司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ロロ
ではこちらに──キミはもっと警戒心が強いかと思っていたのだけれどね、司書の誘いに学校関係者だからと気軽に乗るのは愚策かもしれないよ?
( 平然と頷いた生徒に内心で拍子抜けしてしまったのは、大概この学び舎の生徒は司書を訝しんでかかるべきだと初手を打つからで・・・実際、己もそれがいいと思っている。性格的にも、魔力が使えないくせに歩く禁書録となっている面に関しても。扉の中に招くように先に図書館の中に踏み入ったなら、普段なら勉強に使われるテーブルを指して )
座っていてください、お茶とお菓子を持ってきますから
>レオナ
あ──
( アイスは美味しかった、でも、折角なら獅子の子と食べれば良かった。勢いに任せて半分ほど食べ進めてそんなことを思うくらいには冷静になっていて、それでも尚頬から引かない熱はどうしようも無くて・・・視野が狭くなっていたのだろう、近付いて来る足音に気が付かなかった。影がさして、ぱちりと瞳を持ち上げればこちらを見下ろす目はスプーンと同じ色。言葉が出なかったのはあの時の黄色い声と刺さる視線を思い返したいたたまれなさと、置いて出たことに対する謝罪の念が燻ったからで──そこで初めて、こちらを見ている誰かの声と視線に気が付いて指先が震える。知らない場所で、ひとりぼっちで、この人が探しに来てくれなかったらどうしていたのだろう・・・少しだけ震えた声と共に軽く頭を下げれば、風に揺れるスカートの裾が目に入った )
・・・ごめんなさい、置いていって
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