司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>771 ラギー
おいラギー。テメェまさか……。
(こういう媚びた声を出す時は、碌なことじゃないと相場は決まっている。相手の猫なで声に、嫌な予感が過ぎる。動物の勘というのは時に天災を察知出来るほど鋭いものだ。昼時に腹が減った。と相手をパシ……料理をするように命じたのは自分だ。ジャンキーなもの、安価なものを王宮で出るものと比べるほど無粋ではない。そのまま皿を受け取ったのを思い出す。確かに悪くはなかった。というか、不味かったらそもそも食べない。味を尋ねることが出来る、ということはつまり――。もう既に無駄によく回る頭が答えを出しているものの、言葉にはしたくなく。ニヤリとしたハイエナを睨みつけた)
>>772 ノア
喜ぶわけねぇだろ。そもそも獣人属っつーのは人間よりよっぽど耳が良い。俺の部屋は別荘でもねぇんだから、結局多くの奴らが飛び起きて迷惑するに変わりねぇよ。
(不服そうな司書も、ズンズンと前を行く己は気づくことなく。弾むような足音と、ハァハァとスパンの短い呼吸音を聞きながら、もう少しペースを落とす。あの手この手でどうにか自分に一矢報いようとする姿も相まって、なんとも健気ではないか。やれやれ。と、子どもに言い聞かせる親のような呆れた声色で、スパンと否定する。想像するだけでもやかましいと、口をへの字にしながら相手の案に却下を出した。そもそも許可を出す気は毛頭ないのだが。――そんな話をしていれば、お目当ての大きな扉の前に辿り着く。形式上のノックをして、返事がするかしないかのタイミングでとっとと開け放つ。優れた聴覚により、目当ての人物がいることは理解っていた。椅子に腰掛けたこの学園の長の小言もなんのその。怯むこと無く「コイツに外出許可を出せ」と交渉のテーブルにつくのだった)
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