司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>777 ノア
(相手の新たな提案を聞かなかったことにして、握った手を離す。後ろで扉が閉まる音がしたからだ。今手を話してもウサギのように逃げ出す心配はないだろう。ライオンの影に隠れている草食動物に特に言及せず、表情の読めない男と何度か言葉を交わした。――結論から言えば、交渉は成立した。まさかこの俺が、何の策なしに飛び込む訳もない。面倒事は御免だと言いたげに渋る学園長を、成人女性が外に出たことがないという話が触れ回れば、お前の立場が悪く言われるぞ。だのなんだの半ば脅しまがいなことを混ぜつつと口八丁手八丁で丸め込んだあと、自分が一緒に行くと言えば仲良しと全身の毛が逆立ちそうなことを言われ、気色悪い事言うな。と、口元を歪めた。自分という最後のカードを投げれば、案外簡単に交渉は終わる。も、ただの善意100%でこのレオナ・キングスカラーが動く訳もない。――さて、この俺が同行してやるんだ。当然見返りが必要だろ?と鋭い牙を剥き出しにして笑った。その笑顔の邪悪さたるや。司書の外出許可よりも本腰入れてない?と言われそうなほど達者な口ぶりで、自分の待遇の改善の条件を相手に呑ませる。その様は広大な草原で狩りをする食物連鎖の頂点に位置するまさしくライオンであった。後ろに控えている司書が口を挟むのを躊躇っているのを良いことに、交渉が終わればもうここには用はない。と部屋を出ようとし)
――交渉成立だ。行くぞ、草食動物。
>>778 ラギー
ああ?玉ねぎに粘性があるわけねぇだろ。チーズでも入れておけよ。
(王族の自分には到底クッキングのクの字も知らないが、植物の特性形状くらいは知っている。甲斐甲斐しい相手の気遣いも容赦なくぶん投げ、動物性に動物性を掛け合わせた提案と共に不満そうに顎をしゃくった。耳を動かせば、遠ざかる足音。相手の返答はまさしく尤もな言い分だった。しかし何度もこんな目に遭っては堪らない。相手も砂にされたくはないだろう。何より自分のテリトリーである温室は昼寝に最適な場所なのだ。ブルーグレーの大きな目を岩壁を貫くような目で見下げた。ブッキングする読みの甘さ、利用する場所、聞きかじった情報だけで改善点は山のようにある。が、このハイエナのボスというだけあって違法行為についての言及はせず、淡々と相手のダメ出しを行い)
そもそもテメェはいつもいつも詰めが甘いんだよ。
>>789 ミシェル
――……精々群れを引っ掻き回すようなことはするなよ。
(各寮長に“お約束”をして回っているらしいこの少女ならば、適当な獣人属をたらし込むくらい訳もないだろう。が、どうせそんな浅慮なすることをこの少女がする訳もない。わざわざ男のケツを追いかけるなんざするくらいならば、熱砂の国の大富豪なり、お人好しの薔薇の国のお友達共なり何なりに声を掛けたほうがよっぽど効率的なのはスラムのガキでもわかること。冗談めかして言う女の意図を無視して、そのまま適当に放り投げた。自分の取り巻く環境が変わらなければ良い。が己のスタンスだ。面倒事に首を突っ込むのだけは御免だ。と、言い聞かせるような視線を飛ばした後、再び眠りにつこうと瞼を伏せて)
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