司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ラギー
──これは?この・・・43ページの薬草と、172ページの──これは根っこ?かな。あと54ページの・・・
( 珍しいことをいう生徒もいたものだ、と他人事のように思いながら向けた視線の先で曇ったような目が存外真剣に光っていて笑ってしまった。生徒に将来を案じられているのかもしれないと思えば喉を鳴らして笑いながら目の前で広げられた教科書のページを眺める──知識はあるが、使ってみようと思ったことは無かった。教科書に書かれた情報をざっと見たあと、ちらりとその裏を見て版を確認したなら少しだけ遠くを見るように目を天井に移して──もちろん副作用や加熱時間、そういった調合はあの見た目は派手だが意外と真面目な教員に聞くしかないだろうが )
キミ、君の王様だけでなく司書の面倒まで見始めたらキリがないと思いますよ
>>802 ノア
──や、やっぱりアンタは見ちゃダメ。今見たことは全部忘れろ
( のそっとすぐ隣にやって来ては一緒に教科書を覗き。世話だなんて─ハイエナが純粋な善意だけで動いていないことは気付いているはず──そう、新薬を開発してがっぽり稼ごうという魂胆だが、売りつけようと思っていた相手にうっかり情報を共有してしまった事に気が付けば、手遅れと分かっていてなお慌ててページを手で隠し。彼女は確か記憶力が異常にいい、記憶を抹消する薬を編み出せない未熟な己を悔しく思いつつパタンと本を閉じ。己の醜態を見て、きっとニヤついているに違いない司書にキッと視線を向け宣言した。 )
材料集めも調合も全部1人でやるんで、ノアさんは手を出さないで欲しいッス!!
>>800 ラギー
お前が……いや、いい。時間の無駄だ。
(言葉が全て外に出る前に、鋭いカミソリのような怜悧な頭がストップを掛け、空気だけを吐き出した。中途半端に開けられた口をゆっくりと閉じると、不意に食べ物が喉に詰まったように顔を顰める。今から出る言葉を先程自分が言った通り“言葉通り”に受け止められると、困るのだ。珍しくしょげているのでは。と柄にもないことを思った。などと。そんなこと、口が裂けても言う訳もない。クシャリと前髪をかきあげる。太陽にようやく照らされて露わになる表情は、いつもの気だるげなライオンだった。相手の追加の質問に生返事をすると、立ち上がったそのままの足で再び自分の昼寝スポットに足を向けようとして)
どうでもいい。俺は寝る。
>>801 ノア
俺はお前の好きな格好をしろ。と言った筈なんだが。
(言い分を聞けば案の定であった。知ってた。と憎らしいほど晴れた空を見て、眩さに鬱陶しげ目元に手で影を作りながら口を歪ませた。どっかの青い炎が揺らめく陰気な寮長よりも外に出ていないこの司書が、無事街までたどり着けるかは些か不安だと心中ごちる。カルガモのように自分の後を追う相手の、ウサギが跳ねるような足音を聞き取りながら、はぁ。とため息を吐いて。自分の取り巻くもの全てに警戒必須な熱砂の国の御曹司サマならまだしも、第二王子の自分を脅かすような輩は比べれば少ない。つまらない噂を立てようとする卑小な小物は、睨むだけで口を噤むし、そもそも私服を実家に置きっぱなしレベルの自分が直接街に何か買いに行くことがまず稀だ。賢者の島なんて辺鄙なところまでわざわざ来て一挙手一投足見張っている輩がいるとは思えない。大層なご配慮は痛み入るが不要だと、キャンキャンと背中を追う殊勝な草食動物の言葉をバッサリと切り捨てた)
>ラギー
( 慣れたようにそばに来た生徒を横目に思うことといえば・・・とはいえ教科書に乗るくらいメジャーな薬草であれば使われないのにも理由があるのだろうというお察しくらい、たとえば量産するには単価が高いだとかそういう事情がなきにしもあらずなのだろう。ぱたんと目の前で閉じられてしまった本に視線を曇り空ふたつに向けてみれば何かを警戒するような声と言葉──振っておいて、と思う反面、人のやりたいことを横取りする性分でもないと不満げに眉を寄せたなら寝返りを打って生徒に背を向ける。不満は不満だが傷ついてはいない )
──キミから言っておいて迷惑がるのは些か失礼だろう、私は傷ついたのだけれど?
>レオナ
──ですが、・・・まあキミが不要だと言うのなら不要か。司書の服は卒業した人達のお古がほとんどだから、もちろんこの格好が嫌いでは無いけれど
( 好きな服を、と言われても普段から貰い物の制服しか着ないような司書だからクローゼットの中にある唯一己が選んで買ったのは夜会のドレス程度のものなのだ。ワンピースを着たところで王子様の横に立てる見た目になるわけもなく、ならむしろこれくらい振り切った方が・・・なんて浅い考えもきっと知られているのだろう。息を整えるように一度立ち止まり、下を見たとき地面に伸びる影が室内よりも長くて吸い込んだ空気も室内よりも少し温度を持っているようで思わず上を向く──広くて、青くて、キラキラした空だ。学園内の柵や塀が写る空じゃない。広い道の真ん中でぽかんと口を開けて空を見上げ、夕焼けも朝焼けも夜空も見てみたくなってしまったなと贅沢なことを考えながら──本当に外にいるのだと )
>>805 レオナ
え、なんスか、めっちゃ気になる…、
( 苦虫を噛み潰したような顔を見て大きな瞳をぱちり、いつ如何なる時でも我が道を行くライオンにしては、珍しい表情だと思った。一緒にいることが多いとはいえ結局は他人同士、少ない情報の中で彼の考えを全て読み取るのは難しく。同じく焦ったそうな表情を浮かべたものの、止めたところで止まるような人じゃないことも知っている。長くしなやかな尾を緩く揺らしながら、これまた緩慢な足取りで遠ざかる彼を見送り。──嗚呼、でもここで会ったのも何かの縁、恐らく彼の頭からはすっぽり抜け落ちているであろう用事は伝えなくては。 )
───レオナさん、今日の部活はミーティングはぜ~ったい出て下さいね!!
>>806 ノア
共同開発しちまったら買い手がつかないじゃない。もう少し自分が特異体質だってこと自覚して欲しいッス。
( 生憎か不貞寝は某気難しい王様もしてくる為、ちょっとやそっとの事で情は動かない、シーツに頬をつけ。胸中にあるのはよくもまあ他獣の、それも男のベッドでここまで寛げるもんだという感心のみ。材料に関してはどれも高価な一品というわけではなく、採取が難しい物でもない。なんだったら学内の畑やドワーフ鉱山に行けば簡単に入手できる為、外出許可をもぎ取って採りに行くつもり。1人で作ることに拘る理由は──薬を量産したところで需要が少ない、この一点に限る。特に魔法士の卵が集まるこの学園での需要は皆無に等しい、それでもきっと司書にとっては喉から手が出るほど必要な代物だと考えた為、こうして張り切っているのだ。)
>ノア
…し、司書殿…わざわざどうも
(誰もいない事を祈りながらメインストリートを通り校舎の中に入った。薄暗い廊下を早歩きで歩いていて不意に聞こえた声に目を見開き声の主に安堵して。用事の内容に寮生の一人がノートを無くしたと喚いていたのを思い出し「すみませんねホント…しっかり渡しておきますんで」と肩を竦めノートを受け取ろうと片手を伸ばして)
>ミシェル
ひぃっ、だ、誰…?って監督生氏か…ども
(中庭を通り校舎に向かいながら後でオルトのメンテナンスをしなければと考えていてふと人影が見え驚いたように肩を跳ねさせた。月明かりと自分の髪の炎の光を頼りに相手を確認すればオンボロ寮の監督生で少し落ち着きつつ挨拶を返して。知り合いとはいえ面と向かって話した事は無いため緊張しつつタブレットも部屋に置いてきた為「こ、購買部で買い物したからその帰りだよ…ほんと奇遇ですな」と小声ながらも自分なりに頑張って話して)
(/遅ればせながら絡んでいただきありがとうございます。強かで落ち着いた貴族監督生さん素敵ですね。絡みにくい文などあるかも知れませんがよろしくお願いします!)
>ALL背後様
(/とりあえず返せる分だけ返しました。残りの返信は後ほど返しますのでお待ちください…!)
>ラギー
特異体質って──それ言い方変えたら『実験台(モルモット)』って言いません?
( そっぽを向き頬をシーツでむにと変形させながら己のことを特異体質だと言った生徒のこと
を考えてみた。確かに己はいくらか監督生とも違うのかもしれないが、それはそれ──ただの人間であることには変わりないしそれ以上でも以下でもない。しかしながらこの生徒が己の為に多少なり快適に過ごせるであろう魔法薬を用意してくれて、その見返りに己がマドルを渡すというのは悪い契約では無い──生徒たちより幾らか歳上だろうに明らかに見た目が学生時代から止まったままの稀有な魔力のない人間だなんて一歩間違えればバケモノかモンスターとも言えるが、そんな司書に施しを与えようなんざ余程特異なのはこの生徒だと思うが )
まあその魔法薬が一定の質を保てるなら、有難く購入しますからその際は言ってくださいな
>イデア
助かったよ──キミの寮に行きたくないわけじゃなかったんだけどね、この時間帯に私が行くとどうにも萎縮させてしまいそうだったので
( 声をかけた一瞬、青い髪がふわりと揺れて綺麗だと思った──もちろんそんなことを言えばこの生徒は隠してしまうとわかっていたから伝えはしないけれど、振り向いた目は案の定驚いたように揺れていたが己の姿を視界に入れると安堵したように緊張が僅かに緩む・・・悔しいが、こういうところがこの生徒の可愛いところだ。ノートを手渡し、その手渡したままの手でついっと袋を指差したなら意地悪な表情で続け )
ところで随分と不健康なものを購入していらっしゃるようですね、キミ
>>809 ノア
ノアさんが利用されるだけの実験台だなんて…鏡をよく見て欲しいッス。
( 狭い檻の中で他人の為だけに利用され散っていく存在に対して、この司書は──与えられた檻の中にちゃっかり自分の部屋をこさえただけでなく、周囲の環境を強かに利用し、鎧にしているのだから実験台(モルモット)だなんてとんでもない。どちらかと言うと図書館の女主人(ネズミ)───とでも称した方がしっくりくる気がする。高くはない背丈とカヤネズミの毛色にまま近い、ミルクティー色の髪を見てもそう思い。ずり落ちた氷を適当に足首に乗せなおしたのならベッドの端に腰掛け。助けは不要と言ったものの、魔法薬学は特別自信のある科目ではない、確約は返ってリスクになると考え人差し指を立てれば。 )
でもあの組み合わせで本当に作れるか分からないし、とりあえず納品の期限は卒業するまで、でどうスか?
>>806 ノア
フン。そういう気遣いは別の王子様にでもしてやるんだな。
(繁華街に行く為の最寄りまで向かう為に足を動かしていたが、振り返ると司書が空を見上げてキョロキョロと生まれたての仔猫のような様子に呼吸を1つおき、歩くスピードを再び落とした。厚底スニーカーの彼女は、到底しっかりとした足取りとは言えまい。子守は嫌いなんだが。と思いながら、肩に引っ掛けたカバンの持ち手を握り直した。
前を見る。そしてまた歩きながら見上げる。という動作を繰り返す彼女に呆れながらも、バス停まで辿り着き丁度来たバスに乗り込む。彼女の前をズンズンと歩いていたくせに、バスステップで彼女に手を差し出すのも忘れない。外に出たことがないらしい彼女の代わりに自分が運賃もシレッと全て払い「座れ」と顎で座席を示した。きっとこの姿を見ればハイエナを筆頭に自分を知る人物は皆、目をひん剥くに違いない。実際何名か学園の生徒が乗り込んでおり、ギョッとした姿で自分のことを見ていた。それから傍にいる司書に物珍しそうな視線を向けて……――。生徒を睨みつければすぐに尻尾を丸めて目を逸らすなり、世間話を上ずった声でし始める。鼻を鳴らし、司書を押し込めるように横に乗れば、体格の大きい自分でほぼ司書が見えることはないだろう。背もたれにどっかりと体重を預けると、くあ、と1つ欠伸をして)
>>798 レオナ先輩
左様でございますの。
……嗚呼、お待ちになってくださいな。
( 明らかに見え透いた嘘にも特に言及はすることなく柔らかな笑顔で答えては、ふと自身の手に持っている本の存在を思い出してはぱたぱたと彼の元に駆け寄り。そのまま彼の方へ笑顔を崩すことなく本を差し出しては「 これを持っていってくださいな。私がこの場所でこの本を持ってたらレオナ先輩とお話してたことがバレちゃうもの。 」と、流石に自分も連れて行けとは言わずに本だけを持って行って欲しいと、口調こそ穏やかなまま…されど彼の部屋の前でグリムと大演奏会をした時のような強かさと押しの強さをちらりと見せながらズズイ!と彼に本を押し付けては助かります、とにっこり微笑んで。 )
>>799 ラギー先輩
仰せのままに。
お味のリクエストはございまして?
( そこら辺の女ならばきっところりと恋に落ちてしまうハイエナの笑顔と、此方も好感触な答えが得られたことに安堵し仰々しくスカートの両端を持って慣れたように彼からの腰を落として彼からのお強請りに応えては、折角一から作るのならばプレーン以外の味も作ってみたいという単純な好奇心からリクエストを募って。作るのは構わないが、食欲魔神(食欲魔獣?)のグリムが居ない時に作らねばいけないのがネックなところだ。だったらさっさと今日中にカタをつけてしまわなければと自分の中でスケジュールを組み立てては、そういえば先日作ったジャムが数種類余ってるな…と冷蔵庫へと視線を送れば、彼のリクエストになくともなにかあればアレンジして追加してしまおう、なんて考えて。売る恩は多ければ多いほど、以降の自分の為になる。 )
>>801 ノアさん
……ふふ。
私、ここで無責任に大丈夫だなんて言わないノアさんのことが好きよ。
( 〝帰れる可能性〟。確かにそれは、一番最初に捨てようとしたけれど結局心の奥底では捨てきれていない項目で。大人というのは無責任に優しい嘘をつく生き物だと思ってずっと生きていたが、ここの教師(一部のカラスを除いて)やこの司書の彼女は無責任に甘やかすということはせず、静かに現実的な逃げ道を用意してくれるのだ。ミシェルは思わずふわりと花のように微笑んでは、小気味よい音を立てながら変わらずクッキーを小さな口へと運ぶ彼女をちらりと見てそんな言葉をさらりと零して。また彼女に甘いものを作ってこよう、それか次は彼女も一緒に。だって折角お泊まりの約束をしたんだもの。と、帰れない不安よりも、もっとずっとこの場所で楽しむという高揚感がさっきよりもずっと増えた心でわくわくと考えて。 )
>>808 >>イデア先輩
まあ。先輩もご自身でお買い物なさるんですね。
( 買い物、と聞いて意外そうに彼の髪色と同じブルーの瞳をぱっと丸くさせては、嫌味等は1ミクロンも混じってはいない純粋な驚きを口にして。魔導工学の申し子である彼ならばきっと何か…最新鋭の技術を使って買い物程度なら簡単にこなしてしまうAIロボットでも作れそうなのに。それともなにか自身の目で見て買いたい何かがあったのかしら、なんて普段は滅多に見かけることの出来ないレアな人物との遭遇に自分でも気付かないうちにわくわくと浮き足立っているのか胸中の考えは留まることなく。「 こんな時間だから…お夜食ですか? 」とこてりと首を傾げた後に、人の買ったものに興味を持つなんてはしたないかしらとハッと我に返ってはそっと口元を両手で隠して「 ごめんさい、私ったら失礼を。 」とへらりと気の抜けた笑顔を浮かべながら謝罪して。 )
>ラギー
──悪くない契約ですね
( そっと足の痛い位置にヒヤリとした塊を乗せ直されれば一瞬身を固くしたもののちらりと視線を向け、それからお礼を言うように小さくまばたきをして再び目を前に戻す。何か面白いものがあった訳でもないが、この生徒が言う──もちろん利用されるだけの居候で居るつもりもなくそのことを意識して周りを食って生きてはきたものの──卒業まで、というリミットは、まるでこの生徒が卒業するまでは確実にこの学園に居るだろうという確約のようで諦めたように笑った。根拠はないが、きっとそうなるのだと思う。残念なことに・・・きっとそうなるのだ。上体を反動をつけて起こせば、靴を履き直そうと手を伸ばし )
楽しみにしておいてあげますよ、私優しいのでね
>レオナ
( 荷物がない分身軽──とは首に巻かれたリボンがそうともいかないものの、見慣れないものを見て回るように目まぐるしく辺りを見回していたが同行人がいた事を思い出した。慌てて距離を詰めては間が空いての繰り返し、それでも一定間隔でペースを落としてくれるこの生徒はきっと己が思っていた以上に優しい人なのだろう──たとえそれが学園長に待遇の等価交換を得たからであったとしても、だ。バスなんてこちらの世界で乗るのは初めてで、差し出された手を迷うことなく取って乗り込めば──こちらを見た数々の目に一瞬臆するものの横暴な獅子の言うがままに窓際に座り・・・己を隠してくれたのだと、隣りで欠伸をこぼす生徒の影で外の景色しか見えなくなっていることに気がついた。意地を張る訳でも無く、ただこれは言わなくてはならないなあと困ったように笑いながら少し首を伸ばして──届かないから、きっと声が拾えるであろうくらいの距離まで生徒の耳に顔を寄せ小さく一言だけ )
──ありがとう
>ミシェル
──無責任に大丈夫って言える大人の方がカッコイイのだけれどね
( モグ、と何枚目かのクッキーを食べながら生徒の言葉に笑った。長いことこの図書館にいて、おそらくは同じ世界からやってきたのだろうこの監督生のことを救いたいと思う反面で──この監督生だけが、元の世界に戻ったのなら、救われたのなら、その時はきっと己は狂ってしまうのだろうなとも思う。だから、今の己がここに残っていることで・・・絶望もしないでほしいし、期待も抱かないでいてほしい、我儘な大人のずるさを無責任ではないと言う。数枚残ったクッキーは今度のお楽しみということにして、ちらりと廊下に再度視線を戻したなら監督生に向き直り )
そろそろ閉館の準備をする時間だけれど──また、次来た時はお泊まり会の予定でも立てようか?
>>812 ミシェル
うーん…花の街で見たドーナツはどれも美味しそうだったな~。──ほら、これ。全く同じ物は作れないかもしれないけど、こーいう豪華なドーナツを口いっぱいに頬張ってみたいッスねぇ。
( そつなくカーテシーしてみせた監督生と対照的に恭しく扱われることに不慣れなハイエナは、肩を竦めて応えるのが精一杯。ドーナツだったらどんな味でもウェルカムだが、こういう時、具体的な案を出してくれた方が作り手が助かることもよく覚えがあるため、制服のポケットからスマホを取り出して。画面をタップし彼女の前にとある1枚の画像を見せる、それはノーブルベルカレッジとの交流会に際して花の街を訪れた時に撮った写真。美しい古都は食べ物まで洒落ているようで、たっぷりのイチゴジャムとホワイチョコソースがかかった生地のうえにはドライフルーツが散りばめられており、上品で可愛いドーナツ。何か足りない物があればサムさんの店に行くし─どう?とでも問うように小首を傾けて。 )
>>813 ノア
───おや、女王様もうお帰りッスか?それじゃあ図書室まで送るッスよ。
( もしも…もしも、本当に酔い止めを完成させることが出来たのならその時、この司書はどんな顔をするんだろう。しおらしい様子はすっかりなりを潜め、保護者の真似をする彼女の事をぼんやりと横目に捉えながらそんなことを思った。制服のままゴロゴロするから立った彼女のブレザーにはところどころシワがついていて。それに───スンと軽く鼻を鳴らし。ここは優れた嗅覚を兼ね備えた獣たちの巣穴、一歩部屋から出ればきっとあらぬ誤解が瞬く間に広がること間違いなしだが──自分もよそ者の名残りに、落ち着かぬ夜を過ごさなければならないのだからおあいこだ。靴を履き終えた彼女を見ると自分も立ち上がり、魂胆がバレていないのならこのまま楽しい楽しい物見遊山に出掛けようか。バイト代もまだもらってないし、とそれっぽいことを付け加えつつ率先して部屋の扉を開けて。 )
>ラギー
──助かるよ。キミにご褒美を渡さなくてはなりませんからね
( 氷の入った袋を手の中で弄びながら足の感覚を確かめるように数度その場で足踏みをする、痛みはあるが固定されている分歩けないわけではないだろう──図書館に戻るまで、あるいは戻って数時間は酷い痛みに苦しまなくても済むはずだ。軽くベッドを整えるように手で叩き、持ってきていた数冊の本を抱ればゆっくりとした動作で生徒の部屋を出て・・・来た時は気分が悪かったからあまりまじまじと眺められなかったが、まるで異国のようなこの寮の風景は想像より美しい。折角なら少し遠回りをして辺りを見せてもらいたい・・・咄嗟に生徒の服の裾を掴んだなら、いつもの気怠げな瞳を好奇心に輝かせ )
キミ!折角来たのだからこの寮を少しでいいから案内して欲しいのだけれど
>>807 ラギー
(大きなハイエナの声を聞き、思わず後ろに向いた耳を再びピンと前に向ける。そういえばそんなような予定があったような。と、既に霞レベルに薄れている記憶を辿り、欠伸を噛みころして唇を真一文字にする。返事の代わりに、尻尾を一度大きく揺らした。
――その数時間後。人気のない部屋の一角で、パチリと目を覚ます。今日のこの日、この時間帯は使用されておらず、大きなソファは昼寝として大いに役に立っている。柔らかなクッションから身を起こして壁に掛かった時計を見れば、丁度言われた時刻の少し前で。サボってやろうかと思っていたが、珍しく眠気はない。その上、大会も近いということで、冬眠明けのクマのようにのっそりと足を地面につけて。何度も欠伸を噛みころしながらのそのそとミーティングへと赴けば、思いっきり扉を開け放った)
おい、揃ってんだろうな?
>>812 ミシェル
あ?知らぬ存ぜぬを通せば……――。
(押し付けられた本は自分の故郷についての本だ。それを一瞥した後、面倒そうに瞼を持ち上げる。どうやら己のことを教師から隠し通したいようで。相変わらず自分から面倒事に首を突っ込む性質なのだと、呆れて半眼で見据えた。手の甲に表紙をズズイと当てられたのを、掴んで相手の手の中に戻そうと差し出した。自分は少女の手を取るまでもない。そう言いかけたところで、人間の何倍もある聴覚が自分の名前を呼ぶ声をキャッチする。声的に今話題の人物だろう。自分の昼寝スポットにこの少女を置いてけぼりにすれば、近くにいることを勘付かれる。舌打ちを1つして、目の前に要る少女の腕を掴んで建物の影へと引きずり込んだ)
静かにしてろ。
>>813 ノア
……報酬分はカバーする。
(コソコソと近づいてきたと思えば、たった一言。耳元で囁かれただけ。細やかな彼女の吐息に、振りほどくように耳ピクリと動かし、肘当てについていた腕を離して目を向ける。学園長からもぎ取った得の分だけ、相手がたとえ草食動物だろうと見返りを与える。それが己の流儀だ。それに則っただけ。大袈裟な。と、スンと澄まし顔で面倒そうに通路の方に向けて足を組んだ。相手の背後から見える窓からは、空だけではなく街並みも映っていることに気が付いて)
それより、行きたい場所を決めておけよ。時間は有限なんだ。
>レオナ
──本を買いに連れてってください。あとはチョコレートを・・・買えたら嬉しいのですが
( それはそれは不服そうに耳が動いて宝石のような目がこちらを見下ろした。身長差もある、いつも遠くで光っているだけのそれを近くで見る機会など今後もないだろうと堪能するように見据えたあと、生徒の言葉をこの生徒らしいと肩を竦めて窓の方へ向き直る。時間は有限だから、自由時間は遠足のようなもので幽霊のように行き場のない己でも帰る場所は決まっている──本は買いに行きたい、己の手で新刊を選んで手に取ってみたい。甘いものも食べたい、図書館でこっそり食べるチョコレートも今日を思い出せるようなものなら嬉しいだろう。目まぐるしく変わる外の景色に窓に齧り付いて、時折バスの揺れで窓に額を打ちつつもリストアップした行きたい場所は何てことは無い場所に違いないが )
あとは・・・キミみたいな今時の子どもは何処で遊ぶのか興味がありますかね
>>814 ノア
良いけどうちの寮、見てて楽しい観光スポットはありませんからね?
( 鏡の間へ戻ろうとしたところで軽く服を引っ張られる感覚に、後ろに振り返り。のんきに寮の探検をしたいと頼んできた事から察するに、恐らく自身の身に纏わりついている異変には気付いていないのだろう。──幸い、日中のうちにやるべきタスクは全て終わらせ時間は余っている。これ幸いと頷くと、まずはこの寮1番の名物である滝つきの談話室に連れて行くことに。その途中先輩とでくわし、司書を見るなり案の定ギョッとした後、文句言いたげに詰め寄られたためヘラッと笑い。 )
やだなぁ怖い顔して…オレが群れの調和を乱すようなことするワケないでしょう?ね、センセ。
>>816 レオナ
───レオナさん!丁度よかった、こちら今年のトーナメント表ッス。対戦相手は、例年通りあのキザったらしいお坊ちゃま学校の奴らッスよ。
( 部活が始まるまであと少し、といった時間で相手を迎えに行こうと部員との談笑を切り上げて。ドアノブを掴むより先に勢いよく開いた扉、ふらりと中に入ってきた幽霊部長ならぬ部長を見た瞬間、碧眼を大きく見開き思わず一歩後退してしまう。いつも引きずるように連れて行くことがほとんどな為、こうして自主的に部活動に参加してくれるのはかなり珍しい。眠そうな顔ながらも足を運んだのは、ただの気まぐれか──はたまた対戦相手があのロイヤルソードアカデミーという点が関係しているのか。公式のトーナメント表を相手にも手渡すと、どかっと腹立たしそうにイスに座って。)
>ラギー
──?
( どうやらワガママを聞いて貰えるらしいとわかれば満足気に手を離し後へ続く、ずっと聞こえていた水の音、時々外を走る乾いた風──図書館にはないものに心が踊るのは、気分的にテーマパークへ来たも同然だからだ。あたりを見回しながら歩いていれば通りすがりにこちらを見下ろした生徒と目が合って──詰め寄られる理由もわからないまま、慌てて目の前のハイエナの後ろに隠れて様子を見る。群れの調和・・・と怪訝そうに首を傾けたあと、よくわかりはしないが一先ず首を縦に振って同意を。それから、とりあえず何も悪いことを・・・たとえば寮生のあれやこれやを詮索しにきたわけではないと表すようにおずおずと口を開き )
・・・サバナクロー寮がどのようなところか、見たくて
>>819 ノア
オレの部屋で手当てしただけ、先輩が想像してるような事はなぁんにもしてませんよ。
( 大きな獣人に迫られピャッと後ろに隠れた司書を一瞥した後、再び妬みでピリピリしている先輩へ向き直り。周りに同性しかいないと男女間の話題に敏感になりやすいのは、別学校の悲しき宿命なのかもしれない。とはいえ彼女にも勘違いさせる要因があるため先輩ばかりを責められない、そして何もかも見越していて黙っているハイエナはただの趣味の悪い愉快犯。何もやましいことはしていないと断言出来る為、スラックスの隙間から覗く包帯を指差しながら学園長に報告にしたいならどーぞ、と言ってやると舌打ちしながら去っていき。先輩が見えなくなると猫っ毛な髪をかきながら。 )
こんな真っ昼間から自室で逢引きするワケないじゃない。そもそも生徒と教師って得よりリスクの方がデカいと思うんスけど───そう思いません?
>>813 ノアさん
大人の綺麗な嘘は社交界で聞き飽きたわ。
( 彼女のダークチョコレートのようなどろりとした深いブラウンの瞳は、過去を見ているのか、それとも未来を見ているのか。そんなことはミシェルには分からなかったが、宝石のように煌びやかな社交界の蜘蛛の巣のように張り巡らされた嘘の糸たちよりも彼女のさっぱりとしたサイダーのような言葉の方がよほど喉の通りがいい。ミシェルは困ったように眉を下げて笑いながら肩を竦めれば、此方に向き直った彼女の言葉にぱっと花が咲くように笑顔になり「 ええ、ええ!もちろん!私はいつでも歓迎するわ。約束よ。 」と自分よりも華奢で小さな可愛らしい彼女の手をとれば、そのままするりと小指を絡ませて。どこか遠くの東の方の国では、約束事をする時にこうして小指を絡ませるのだと聞いたことがある。元の世界だったか、こちらの世界だったかは生憎思い出せないけれど。博識な彼女ならきっと知っているかしらなんて思いながら、絡めた小指にきゅ、と力を入れては約束。と微笑んで。 )
>>814 ラギー先輩
まぁ─── …とっても素敵!
丁度ね、この間作ったジャムが沢山あるんです。いちごに、オレンジに、それから林檎も!せっかくだもの、色んな種類のものを作りましょ。
( 彼から見せられた画面に映っていたのは、彩りの可愛らしい上品でありながらもフォトジェニックなドーナツたち。きらきらと瞳を輝かせながら実に年相応にそのドーナツたちに関心を寄せれば、タイミングが良いと思わずぱちんと両手を鳴らして。元々は情報提供料だったはずが、いつの間にかミシェルの意識はただただ美味しいドーナツを作りたいという方向へシフトチェンジして。マァ確かに折角作るのであれば楽しく作る方が良いし、結果オーライではあるのだが。「 上に載せるのもドライフルーツの他にナッツやクッキーを砕いたものでもきっと美味しいわ。うふふ、ラギー先輩が食べきれないくらい作ってしまいそう。 」うふうふと口元を手で隠しながら楽しそうに笑っては、いくらハイエナの獣人の彼でも食べきれないほど作ってしまいそうだと。こちらの世界に来てからスッカリ料理が趣味になってしまった元貴族のお嬢様は楽しみにしていてね、と微笑んで。 )
>>816 レオナ先輩
、─── 。
( 美しい唇から舌打ちをひとつ、と思えば決してエスコートとは言えぬ仕草で腕を引かれ建物の影へと。声を上げる暇もなくあっという間に変わった視界に〝拐われるってこのくらい一瞬なのかしら…〟と驚く間もなかったためか、実にマイペースに考えれば彼の言葉にちらりと視線を向けてはこくん、と素直に頷く。ただの人間である自分の耳には件の人の足音は愚か声すら聞こえないが、獣人である彼の耳にはきっと其れが届いたのであろう。ミシェルはちらり、といつもよりもずっと近い距離にいる彼を見上げれば思わずその絵画や彫刻のように完成されきった美しい顔をまじまじと見てしまい。成程、ヴィル先輩が顔だけはと言っていたはずだ。ミシェルは1人妙に納得してしまえば、〝 かくれんぼしてるみたいね。 〟と彼に緊張するわけでも怯えるわけでもなくマイペースに口をパクパクと動かして。 )
>ラギー
──逢い引き!?
( 通りすがりの生徒が思わず足を止めてしまうような出来事であり、群れの調和を乱す行為である何か。少なくとも己は何の盗みも働いていないし汚してもいないし散らかしてもいないわけで──犯罪行為は行っていないのだからそんな刺々しい目で見下ろさないでいただきたいのだが。立ち去る背中を見送ったあと、何てことは無いように言ってのけた生徒に視線を戻し・・・そこでようやく、ようやく!あの生徒の疑うような暴くような居心地の悪い視線の意味に合点がいった。かっと赤くなった顔もわなわなと震える身体も、なにより己が生徒相手にと思われたことも気に食わないが今はそれよりも先に問うことがある )
キミ、わかっていて黙っていましたね?
>ミシェル
──ゆーびきり、
( 社交界というものは己には無縁の場だが・・・少なくともわかるのは、この生徒は見た目も育ちも話口調もきっと元いた世界においてはある程度不自由なく高貴な家柄の生まれだったのだろうということだ。もちろんそれを今どうこう思うには己はこの世界に慣れすぎてしまっていて、この強かな監督生を好ましいと思う。ふわっと取られた手にきょと、と目を丸くしてそのまま何かの真似事をするように絡められた指に少しだけ首を傾けたあと思い至ったように目を細めて笑う。のんびりとした口調で歌いながら小さく手を揺らし、切ったのタイミングで話した小指は傷一つない綺麗なものだ )
明日の午後6時に、図書館まで迎えに来ていただいても?・・・オンボロ寮まで連れて行ってほしいな、お泊まりは許可次第だけど夕飯くらいなら明日もご一緒できるだろうから
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