司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>レオナ
( 緊張していたのかもしれないし一気に気が抜けたのかもしれないし、何にせよ緑色の2つの光が近付いて見上げていた司書の目に反射する。遊びの延長線上かもしれないが、この獅子が自由をくれたのだと思えばこそ嫌味は飲み込んだ。いつかの未来で自国という檻に帰るはずの王子様が、気紛れに手にかけた小さな魔力を持たない存在は──広い世界を知って、今の図書館を狭く思いながら次の外出を待ち焦がれるようになるのだろう。いつまでもここで座り込んでいるわけにもいかないと脚に力を入れようとしたところで、伸びてきた腕に日頃の癖か咄嗟に身を固くするが・・・少し悩むように揺れた手が何てことは無いようにこの身を持ち上げると流石に慌てた )
キミ!?少し待ってくれたなら歩けるから、あるいは手を引いてくれるだけで十二分に動けるから──
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