョコレートのようなどろりとした深いブラウンの瞳は、過去を見ているのか、それとも未来を見ているのか。そんなことはミシェルには分からなかったが、宝石のように煌びやかな社交界の蜘蛛の巣のように張り巡らされた嘘の糸たちよりも彼女のさっぱりとしたサイダーのような言葉の方がよほど喉の通りがいい。ミシェルは困ったように眉を下げて笑いながら肩を竦めれば、此方に向き直った彼女の言葉にぱっと花が咲くように笑顔になり「 ええ、ええ!もちろん!私はいつでも歓迎するわ。約束よ。 」と自分よりも華奢で小さな可愛らしい彼女の手をとれば、そのままするりと小指を絡ませて。どこか遠くの東の方の国では、約束事をする時にこうして小指を絡ませるのだと聞いたことがある。元の世界だったか、こちらの世界だったかは生憎思い出せないけれど。博識な彼女ならきっと知っているかしらなんて思いながら、絡めた小指にきゅ、と力を入れては約束。と微笑んで。 )
>>814 ラギー先輩
まぁ─── …とっても素敵!
丁度ね、この間作ったジャムが沢山あるんです。いちごに、オレンジに、それから林檎も!せっかくだもの、色んな種類のものを作りましょ。
( 彼から見せられた画面に映っていたのは、彩りの可愛らしい上品でありながらもフォトジェニックなドーナツたち。きらきらと瞳を輝かせながら実に年相応にそのドーナツたちに関心を寄せれば、タイミングが良いと思わずぱちんと両手を鳴らして。元々は情報提供料だったはずが、いつの間にかミシェルの意識はただただ美味しいドーナツを作りたいという方向へシフトチェンジして。マァ確かに折角作るのであれば楽しく作る方が良いし、結果オーライではあるのだが。「 上に載せるのもドライフルーツの他にナッツやクッキーを砕いたものでもきっと美味しいわ。うふふ、ラギー先輩が食べきれないくらい作ってしまいそう。 」うふうふと口元を手で隠しながら楽しそうに笑っては、いくらハイエナの獣人の彼でも食べきれないほど作ってしまいそうだと。こちらの世界に来てからスッカリ料理が趣味になってしまった元貴族のお嬢様は楽しみにしていてね、と微笑んで。 )
>>816 レオナ先輩
、─── 。
( 美しい唇から舌打ちをひとつ、と思えば決してエスコートとは言えぬ仕草で腕を引かれ建物の影へと。声を上げる暇もなくあっという間に変わった視界に〝拐われるってこのくらい一瞬なのかしら…〟と驚く間もなかったためか、実にマイペースに考えれば彼の言葉にちらりと視線を向けてはこくん、と素直に頷く。ただの人間である自分の耳には件の人の足音は愚か声すら聞こえないが、獣人である彼の耳にはきっと其れが届いたのであろう。ミシェルはちらり、といつもよりもずっと近い距離にいる彼を見上げれば思わずその絵画や彫刻のように完成されきった美しい顔をまじまじと見てしまい。成程、ヴィル先輩が顔だけはと言っていたはずだ。ミシェルは1人妙に納得してしまえば、〝 かくれんぼしてるみたいね。 〟と彼に緊張するわけでも怯えるわけでもなくマイペースに口をパクパクと動かして。 )
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