司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>レオナ
──キミはそうやって曲解ばかり!その立派でキュートなお耳はどうやら飾りらしいね!まったくもう!でもケーキも紅茶もとっても美味しかった!
( 何か、遠くにある手の届かないものを見たかのような・・・上手く言えないけれど、嫌悪だとか憎悪だとか、そういった暗いものではない瞳がこちらを覗き込んで、何かを咀嚼し飲み込んだかのようにやわらかく緩んだのを見て、まあいいか、と思う。互いの目の前には空になったお皿が2つ、美味しい宝石は胃袋の中で、多分その甘味よりも貴重な獅子との時間は少なくとも司書が覚えている限りは輝きを放つ。残りの紅茶も飲み終えて、もう此処に美味しくて素敵なものはない、お腹も心も満たされた、というのにこちらに再度向けられた瞳はいつも通りに意地悪な光をたたえて・・・案の定どこをどう切り取ったらそんなにも艶っぽく、都合よく、まるでこちらが甘えているかのような解釈ができるんだ!と両手で顔を覆って・・・否、正しくは頭を抱えているようなものなのだけど。どうしてこう、こう!指の隙間から睨むように目の前の獅子を見据え、呻くように吐き出した言葉はどうその耳に届くのかは知らないけれど、一言だけでも言っておこう )
動きにくい靴で誰かの目の保養のために踊るくらいなら、そりゃあもう嬉々として裸足でキミの尾を踏みに行ってやりますからね──帰りましょう、レオナさん。司書が今この場でキミの尾を踏みつける前に
>>1244 ノア
美味しかったんなら何よりだな。それで全部帳消しってやつだろ?
(彼女の顔を見て眩く見えたことすらも言わないまま目を逸らした。テーブルには空になった皿が2枚。彼女のカップが空になったことを確認したあと、自分も紅茶の最後の一口を飲み干した。顔を覆いながらも何か言いたげに睨んでくる姿は、尻尾を足の間に挟むソレとよく似ている。文句も嘆きも、まるで耳に入らなかったかのように軽く鼻で笑い飛ばした。美味しいものは彼女のご機嫌取りに抜群だ。先程の頬が落ちそうにしていた姿を思い出しながら……。彼女が顔を赤らめて抗議しようとする前に、こちらはさっさと鞄とショッパーを手に取り席を立つ準備を始める。店員の「ありがとうございます」という言葉に彼女の意識が一瞬向いた隙を狙い伝票をテーブルから掻っ攫う。先程のマジックの予行練習が役に立ったと、手の中の伝票とは反対の手で共に相手のカバンを肩に引っかけながら、彼女の方へと上体をひねらせ振り返る。――ライオンが尾を相手に巻きつける理由は俺のだというマーキングそして愛情表現である。目を細めて喉の奥で軽く笑い声を漏らしながら、わざとらしく指を一本立てて見せて。相手の二の句も聞かずにとっととレジへと向かう。その際にレジの横に並んでいたクッキーに目がゆく。思ったよりも相手との会話が盛り上がったために、バスの時間的にここで買う選択がベストだろう。タルト生地も美味かったことだし……と。手軽な箱入りのものから、個包装された華美なギフト用まで品揃えが豊富だったが、彼女に合いそうなものは、素朴で温かみのある小さな手提げ箱の方だろう。箱の真ん中はバラ型にくり抜かれて透明な箱に入ったクッキーが少しだけ見えるデザインも気に入った。持ち手の片方にだけリボンが結えられており可愛らしさもある。それを1つくれと店員に頼めば会計は相変わらずカード1枚とスピーディーに終わる。小さな箱を片手に、彼女の方に軽く手を挙げた)
俺のところに来る気満々なんだな?舞踏会に参加する前に、動物図鑑を読むことをオススメするぜ。誤解されたくないならな。
(/ 大変今更な質問で恐縮なのですが、レオナの性格上ガンガン押しまくってしまうのですが、大丈夫でしょうか!?もう少し距離感が遠い方が……などご要望あればお気軽にお申し付けていただければと思います;)
>レオナ
(帳消しにできるものにも限度がある・・・と言いたいのは山々、ただそれを上回るほどの美味しさだったので反論は喉の奥にしまい込み。店員の声に、咄嗟に顔を向け軽く会釈を返す間にさっさと慣れた手つきで荷物をまとめる獅子が、最後の最後でこちらへ向けたそれに息を呑む。本当に、最初から最後まで生意気な生徒だ、無駄吠えをするほど躾がなっていないわけじゃない。後を追おうと立ち上がれば、脚を服とは別の布が撫でる・・・そうだ、返さないと。床につかないように立ち上がり、一応軽く角を揃えて折ったなら腕に抱えて尾の揺れる背中に向かって歩き出す。結局ご馳走になってしまった、というより慣れた手つきで全てのことを終わらせていく生徒に気圧されたと言うべきか──次回くらいは、司書にだって振る舞わせて欲しいものだ。この生徒に尊敬できる部分があるからこそ、少しは対等でありたいし。傍に寄れば、見覚えのない袋が増えていて・・・抜け目のなさは流石というか、きゅっと一度唇を引き結んでから──抱えていた布を返す前に、告げられた言葉を理解しようとして、それからかなり昔に生き物の生態について書かれた本を読んだような──思い至るまで約3秒、はく、と声にならない息を吸って、顔を隠すように手元の布に顔を埋めるまで約1秒。本当、本当に・・・どうにも振り回されっぱなしの一日だ。少しだけ布から浮かせた顔はおそらく見ていられない程赤いに違いない、くぐもった声でもきっと拾ってもらえると分かっていて小さな声で言葉を紡いで )
ご馳走様でした、美味しかったし、楽しかった。これ、膝掛けに貸してくれてありがとうございました・・・あと、わかっていると思うけれど、深い意味はない。帰ろう、キングスカラーさん
( / 本体様こんばんは!新年早々司書のだる絡みにお付き合いいただき誠にありがとうございます。滅相もございません!こちらこそ司書があれやこれやと食ってかかったり生意気を言ったりとご不快な思いはされておりませんでしょうか・・・?気になる点などございましたら、どうぞお申し付けくださいませ。引き続きよろしくお願いいたします! / 蹴推奨 )
>>1246 ノア
……そうか。お前が笑って終えられるのが1番だ。俺も楽しい時間を過ごさせてもらった。
(膝掛けを抱えて顔を真っ赤にしながらもしっかりと礼を尽くしてくる相手に、律儀なやつだと柔らかな視線を向ける。真っ赤になった彼女の顔と対照的に、こちらはどう見てもご機嫌そのもの。紅茶の余韻と、ケーキの甘さ、そして彼女の初々しい反応がこの場を締めくくるにふさわしい最高のデザートだとでも言いたげに、薄く笑みを浮かべた。なにせ彼女はどうやらライオンについてお詳しいようだったので。「潜在意識か?」なんてからかいの言葉を飛ばしつつ、林檎のように真っ赤な頬を人差し指の背で撫でる。今日の主役であるお姫様が楽しんでくれたならば当初の目的は達成されたと言えよう。まさかここまで彼女と親しくなるとは思ってもみなかったが、それも良い収穫で。本当に珍しく素直に感想を述べた。差し出された膝掛けになっていた腰布を受け取り、代わりにと先程購入したクッキーの入った箱を「ご所望の品だぜ」と握らせて。彼女が受け取ったのを確認したあと受け取った腰布を手早く巻きつける。布を体に馴染ませる動作は慣れたもので、瞬く間に腰周りが華やかになった。わざとらしくため息をつき、軽く眉を上げてみせた。たしか彼女はここに来た時はレオナさんと名前呼びしていた。目ざとく気づいたことをオブラートに包みもせずお出しすると、出口の扉に手をかける。体を反転させて彼女に先に扉を通るようにとエスコートの姿勢は崩さないまま冗談っぽく目尻を和らげて)
否定するほど返って怪しいなぁ。それと、対等である相手をファミリーネーム呼びってのは些か他人行儀すぎるんじゃねぇのか?名前で呼べ。俺もそうする。――帰り道、ガラスの靴を落とすなよ。
(/ こんばんは!お困りではないようで安心しました。何かあればお気軽にお申し付けくださいね。ダル絡み!?とんでもないです!レオナも本体共々大変楽しくお話させてもらって感謝でいっぱいです!ノアちゃん自身も反応も初々しくてとても可愛らしいなとニコニコしております!こちらこそどうぞよろしくお願い致します)
>レオナ
・・・落としませんよ。王子様に見つけてもらう為に靴を置いてくるくらいなら、そもそも王子様に靴を投げつけるくらいの気概を持っているつもりです
( 楽しかったなら、良かったと思うのは、こちらも同じこと。笑みを浮かべて、まるでこちらが求められることを喜んでいるみたいな言い方をして、上機嫌に頬を撫でる指先は擽ったいし生意気だし、噛み付いてやろうだなんて牙を一旦置いたのは随分この生徒も満足気だったからに他ならず。手から離れた布の代わりに渡されたのは小箱、覗き見た箱の中身は欲しがっていた焼き菓子でパッと目が輝き。嬉しそうに両腕で抱えて、先を行った獅子の後を追う・・・示されたとおりに扉を先に通り抜けて、傾きかけた陽の下で振り向いたなら、聞こえた声に僅かに眩しそうに目を細め──だって、この生徒は興味がないだろうがファミリーネームは些か目立つのだもの。少し影の伸びた外の風景も幻想的で、同時に少しだけ心の中が寂しくなる。単純にこの時間が終わるからなのか、少し冷えた空気がそうさせるのかは分からないけれど、夕焼けも似合う獅子の青年を真っ直ぐに見上げて・・・もちろん、吐く言葉は意地悪への意趣返しを多分に含んだ冗談であり、煽り文句だが )
それに、うん、キミが言う通り潜在意識なのかもしれませんしね──帰りましょう、レオナさん。街が暗くなるとタチの悪い狼が出ると、前に本の一節で読みましたよ
>>1248 ノア
ハハハ!それじゃ手袋叩きつけるどこぞの寮の決闘みたいだぜ。
(毛を逆立てていた子猫の意識は、自分の指から、焼き菓子の箱へとすぐさま移動して。嬉しい!という感情を態度に隠そうとせず、クリスマスプレゼントでも貰った子どものように、腕の中に抱えて目を輝かせる姿を、口角を少し上げ満足げに見つめた。先を行く軽快な足取りの彼女の背中につられるように自分も足を踏み出す。扉を抜けて外へ出ると、空はすっかり茜色に染まっていた。昼間より少しだけ下がった夏の暑さは未だに健在で、ぬるい風と共に、残り少ない今日という日の終わりを告げてくる。いつもなら気にも留めない夕暮れの景色の中に、軽やかな黄色のワンピースを揺らした彼女と、オレンジ色を視界に収めた。この風景に溶け込んでいるのがやけに心地よく感じる。先程言った通り、この体験は悪くなかったからだろう。静かな笑みを浮かべながら、彼女の隣へと並ぶ。ガラスの靴をブン投げると威勢の良さに思わず噴き出す。きっと、その機会がくれば本当に彼女はそう足掻くのだろう。容易に想像できて、ふふ。と含み笑いをした。こちらを見上げてきた彼女とバチンと視線が合った。滅多に認めないはずの彼女の言葉に、名残惜しいという気持ちが十分伝わってくる。言うじゃないかと、小突くように長い尻尾の先端……柔らかな毛が彼女の手とぶつかって。彼女を横目で見ながら、冗談めかして言葉を続ける。オオカミと言われてパッと思いつくのは、自分の後をついてくる健気ないぬっころ。御伽噺に出てくるのはあんな熱血漢ではないだろうが、どの道百獣の王の前では話にならないと、フンと鼻で笑ってポケットに手を入れて、肩で風を切った)
――ああ。ライオンは構わねぇが、オオカミに物貰っても尻尾振ってついていこうとするなよ、ノア。
(/きっちり目を通したつもり…なのですが、もしレスの見落としがありましたらご指摘いただけますと幸いです!)
>1189 レオナ
じゃあレオナさんは大親分ってことで……この寒いなか街に出てくるなんて珍しいッスね。
( 切なげに鼻を鳴らしながらピャッ!と己の後ろに隠れた彼らを見て、何事かと思ったが相手を見てああ…と納得。大半の者がその愛らしさに即陥落するのに塩対応を貫くとは…こういう時、この気難しい王様に白旗をあげさせる甥っ子くんの偉大さを痛感する。愉しげにヒトのことを冷やかしてくるのはいつものことだが、今日は腕に珍しい物がぶら下がってるのに気付き。歩み寄れば「何買ったんスか?何か入り用ならバイト帰りに、ついでに買ってきたのに。」犬達と一緒になって袋を凝視していた目を、持ち上げては訊ね。ついでに相手のお世話係もすっかり板についた模様。 )
(/お久しぶりです!相も変わらず子生意気な後輩だと思いますが、たっぷりコキ使ってやって下さい!/蹴り可)
>1190 ノア
インクじゃなくて、アドマイザーの間違いじゃ…?
古い紙とかインクの匂いは全然気にならないけど、花畑背負ってきたみたいなニオイさせたアンタとはお近づきになりたくねえよ。
( 店内。リードを外され思い思いの場へ散った犬を眺めていると聞こえた声に鬼ごっこ──と言えば聞こえがいい思い出が蘇り。あの日以来、彼女からあの強烈な花の芳香がしてくる事はなく、普段使いしてないと分かる。が掘り返すのにうってつけな話題だった為、嫌味ったらしくも何処か楽しげに笑い。彷徨う眼に、視線を店内に投げ。恐らく賑やかなのは苦手だろうと推測し「あそこは?」と指差したのは、団体客から離れた窓際の席。程よく日差しが差す今の時間、床には日向ぼっこに集った店員が何匹か寝息を立てていて。)
>1225 イデア
くぅ…っ!こんな貧相なハイエナを拷問にかけたところで面白くないと思いますよ…!!
( イイとこのお坊っちゃんが言う、一般市民が粗相を働いた際の『対処法』──…それ即ち『処刑』なのでは???といやぁな考えが脳内をかけ巡る。怯えたように、3歩ほど後退したあと、御世辞にも肉付きがよろしいとは言えない己を刑に処したところでイイ声では鳴けない、と本気なのか冗談なのか予防線を貼り。弟の所在を聞けばへえ、と返事し続けてにこり、営業スマイルを浮かべれば「ね、先輩って犬イケる人ッス?」と。先の驚き様からもしかしたら苦手かもしれないと覚悟しつつ、ダメ元で訊ね。 )
>レオナ
熱烈だなって笑ってくれる相手でないとつまらないでしょ──ええ?でも、キミのところの狼さんは随分優しくしてくれるし・・・
( 隣りに己よりも大きな影が伸びる、学園内ならば警戒すべき状況も今は多少対等な関係の証明のようで悪くない。軽快に笑う獅子に、心の中で靴が投げやすい形状なのが悪いと責任を押し付けながら手に触れた尾に満足気に口の端を持ち上げた。もちろん無遠慮に掴むような真似はなしで。先を歩き出した生徒を追うように脚を動かしながら、こちらもやはり狼と聞いて思い浮かぶのはこの生徒の後輩にあたる生徒のことで──本も大切に扱ってくれるし、どちらかと言えば真面目で、仲間思いで、真っ直ぐな・・・それはそれとして、そんなにも節操なしに思われているのだろうか?それは不服だ。影に追いついたなら、箱の中身が傷つかないように両手で持ったまま少しばかり拗ねた様子で夕暮れに染まりきった街を見回す。どこもかしこも、ついでに最後まで意地悪な獅子も、オレンジ色に照らされて悔しいけれど綺麗。故に否定される前提で揶揄うように言葉を紡ぎ )
俺なら構わないの間違いでは?・・・ライオンなら、を鵜呑みにした人間が、次に見つかるのはもしかしたら路地裏で骨になった後かも
>ラギー
あれはキミへの善意だったのだけど?司書の物に手は出さない方が身のためだって、分かりやすかったろうに
( おそらく本心から蒸し返すつもりはない言葉にこちらも売り言葉には買い言葉で肩を竦めてみる。示されたそこへと足を向けながら、暖かそうなその空間に僅かに目元が緩み・・・静かな場所を勧めてくれたのだろう配慮には感謝しておこうか。席に向かう前に生徒に顔を向ければ、寝ている従業員たちを起こすのは何だか忍びないので事前にドリンクのお願いをしておこうと──折角の素敵なカフェだ、ゆっくり出来るように読みかけの本でも持ってくればよかった )
飲み物は何か甘めのものがあれば、オススメで頼みます。温かいものがいいな
>>1250 ラギー
廃盤になった本だ。食い物じゃねぇよ。……店主が変にこだわるせいで、実家から服まで送らせる羽目になった。
(聞いたことのない役職だなと肩を竦める。親分である彼が自分と話すところを見て、犬たちが影から顔を出す。影から顔を出した犬たちが、紙袋の匂いを確かめるように鼻を鳴らす。ラギーも同じように袋を覗き込んでくるのが、なんとも食い意地の張った後輩らしい。肩を竦めながら、袋を軽く揺らしてみせる。中身は随分と昔に廃盤になった希少な本だ。あまりにもドマイナー過ぎて値段をつけるのも難しいような――犬たちが興味をなくしたのか、ひとつくしゃみをしてラギーの横で尻尾を振っている。ハイエナはどちらかと言えばネコに近いと聞いていたが、共に過ごす時間が長くなると似てくるというやつだろうか。適当に紙袋を反対の手に持ち替えながら、ため息をつく。そもそも自分は街に降りる気などなかったのだ。その証拠に、寮には私服一着すらなく、すべて実家に置き去りのまま……だった。ついこの間までは。古き良き接客方法を頑なに変えない頑固ジジイの店主の顔を思い浮かべげんなりとした顔をして)
(/ ラギー君とまたお話できるのとっても嬉しいです!こちらもふてぶてしい先輩ですが、ぬるい目で接してやってくださると幸いです)
>>1251 ノア
そういう相手がタイプか?なら、俺がガラスの靴を履かせてもいいんだな。……そうなると、"タチの悪い狼"なんて前提は成立しなくなっちまう。
(からかい混じりの言葉が耳に届き、片方の眉を上げる。相手が想定している自分を探してほしい王子様の具体的なイメージは先程の自分の発言と全く同じである。おおよそ無意識であろうそれに、口端をつり上げながら、拗ねるように唇を尖らせる姿を横目に捉えて。行きと同様キョロキョロとした相手の視線は街中を彷徨い、最後にはやはり自分に留まった。視線が交わると、彼女の瞳が夕焼けに照らされてビターからミルク色へと変わっていることに気づいて、先ほど食べたチョコレートの甘さを思い出した。――相手の確認には言葉までにはせずとも、沈黙を肯定としていつもより遅い歩みで来た道を戻ってゆく。彼女とアイスクリームを楽しんだベンチの前を通り過ぎたところで、どうやら彼女も自分と同じ人物……狼を思い浮かべていたことを知り、よく知っているではないかと口角をわずかに持ち上げる。続く彼女のからかいの言葉には、獲物を品定めする肉食獣の目で、しかしどこか楽しげに。オレンジ色に染まる街並みを背に、ライオンが満足気に笑ってみせた)
……骨抜きにされて、何も残らねぇだろうな。
>レオナ
・・・確かに。彼はいい子だから──おやまあ怖ぁい。でも食べ残しが無いというのは、お行儀が大変よろしいようで
( キミの場合、ガラスの靴なんて歩きにくそうなものはそもそも履かせずにお姫様を抱き上げて運びそうだよ・・・とは言わずに、森に差す夕日みたいな緑の瞳に少しだけ面白いものを見たかのように目元をゆるめる。そのまま視線を前に戻せば、見覚えのある噴水とベンチと・・・この先にはアイスクリームのお店があって、服のお店があって、バス停があって──記憶を辿る最中、あの大きくて真っ直ぐで実直な彼は確かにタチの悪い狼ではないかもしれないと・・・同時に、寮生をしっかりと見ている素敵な寮長だと、司書らしく満足気に微笑みながらそれはそれは野性的な瞳で笑う生徒から少しだけ離れるように横へと移動して。けして嫌がらせだとか、そういった意図はない。もちろん司書が、少なくともこの獅子の狩りの対象だとは思ってはいないが・・・こうも牙も爪も隠すことなく、明らかに捕食者の目で隣りに立たれるのは少々怯えが先に立つ。まあ、ただ、行きたかった場所も、したかったことも・・・クッキーのこと覚えていてくれたからなぁ──と勿論明らかに避けるような距離は空けないし、心は許しているのだが。クッキーの箱を潰さない程度に抱きしめて )
──キミは美食家だろうから。少なからずキミの手であれやこれやと人が消えることはなさそうで安心したところだよ
>>1253 ノア
……言いたいことがあるなら言え。
(ノアの様子を横目で見れば、視線はすでに街の先を見据えていた。ベンチ、服屋、バス停──相手とこうして多くのことを話し、戯れるのもバス停までだ。乗車客は生徒たちばかりだろうし、野次馬されるのも気に食わない。彼女の首から下がった石が夕日を反射して目に入ってくる。あのカラスに帰宅を促されているようでやや不服だが、彼女の居場所に返してやるまでが約束だ……カラスの顔を思い出していれば、彼女から面白がるような視線を感じた。ジャックの話といい、あの温かい視線にはどうにも居心地が悪い。さっきからなんだとまた妙なことを考えてやがるな、と僅かに眉を顰めながらカラスをシッシッと頭から追放して。──隣にあった気配が僅かに遠ざかるのを感じ、呆れたように鼻を鳴らす。牙を剥かれるのを恐れる獣のように、だが決して逃げるつもりではない距離の取り方。豪胆なんだか、それとも世間を知らなさすぎるのか……あれだけ自分のことを子ども扱いしていたというのに、今更すぎる反応だとこめかみに手を当てて。視線を向けた先の腕に無意識の力がこもったのがわかり、脅しすぎたかと雰囲気を軽くして。食うだけ食って後腐れがないなら物語はそこで啓発本としての役目を終えるだろう。人生は不平等で、奪われた者は空虚を抱えて生きてゆくのだ。ゆるりと口の端を持ち上げながら、喉の奥で低く笑って)
ヒエラルキーの頂点は常に選ぶ側だからな。にしても、本当に物語のオヒメサマみたいな考えだな、ずっと城の中で生きてきたのか?
>レオナ
なんでもない──司書が?もちろん本に書かれていないことに関しては知識不足の自覚はあるけれど・・・温室育ちというよりは、荒野にたまたま咲いた小さくて弱そうな花だったから、皆が水をくれているだけですよ
( 単純にキミがどう思っているのであれ、サバナクローに選ばれただけのことはあったのだと、寮生という民をまとめあげて率いる手腕こそ最初から身についていたとはいえ、キミの、実は分け隔てなく向けられる目があったから皆が従ったのだと──どれも事実だろうから言わないだけ。聡い獅子は言わずとも分かっているだろう、今のこの場所が永遠では無いことも、いつか来る終わりの後は再び崖から這い上がる必要があるかもしれないことも。ふっと肩の力が抜けるような感覚に、相手がこちらを怖がらせるつもりはないのだと認識すれば再び空けた距離を詰めるよう生徒の近くへと歩み寄り、意地悪な問いに不服そうに眉を寄せる。些か過保護な周りに囲まれている自覚はあるが、それは己の稀有な特性故だと思っている、し、他人を警戒して疑い、自衛するよりは、相手のテリトリーに踏み入って荒らし回って相手が困惑する姿の方が好みだ──今日は失敗したけれど。そのためには多少無知で無謀な方がいい事もある、と思っている・・・が、それは己がよく他者に口にする建前で。実際のところ、本来帰る場所を奪われ、この世界で歳を重ねる機会を奪われ、空虚を抱えたような顔をして、虎視眈々と同じ思いをしている人間がこちらに落ちてくるのを待っている・・・はなからハッピーエンドを望めるプリンセスにはなれない性質が己だ。薄ら笑みを浮かべ、どこか楽しげに生徒を見上げたなら )
どちらかと言えば、谷底で可愛い獅子の子が落ちてくるのを待っていて・・・その獅子の子が、這い上がるさまを下から紅茶でも飲みながら眺めるような生き方をしているところです。考えがお姫様でも、与えられた役柄は悪役なのでね
>>1225 ノア
そういう"善意で施してくれてる"と思っているところが。お前が魅力的で手に入れたいから、花でもドレスでもケーキでも差し出しているとは、思ったことねぇのか?
(短く鼻を鳴らし、それ以上は何も言わなかった。本人が「なんでもない」と言うのなら、それ以上言及しない。そういうときに無理に突っ込んでも、大抵は面倒な話が返ってくるものだ。再び彼女が傍に寄ってくるのに視線を落とせば、彼女はどこか楽しげにこちらを見上げていた。しかしその目はさっきまでこの外出を楽しんでいる時のようなものではなくて。気を引くために容赦なく靴を投げようとするのはできるくせに、そういうところは妙に素直じゃないのだ。やれやれと首を横にゆるく振ると、先程の彼女との戯れあいで自分が言いたかったことを述べた。善意で水を与えていると思うのは間違いで……しかもこの学園の連中は特に腹に何を抱えて彼女に近付いているのかわからないだろう。今日の外出のきっかけが報酬ありきだった自分のように。どこか他人事のように語る姿と、彼女自身の評価にへぇ。と珍しく相槌を打ち続きを促す。どうやら物語の中の彼女は"守られる側"ですらなく、“傍観者”気取りのようだ。だが、結局人生の中心は自分であって、他人ではない。――なにより、今日の彼女は剥き出しの岩肌に爪をかけ、登ろうとしていたのではないか。自覚はなくとも、自分にはそう見えた。肩に引っ掛けていた紙袋を持ち上げてヒラヒラと見せると唇の端をわずかに持ち上げ、横目で彼女の反応を窺う)
……悪役は力不足だろ。脅威も感じられねぇし。それに、今日はただ見てるだけじゃなかったろ。
>レオナ
──おかしなことを言いますね、キミは。まあでも確かに、何も持っていない司書に見返りもなく優しくする理由はないか
( 優しさは善意では無い、と言う目の前の生徒を見据えながら「でもキミが得たかった見返りは今日のことを思えば随分安かったのではないか」と思う。もちろん、相手が意識していたにせよ、いなかったにせよ、多分に含まれた憐れみとも施しの心とも違う何かが己をここまで連れてきたのだとは思うのだけど。これまで与えられてきた水は、質のいいものもあれば毒が混じっていたこともあるし、全員が全員、枯れるなと与えてくれたものでないことは常識外れな頭でも理解している。故に・・・故に、そんな場所から連れ出そうとしたこの生徒は、きっと根っこがどう足掻こうがどこかの麗しいお姫様を救う王子様役なのだろう。相変わらずの生意気な言葉と表情、その向こうで揺れた紙袋に目を逸らして前を向く。遠くに見えていたバス停は思ったより近くに来ていて、そろそろ司書は司書らしく、生徒は生徒らしくあるべきなのだろう。荷物を受け取った方が良いのでは、と手を差し出しながら──司書では悪役は務まらないというのなら、司書は悪役に使われる道具になるよ。いつか、必要があれば、キミの手で司書の記憶の持ち得るもの全部を好きに使えばいい、キミが堕ちるときに司書は今日のお礼をするよ──とは言わないままで。それくらい感謝しているのだ、一応は。 )
崖の向こうの景色も存外悪くないぞ、と手を取って引き上げてくれた、変わり者の獅子の子がいたものだからね・・・レオナさん、荷物をください。キミが持つには目立ってしまうから
>1251 ノア
お金払ってんだから即決するにはまだ早いでしょ。
( 勝手がわからない初来店時に、店の看板商品を頼むのは王道の選択とはいえ、まだメニューだって渡してない。案内の途中に一緒に持ってきたお品書きを木目調の卓のうえに広げて。司書が席に着いたのなら迷えるお客様を相手にする際に使う常套手段──…お店の注文率や、勤務中にきこえた客の感想を紹介するとしよう。己の言葉が参考になれば嬉しいが、メニューを見て心変わりする可能性もあるはずだ。最終的には飲みたい物を頼めばいいと思い。 )
第1希望はミルクティーでしたよね?うちはラテアートつきのが1番人気ッスけど、ミルク濃いめが好きならロイヤルもおすすめ。チャイミルクティーもシナモンが効いてて美味いって甘党さんに評判ッスよ。
>1252 レオナ
へぇアンタを折れさせるなんて、その店主さん大したヒトじゃないッスか。
( この王子様、値段をろくに確認しないせいでお安く済む買い物で損をしがち。購入した物が日用品であったのなら…値段を問い詰める気でいたが、紙袋の中身が判明すると興味を失った周りの犬同様、自分もスッ…と身を引いて。言葉のニュアンス的にどうやら里帰りをしていたよう──…それにもまあ驚きだが、それ以上に今回は彼に脚を使わせてみせた店主の豪胆さに感服させられて。貞腐れたような面持ちをよそに、いつもより弾んだ声音で顔も知らぬ店主を賛称し。ここまでの話で相手が賢者の島に蜻蛉返りした理由は分かったものの、今の校内の状況を思い出すと、苦々しく片手をあげ。「でもなにも服まで送ってもらう必要は無かったんじゃ…?」冬休みの今、殆どの生徒が帰省し利用者が減るからと食堂をはじめとした施設は、営業時間を大幅に短縮している。居心地のよさは保証しかねるが、召使がいる実家にいた方が不自由なく過ごせるだろうに…そんな意味合いを込めて訊ねて。 )
>>1257 ノア
あぁ?おかしなこと言ってんのはお前だ。自分に優しくしてねぇからそんな卑屈な考えになんだよ。いただろ?花だのドレスだのケーキだの差し出した奴が。
(目の前の彼女を改めて見下ろした。いつもの気楽な笑みを浮かべてはいるが、どこか翳りがある。彼女は自分について、まるで最初から何も期待していないみたいに、どこか線を引くような物言いをする。彼女なりの防衛反応なのかもしれないが、折角楽しかった外出の最後に、そんな顔をするのは実に勿体ないだろう。そんなことないよ、など砂糖を吐きそうなセリフは生憎第二王子にはできやしない。代わりに彼女の整えられた髪に乱暴に手を突っ込み、ぐしゃぐしゃと掻き混ぜる。せっかく綺麗にしてきたのが台無しだろうが、もう舞踏会は終わりなのだから良いだろう。終わったあと、あのバス停に並んでいる奴らは気付くのだ。彼女の隠されていた魅力というやつは、便利な頭だけではないことに。並んで歩く彼女の影がふと揺れて、鮮やかな黄色が飛び込んでくるのを視界の端でとらえた。そして、一緒に入ってきた彼女の白い手。ヒョイとカバンを上げ、これみよがしに肩に掛け直して)
そこは素直にありがとうって言うところだろうが。……荷物は学園で渡す。
>ラギー
──そう言われると揺らぎますね。ミルク多め・・・あまり飲んだことがないから気になる、かも?
( 席に座ると寝ていた従業員さんが僅かに瞼を持ち上げて、また床に戻る・・・可愛いー、と心の中で呟きつつ広げられたメニューに目を落とし。どれも可愛らしいし、美味しそう。一番人気のメニューはもちろん気になるが、それと同じくらい心惹かれたのはミルク多めのロイヤルミルクティー・・・ふむ、と少し悩むように顎の下に指を当ててから、ついっと指さしたのはやはりロイヤルミルクティーのメニュー。温かいものが飲みたい、あとこの日向ぼっこをしている皆を眺めながらほっこりできるようなものを、と思った故の決断 )
うん、ロイヤルミルクティーで。あたたかいのがいいかな──すごいね、どれも美味しそう
>レオナ
──まったくもって本当に物好きな生徒がね!折角綺麗にしてもらったのに、最後の最後に台無しにする王子様がいてたまるか
( ふいに伸びてきた手が髪を崩していく、それはもう腹立たしいほどに無遠慮に。わー!ともあ゛ー!ともつかない声を上げながら、崩された髪を手櫛で直し、お礼の言葉とは違ってすんなり出てきた苦情を口にした。素直にありがとうと言う性格の相手には対して興味を持たないだろう、キミは──と嫌味っぽく言いたくもなるが、どうやらエスコートやらはしっかりと相手が決めた時間まで続くらしい。まったく、本当にどうしてこの生徒はこうなのか・・・ぴょんと跳ねたままだった髪に気がつけば、不貞腐れたように髪を撫でて直しながらバス停へ。見覚えのある制服がちらほら、兎にも角にも目立たないようにしておこうと生徒の後ろへと隠れるように回りながらいくらか高い位置にある頭を見上げて )
・・・キミ、今日は連れ出してくれてありがとう
>1261 様
( / 本体様初めまして、トピ主でございます。この度は参加のご希望をいただき誠にありがとうございます! 古いトピということもあり、いくらか情報が過去のままとなっている箇所もございますが、ご参加いただく前に >>1 をご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
もし、ご希望のキャラクターであるカリムに追加要素や注意事項などがないようでしたら、そのままご参加いただく形で不都合等ございません!
その際にはお手数ですが、初回絡み文をご投稿いただけますと幸いです。
スタート地点や時間帯などは特に制約ございません。ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡くださいませ )
ジャミル どこ行っちまったんだー
(いつものようにジャミルをお昼に誘おうと2年C組に来た、 しかし彼は教室のどこにもいない。
もしかしたらさきに大食堂に行ったのかもしれない、間にあうかな、そう思えば教室を覗くのをやめて、早く歩こうとするが頭から落ちたターバンがあしに絡まったせいでつまずき「うわぁ……ッ ?!」とこけてしまった)
(/早速投下させて頂きました!ここでの也チャはほぼ初めてですが宜しくお願い致します! )
>カリム
──随分とまあ派手に転けたものだね
( 延滞されていた貸し出し本をしっかりと回収し、ついでに散歩でもしてから図書館へ戻ろうか・・・と歩いていた最中。遠くで揺れた明るい色のカーディガンは黒ばかりの制服の中で一等目立つもので、その明るい色が大きく揺れて随分と視界の下の方へと消えるのを・・・少し遠くから見ていた。今日も元気に家臣を捜索中だったらしい、大事無いなら良いけれどと思いつつ距離を詰め、見下ろすようにカーディガンと同じくらいに明るい髪を見据え )
こんにちは、アルアジームさん。お怪我は?
( / 早速の絡み文をご投稿いただきありがとうございました!さっそく絡みに伺いました、当方のプロフィールは >>2 にございますのでよろしければご覧くださいませ!引き続きよろしくお願いいたします! / 蹴 )
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