司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>807 ラギー
(大きなハイエナの声を聞き、思わず後ろに向いた耳を再びピンと前に向ける。そういえばそんなような予定があったような。と、既に霞レベルに薄れている記憶を辿り、欠伸を噛みころして唇を真一文字にする。返事の代わりに、尻尾を一度大きく揺らした。
――その数時間後。人気のない部屋の一角で、パチリと目を覚ます。今日のこの日、この時間帯は使用されておらず、大きなソファは昼寝として大いに役に立っている。柔らかなクッションから身を起こして壁に掛かった時計を見れば、丁度言われた時刻の少し前で。サボってやろうかと思っていたが、珍しく眠気はない。その上、大会も近いということで、冬眠明けのクマのようにのっそりと足を地面につけて。何度も欠伸を噛みころしながらのそのそとミーティングへと赴けば、思いっきり扉を開け放った)
おい、揃ってんだろうな?
>>812 ミシェル
あ?知らぬ存ぜぬを通せば……――。
(押し付けられた本は自分の故郷についての本だ。それを一瞥した後、面倒そうに瞼を持ち上げる。どうやら己のことを教師から隠し通したいようで。相変わらず自分から面倒事に首を突っ込む性質なのだと、呆れて半眼で見据えた。手の甲に表紙をズズイと当てられたのを、掴んで相手の手の中に戻そうと差し出した。自分は少女の手を取るまでもない。そう言いかけたところで、人間の何倍もある聴覚が自分の名前を呼ぶ声をキャッチする。声的に今話題の人物だろう。自分の昼寝スポットにこの少女を置いてけぼりにすれば、近くにいることを勘付かれる。舌打ちを1つして、目の前に要る少女の腕を掴んで建物の影へと引きずり込んだ)
静かにしてろ。
>>813 ノア
……報酬分はカバーする。
(コソコソと近づいてきたと思えば、たった一言。耳元で囁かれただけ。細やかな彼女の吐息に、振りほどくように耳ピクリと動かし、肘当てについていた腕を離して目を向ける。学園長からもぎ取った得の分だけ、相手がたとえ草食動物だろうと見返りを与える。それが己の流儀だ。それに則っただけ。大袈裟な。と、スンと澄まし顔で面倒そうに通路の方に向けて足を組んだ。相手の背後から見える窓からは、空だけではなく街並みも映っていることに気が付いて)
それより、行きたい場所を決めておけよ。時間は有限なんだ。
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