司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ミシェル
キミは変わっているね──ここでなくとも色々な場所があるよ。永住権や後ろ盾は得られなくても、生活には困らないだけの未来はどこにでもある
( 勉学に精を出していたといえば嘘だろうが、どうしたって見た本は内容が頭に入ってくるしなんの努力をせずとも得意な科目は確かにあったと思う──その生活はある日なくなってしまって、気がついたらこの学園にいたが。クッキーを食べながら、現実を見据えるように濁った瞳で宙を見て思うのだ──いつかきっと元の世界に戻れるよ、だなんて甘いお菓子のような言葉を言わなかったのは現に目の前の己がここにいることからも明らかだろう。帰りたいと思って帰るには元の世界は遠く、不確定だ・・・また手に取ったクッキーはナッツだった )
──ただ、もちろんキミは元の世界に帰れる可能性も覚えておかなくてはね
>レオナ
( 待たせないようにと大慌てで出てきてみれば慣れた様子で本を読み待つ獅子がそこにはいた、何と言うかうまい言葉は出てこないがこういう絵画が美術館に並んでいても不思議ではないと思うくらいには美しい。故に──まじまじとエメラルドグリーンに見下ろされると萎縮したように両手で服の裾を掴んでいたが、慣れたように取られた鞄に目を丸くしたまま後を追うように小走りに・・・服に頓着がない事実は事実だがあそこまで呆れ顔をされる理由もない。不満を吠える小型犬のように先を歩く背中に声をかけながら外の空気を吸い込めば、あるいはその声は置いていかないでくれと震えているようにも取れるかもしれないが )
──一応はキミの後輩かと問われても違和感ない見た目にしたつもりだが
>ラギー
──まあ苦手ではなかったですよ、魔法薬学。あと錬金術も苦手ではなかったし
( 靴を履いて早くこの寮を出てマドルと借りた備品を返さなければと思っていたのだが、慣れたように椅子を持ってきて腰掛けた生徒に視線を向けながら──まだ時間はあるはずだと会話を続行する。空は飛べないし攻撃はできない、多くの知識が必要でもしも魔法が必要になるとしたら仕上げ程度のもの・・・告げれた科目は確かに己が学生時代の時は得意だったものに違いないのだが少しだけ問題があるのだ。もちろんそれをこの生徒が忘れたとは思えないが・・・ベッドを借りたついでだと、そのまま背中から倒れ込んでは足先だけをベッドの外に置き去りにしたまま見慣れない天井を見上げ )
──嫌いでなくとも、魔法薬学は使用するモノと相性が悪いことがあるのでね。ついでに魔法史も好きだが
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