司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>790 ミシェル
元気じゃないっつうか──グリムくんにしては、近づきづらい空気を放ってたから。
( ふかふかで座り心地の良いソファーにゆったり腰掛け。獣人は人間が思っている以上に勘が鋭い、キッチンから戻ってきた監督生はいつもと何ら変わらない。フワフワとした───されど、その中に隠しきれないほど極小の不安が肌を刺せば、カメラのレンズのようにきゅっと瞳孔が細くなる。彼女の様子から雲行きが怪しくなってきたことと、己の持つ情報の有用性を感じて。自分には持っていても仕方のない情報、だからあげる代わりにコレを下さいと、カップケーキに手を伸ばしチラリと目配せ。それから彼が弱っているように評したのは語弊だった。あの時彼から感じたのは、焦燥感と──殺意にも近い苛立ちの感情。しかしキッチンでの独り言から察するに彼女は、相棒の異変に心当たりが無さそうだ。 )
>>792 ノア
金持ちなんだから、冷房ガンガンつけた部屋で食べればいいじゃない
( これが実践魔法のテストだったら100点満点にはほど遠い。そんな出来の氷にもこの司書は、生徒をベタ褒めする。でも彼女が凄いと目を輝かす技だって、なにも実現不可能な御業ではない。冷凍庫には全く同じ機能がついているし、火だってコンロを使えば簡単につく。箒なんぞ使わなくたって化学が発達した今の時代、空を飛ぶことだって不可能ではない。どれも魔力を消費せず魔法士の身には優しいという点は、大きな利点だ。氷袋はそのまま持っててもらうことにして、包帯を取り出したのなら異世界からやって来た先生に言ってみる。 )
───オレ、前に監督生くんから故郷の話を聞いたことあるんスけど、そこまで不便そうには思わなかったんスよね、
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