司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>790 ミシェル
――……用事が出来た。
(分かればいいと鼻を鳴らし、いよいよ入眠しようとしたところで相手からとんでもない情報が飛び出してくる。クルリと相手の方に向けた耳がピンと張り、タシンと尻尾が不満げに地面を叩いた。ゆるゆると開いたグリーンの瞳が、再び日差しを映すと地面に手をついて上体を起こした。先程までの眠気も引っ込み、あのうるさい教師の顔を思い出してゲンナリとした。嘘っぱちの有りもしない予定がある方向へと視線を向け、少女を置いて立ち去ろうとし)
>>792 ラギー
おいおい、この優しい俺がくたばる、なんて話するわけないだろ。言葉のままだ、ラギー。
(顔を顰めた相手が、飛躍した話をして一度目をパチクリとさせる。ただただ、このポジションが無くなる。というだけの話のつもりが、随分と深刻に捉えられたものだ。それだけこのハイエナは飢えが恐ろしいらしい。相手がこんなに噛みつくなど、想像もしておらず、ただその思考にほんの少しの興味と、加虐心が夏の入道雲のように膨らんで。優しい。だなんて一ミリも思えないような、唇を少し横に広げただけの笑みを浮かべながら、肩を竦めひらりと手の平を振った。熱心に見つめてくる相手の目を一瞥して、立ち上がる。日光がギラギラと黒褐色の髪を反射させていた。隣に座っていた相手からは表情は影で見えなくなり、熱心に見られたエメラルドグリーンの目だけが爛々とさせていて)
ククク、俺の隣が嫌ならどこにでも行ったって良いんだぜ?何せこの場はスラムよりよっぽど安全だからなァ?
>>792 ノア
――……はぁ。まずは服屋からだな。
(珍しく張りのある司書の声に、借りた本から顔を上げた。廊下をパタパタと走る相手は、イメージと離れていなかった。いや、言い方を変えよう。全くもって変わり映えしなかった。体のシルエットを極限まで見せない服は、ゆとりがあって自分も着るが……。見た目が若い女性がよく着るかといえば、この男連中しかいない生徒たちも首を横に振るだろう。というかがっかりまでしそうだ。騒がしいサバナクローの男共を脳の隅に追いやり、頭のてっぺんから爪先まで見てこめかみに手を当てる。大体相手の考えていることなどわかる。ようは俺の言ったことを絶妙に斜め下の解釈をしたのだろう。やれやれと言わんばかりの露骨な表情を浮かべながら「貸せ」と、相手の肩からカバンをひったくるように持つと、学園の門までスタスタと歩いて行き)
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