司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ラギー
へぇ。じゃあ温室で育てたどっかの誰かさんの植物でも使うか?
(この光景を見れば多くの獣人が尻尾を巻いて逃げ出すだろう。邪悪な笑みを浮かべたライオン相手に、負けじと威勢よく突っかかってくる胆力があるハイエナ。その気概を買って傍に置いているところもある。が、所詮はライオンとハイエナ。レンガの家を吹き飛ばそうとする狼のように無意味なことだと示すようにフンと顎を上げる。ブルーグレーの目がジトッと見てくるのを、射抜くように見つめた。動物において目を見るというのは多くの場合威嚇行為に該当する。人間で言えば睨みつけている。に近いか。自分に歯向かう健気なハイエナに、受けて立ってやるよと犬歯を見せた。さも善意だという声色で、素晴らしく口が回るハイエナに目を細め彼の顔から地面に転がった袋に視線を移す。袋に押し込まれているマンドラゴラという、叫び声を聞くと最悪命を落とす危険な植物をちゃっかり手に入れている要領の良さ。その手腕を逆に利用してやろうと、袋の方に手を伸ばそうとして)
>ノア
お利口さん過ぎるのも鼻につくぜ。許可ならもぎ取っちまえば良い。
(相手の抗議などどこ吹く風。そんな可愛らしい反抗態度など、草原では生まれたての赤ん坊の威嚇程度だろう。喧嘩慣れもしていない、柔らかそうな白い肌を視界に捉えながら、見ないようにあえて借し出された本をペラペラと捲って見せた。相手の言葉を半分聞き流していれば、珍しく弱気な声が聞こえてきて捲る手を止めしっかりと相手の顔をエメラルドの瞳に映し込んで。どこかぎこちない仮面のような笑顔に、やはり慣れないことなんざやるもんじゃねぇなと、水面の波紋が収まってゆくように、引き上げた口元の筋肉が緩みもとの造形に戻す。しおらしいのは美徳でもあるが、荒くれ者達を束ねている自分からすれば大人しすぎる。言いなりになっているその様も気に食わない。そうして、悪魔の囁きのように、獰猛な肉食獣の唸り声のように、低い声で誘惑の言葉を口にした)
(/突然すみません。外に出そうとするかなと思いお話させていただいているのですが、司書さんの設定的に少し疑問がありまして。このスレの募集要項に話題の学園長もいらっしゃるので、学園長がやりたい方が出てきたらその方の一存で変わりそうだなと思い……。もし外に行くことが可能なのでしたら、一緒にお出かけなんかも素敵だなぁと思うのですが、現状どういう感じ?が理想なのかお教えくださると助かります)
>レオナ
良いのでしょうか──外に出ても
( 不意に本に注がれていた視線が鋭くこちらを捉えるものだから小さく肩が揺れる、けして生徒が怖いわけではないけれど──あるいは拒絶をしているわけでもない、ただ知らない陽の下に出て美しいものに仮に触れられたとしたなら、それはどんなに嬉しいだろうと──当然の事だと言ってのける王子様は多分きっとこれから先もそうして生きていくのだ。広くて狭い王宮の中で、己の規律で誰かをこっそりと救いながら・・・冷えきった指先が期待と不安で少しだけ震える。空を飛んでみたい、あと学園を空から見下ろしてみたいし、屋根の上にも登りたい、もし街に行けたなら本屋さんで新刊を手に取りたいし、甘いお菓子を買いに行きたい、美味しい紅茶屋さんがあるとも風の噂で聞いた。ゆっくりと伸ばして、本を捲るその手に触れ )
( / わー!ご質問ありがとうございます!結論から申しますと、バンバン連れ出していただけると非常に喜びます!この司書、一度読んだ本の内容は忘れないため禁書の中身を話せますし書けますし読めちゃう残念な娘です。魔法が使えないので禁書を読むことは容認されていますが、もし誰かが禁忌を犯そうと滅びた言語の禁書を読ませ内容を教えろと言えば、一国は滅ぼせそうです。そのため学園から出るには誰か一緒に出歩いてくれる人が必要・・・しかし今までそんな気前のいい人はおらず、といったところ。司書からしてみれば、己と仲良く学外へ行こうなんて物好きを見つけて許可を得て、万が一その相手の身に何かあったら申し訳ない──と思っており、叶わない願いだと思っているため、その言い訳に学園長を出すことで己の精神を守っていたりします。その実、原因は全て司書にあるため、今後参加希望をいただいた際にはケロッと・・・普通に外に出られるようになった司書として絡む形になるかと存じます )
>>762 ノア
───2つ、選択肢をやります。このままここで休むかオレに担がれるか…どっちがいい?
( 水、と聞いてマジカルペンを取り出すも自分の魔力が入ったソレは返って司書には毒か。この場で魔力の含んでいない水となると、すぐそこの水浴び場の水しかなく、使い物にならない。─少しの逡巡を得た後、指を2本立て口を開く。知らない匂いを嗅ぎつけてか、四方八方には好奇心を含んだ見張りの目がチラホラと見え隠れしており。他の獣人達にとって司書はよそ者で、人によっては憎き報復相手。ハイエナにとっての司書は人を食ったような態度を除けば良き取引相手のうちの1人。だから約束を反故にしない限り、彼女は大切なお客サマでセンセイ。丁寧にもてなすのは当然として、あまり血色の良くない顔を覗いて。 )
>>762 レオナ
ぜぇぇったいダメ!悪戯に人から物を搾取するのは良くないッスよ。
( 大きな褐色の手が不意に戦利品が入った袋に伸びると唸りはしないものの自然、尻尾がピーンと姿勢良く逆立ち。慌てて袋を腕の中へ避難させ。盗みを行ったことに対しての弁明よりも、物の守護を優先するあたり反省のはの字もないことは明白だろう。実際、悪いとは思っていないし。絶対に盗られまいと、明日あたりにはハイエナの手によって、ピカピカのマドルに変えられているであろうマンドラゴラをまるで大切な我が子のようにぎゅうっと抱きしめつつ、相手の近くに腰をおろし。「まあ、そんなに食いたいって言うなら500マドルでなら譲ってやってもいいけど…。」と相手が王族とあって、平然と詐欺価格で品物を売りつけようとして。 )
>ラギー
( 乗り物酔いの後のような、あるいは連続的に空から落ちる時の浮遊感のような──いくつか丁度いい比喩を探してみたところで納得のいく物に出会えることはなく、生徒に預けたままの手に力が籠る。短く息を吐くように視線を持ち上げたなら、灰色がかった瞳をその意図ごと読み解こうとするように見つめて──今危害を加えるつもりは最初からない、と判断。疑ってかかってしまうことを許して欲しい、生存本能というやつなのだと言い訳をしながら立てられた指に倣いこちらも2本指を立て──ここで倒れたら本が汚れる )
──キミに司書の身を預けます。重たい荷物でしょうが、お願いできますか
>ノア
ハッ、誰もお前を留めておく権限なんざねぇよ。
(ひやりとした指先が手の甲に伸ばされ、ピクリと耳が動く。男のそれとは違う、絹のような柔肌に相手が随分長いことこの箱庭に閉じこもってきたのだと想像した。ここから飛び出そうとする彼女が顔を上げ、光のない目が窓から差し込む光が反射しチョートゥー石のように輝いている。あの淀んだ目よりよほど良いと、僅かに震える手をしっかりと握る。まるでダンスパーティーにでも誘っているかのような紳士的な手付きで、彼女の手を自分の手のひらに乗せると、その動作とは反対にやや強引に手を引いた)
そうと決まれば早速許可取りに行くぞ。お前が やっぱりやめます。だなんて尻尾を巻いて逃げ出しちゃ面倒なんでな。
(/ご説明ありがとうございます!なるほど、ノアちゃんはそんな特殊技能があるんですね。学園長実装前後でコロッと変わっているノアちゃんも愛らしいですね。ではちょっと強引ですが、外の空気吸っていただこうかなと存じます)
>ラギー
お前が言える立場か?――不要だ。そして野菜の話もなしだ。
(でかい拒否の声に耳を後ろに向ける。元よりぶん取る演技だったので、ヒョイとかわされた袋に伸ばされた手をすんなりと引っ込め、顔を上げた。そうすれば大切に抱え込んだハイエナの姿に、呆れた目を向ける。法より何より明日自分が腹いっぱいになれることを大事とする目の前の男に、どの口が言ってんだ。とハッと息を吐いて。隣に移動した相手が、急にしおらしくなりやがったと思えば。どうやら心臓に冬毛が生えているらしい。側溝に落ちればハイエナがすぐさま飛び込みそうな500マドルなど、己にとっては端金。しかしやはりそれはそれ。実験に必要であれば温室で簡単に採れるそれをわざわざ買うほど、金を持て余していない。ピシャリと断れば、このハイエナあってこのボスあり。と要望をぬけぬけと捩じ込んだ)
>>766 ノア
…ん、オレの部屋になっちまうけどいい?
( 背に腹は変えられない、というヤツなのだろう。まるで腹の中を探るようにこちらを凝視していた司書からヘルプを受けると、コクンと小さく頭を振り。その場で腰を落とし、おんぶの姿勢を取れば『乗ってください。』と無言で目配せ。建物内は広しといえど、どこも住居者がおり、司書に提供出来る部屋はそう多くない。その中でも生徒がおらず、落ち着いて休憩が出来るであろう自室をまずは候補の1つとして提案してみることに。 )
>レオナ
──逃げやしませんよ。キミこそ途中で飽きたと捨てないでくださいね、そんなことをしたらサバナクローにマタタビを撒きますから
( 挑発的で自己中心的なようでいて、その実性根は性懲りも無く面倒見がいい王様なのかもしれない、そうでなければあの個性豊かな寮生たちから信頼を得ることも難しいだろう──社交界の経験は疎くドレスだって1着しか持っていないような司書だ、エスコートには値しないに違いないがさも当然のように取られた手に引かれるままにカウンターを抜け出す。ポケットの中に入れたままの鍵が抗議するように音を立てるが小さなこと。遠い昔に読んだ童話の中でお城を飛び出したお姫様はこんな気持ちだったのだろうか──もっとも、大体はそういうストーリーは悲劇になってしまうが、別に救いなんて端から求めていない。が、本当は少しだけ心の準備がしたいと、そんな時間はどうやら用意して貰えないらしい王子様を見上げ、不安で逃げ出したいのを堪えて重ねた手に喧嘩を売るように爪を立てる。図書館には他に生徒はいないらしい、鍵を閉めてCLOSEDの看板を出してしまえば、司書一人いなくなったところで誰も気が付かない )
( / ありがとうございます!ぜひ陽の光を浴びさせて健康的な生活(?)に導いてやってください・・・引き続きよろしくお願いします / 蹴 )
>ラギー
──はい、
( こちらがあまり言葉を発さないのもあるかもしれないが背中を向ける生徒に多少なり申し訳なさを覚えながら身体を預ける。己より身長は高いし種族も違う相手とはいえどちらかというと小柄な生徒だと思っていたものの──いつかも思ったことかもしれないが、こうしてみるとけして弱々しいわけではないのだと。体格も能力も、魔法すら対等に並べる物は何もない・・・強いて言えば口達者なことくらいだ。色々な選択肢を考えての提案だと理解しているからこそ大人しく頷いて、本だけはしっかりと持ち直し瞼を落とす。何年経っても魔法には憧れるばかりだ )
するかよ。言っておくが、マタタビ撒いたらお前らが面倒になるんだからな。
(嗚呼本当に仔猫だ。爪を立てられた手のひらは、しっかりとした皮膚に守られ薄ら痕を残すだけだ。――仔猫の方がまだ威力があるかもしれねぇな。そう心の中で小馬鹿にするようにはんっと吐息を漏らした。司書が扉にCLOSEの文字を彩ったところで、もう用は他にないだろうと未だに震える手をギュッと握り込む。何を怖がる必要があるのか。隣にいるのはこの俺だというのに。ほとほと理解できないが、女性を無下にする訳にもいかず。爪を剥き出しにした仔猫の手から手の甲が僅かに剥がれたところで、そのままズカズカと廊下を闊歩する。肩で風を切り、堂々とど真ん中を歩くライオンに連れられる司書はさながら誘拐か連行しているようにしか見えないだろう。その方が都合がいいと、普段より小さな歩幅で地を蹴った)
>>767 レオナ
でもレオナさぁんこの前、間食で出したハンバーグ、なかなか悪くなかったでしょう…?
( 買い物をする時ろくに商品の値札を見ない王子様でも無意味な出費は、避けたいらしい。──まあ予想の範囲内の返答だった為、そこまでガッカリ思わず肩をすくめる程度でその話は終わり。そして盗られないと分かった以上、戦利品はあぐらをかいた足の間にしまい。基本、気難しい人ではあるがこと野菜に関しては、いっとうこの王様は頑固になることも知っている。悪意を込めたお礼をピシャリと蹴り返されれば濁った空色の瞳を弓形に歪め、唐突に上記。──それは先日のお昼下がりの話。お城で出される物に味は劣れど、素人が作ったにしては美味しかったでしょう?と、嫌に甘さが含んだ猫撫で声で感想を問うて。 )
>>769 ノア
素直ッスね、いつもだったらこんな司書を部屋に招いて~みたいなこと言いそうなのに、
( 時間を追うごとに弱っている、ような気がする司書にそんなに気分が悪いのかな、なんて柄にもない事を思う反面、口から出てくるのは大人しくおぶられている彼女を揶揄う言葉。石と木で出来た扉を開けると、イボイノシシの貯金箱が自分達を出迎えてくれる。いつぶっ倒れても大丈夫なようにベッドに──とその前に、布団に乗った分厚い本の山を雑に片手で薙ぎ払い。司書からしたらいただけない行いだろうが、今回は大目に見て欲しい。出来たスペースに彼女を座らせると慣れたように。 )
水取ってくるけど、ついでに必要な物とかあります?
>レオナ
──他の寮生を巻き込むワケにもいきませんからね。朝6時にドラの音が鳴り響く目覚まし時計をキミのベッドの下に仕掛けるくらいにしてあげましょう、喜びたまえ
( 何の爪痕も残さないというのは文字通りこういうことを言うのかもしれない、嫌がらせを兼ねて強めに爪を立てたはずだと言うのにこうも易々と鼻で笑われてしまっては司書としても納得がいかない部分がある。閉館を示して、鍵をかけ──乗せていただけの手に、己より高い体温が重なったことに目を丸くしたのなら早足で引かれるままに背中を追う。時折擦れ違う生徒が戸惑った表情を浮かべ──何をしたんだあの司書は、とでも言いたげなそれに己は無実だと公言するほど余裕は無い。いくらかペースは配慮してくれているのだと理解していてもこちらは小走りだ。息切れも程々に、軽口とも恨み節とも取れる声色で嫌がらせの方向転換を告げながら長いズボンの裾で転ばないように足元に視線を落とし )
>ラギー
──お黙りなさいな、この体調で招待を無下にする程恩知らずではないつもりなのだけれど
( 扉が開く音に閉じていた瞼を持ち上げる、今の寮長の代になってからは初めてのサバナクロー──寮の中はある意味生徒の天下だから、己のような仮にも学園関係者が易々と足を踏み入れることの方が少ない訳だが。書物の落とされる音に僅かに肩を揺らし反応をしたものの、注意はせずに──後で本を綺麗にしてあげようと心に誓いつつベッドの上に大人しく下ろされるままに。己の持っている数冊の本も己の隣へ置き、問いかけに小さく首を振れば )
いえ──水だけで。お気遣いありがとうございます
>>772 ノア
( キッチンから飲料水を1つ持つと、廊下を進み。マドルに執着があるタイプではないし、たくさんの本も長年この世界にいる司書からしてみればきっと、役に立たない文字の集合体。自室に彼女の食指を動かすモノは無い、と断言出来るからこそ100%じゃないにせよ、それなりに安心して留守を任せられる。再び扉を開け戻ってくると無意識のうちにチラ──と貯金箱の位置を確認してしまったのは、守銭奴のクセ。冷えたペットボトルを布団に転がし。机の引き出しから救急箱を引っ張ってくれば。 )
…んで捻ったのどっちの足ッスか。そもそも捻挫?
>>771 ラギー
おいラギー。テメェまさか……。
(こういう媚びた声を出す時は、碌なことじゃないと相場は決まっている。相手の猫なで声に、嫌な予感が過ぎる。動物の勘というのは時に天災を察知出来るほど鋭いものだ。昼時に腹が減った。と相手をパシ……料理をするように命じたのは自分だ。ジャンキーなもの、安価なものを王宮で出るものと比べるほど無粋ではない。そのまま皿を受け取ったのを思い出す。確かに悪くはなかった。というか、不味かったらそもそも食べない。味を尋ねることが出来る、ということはつまり――。もう既に無駄によく回る頭が答えを出しているものの、言葉にはしたくなく。ニヤリとしたハイエナを睨みつけた)
>>772 ノア
喜ぶわけねぇだろ。そもそも獣人属っつーのは人間よりよっぽど耳が良い。俺の部屋は別荘でもねぇんだから、結局多くの奴らが飛び起きて迷惑するに変わりねぇよ。
(不服そうな司書も、ズンズンと前を行く己は気づくことなく。弾むような足音と、ハァハァとスパンの短い呼吸音を聞きながら、もう少しペースを落とす。あの手この手でどうにか自分に一矢報いようとする姿も相まって、なんとも健気ではないか。やれやれ。と、子どもに言い聞かせる親のような呆れた声色で、スパンと否定する。想像するだけでもやかましいと、口をへの字にしながら相手の案に却下を出した。そもそも許可を出す気は毛頭ないのだが。――そんな話をしていれば、お目当ての大きな扉の前に辿り着く。形式上のノックをして、返事がするかしないかのタイミングでとっとと開け放つ。優れた聴覚により、目当ての人物がいることは理解っていた。椅子に腰掛けたこの学園の長の小言もなんのその。怯むこと無く「コイツに外出許可を出せ」と交渉のテーブルにつくのだった)
>>774 レオナ
さあ…?レオナさんが何を考えてるのかオレにはさ~っぱりッスけど…シシシ、口に合ったのなら何よりッス!
( 先ほどまでの飄々とした佇まいはどこへら。ここにきて初めてニヤけ顔を崩し、こちらに鋭い眼光を寄越してくる王様の姿にハイエナは甘露、甘露と。胸がすく、とはこういう気分の事を指すのだろう──なぁんて1匹愉悦に浸る。短い尻尾も今の感情を示すようにゆぅらりと揺れており。相手が明言するのを避けているのを逆手に取り、自分は自分で察しの悪いハイエナのフリを。──ただ料理の感想を言うとしたら玉ねぎ以外にも隠し味を少々、その隠し味を隠蔽するために何時もより少しだけ手間がかかった。とだけ言っておこうか。食え食わないの押し問答を繰り広げずに済むのなら一工夫も惜しくない。今後もこの作戦は使えそうだ、なんて青く澄み渡った空を見上げるのだった。 )
>>775 ラギー
はぁ……セコイ真似が得意なことだ。そもそも玉ねぎも要らねぇんだが。
(意趣返しと、ライオンをおちょくってくるハイエナの図太いこと。ここでそうネタバラシをすれば、今後苦労するのは相手なんだが――ただただ目の前のごちそうに飛びつくのはなんともこのハイエナらしい。本日何度目かのため息をついて、髪を揺らす。他人なのだからそこまでして甲斐甲斐しく嫌いなものを食わせようとしなくて良いだろう。と思うのだが、そんな善意100%ではない。と、愉悦に歪むハイエナを見て再び顔を顰めさせ。どうせなら牛肉100%のほうが良い。と、最後の砦の玉ねぎまで拒否の意を示しながら、この攻防は自分が卒業するまで続くのだろうと辟易としたところで、ふと相手がよじ登ってきた塀を見上げた。そのだらしねぇ顔をとっととやめろという苦情も込めて、清々しく空を見上げている相手につっけんどんな言葉を掛けて)
お前、そういえば追われてるんじゃないのか?
>ラギー
──右足、少し捻っただけなので冷やして固定すれば歩けます
( 一人取り残された部屋の中をまじまじと見るのは不躾な気がして足先を見下ろす、靴に覆われた足先はいいとして長いズボンの裾から時折覗く足首が少なからずいつもより赤くなっているのを視認して──見なかったことにしようと視線を上げたなら、大人しく部屋の主の帰りを待つ。戻ってきた生徒はまずこちらの様子を見て、それからどうやら貯金箱らしい置物を見て・・・疑われたことを不快に思うことはないが、友人を部屋に呼ぶのも一苦労しそうな生徒だこと。転がされたペットボトルに手を伸ばし、キャップを捻りつつ聞かれた問いに答えたなら )
・・・水、ありがとうございます。先程も気を遣わせてしまいましたね
>レオナ
リズミカルなサンバにでもしましょうか──
( 少しだけ歩く速度を落としてくれた生徒にお礼こそ言わないが、息を整えるようにしながら置いていかれないように掴んだままの手に少し力を入れた。言われてみれば獣の耳を持っていようがいまいが、サバナクローの生徒は気配や音に敏感な生徒が多い印象がある・・・匂いも音にも敏感では生きにくそうにも思うが彼らは鈍感なこちらに対して同じことをきっと思うのだろう。背中から滲み出る不満感に何となしに満足感を覚えつつも、何の心の準備も結局出来ないまま──大きな手が叩いた扉は己が滅多に近付かない場所、返事も待たずに引かれて入ったそこは己がこの世界にやってきたその日から変わらない部屋。平然と己が言えなかった言葉を放つ生徒の背中側に少しだけ隠れたまま・・・様子を伺うように仮面の奥の月のような目を見上げ )
>>776 レオナ
玉ねぎ抜いちゃうとパッサパッサになって返って不味くなりますよ。
( 野菜嫌いな子供、と言うには可愛げに欠ける。それでも微塵切りにした玉ねぎにまで敵意を向ける彼はまるで世話の焼ける小さな子供のよう。やれやれと思う反面、気にかけてしまう要因でもあったりする。結論から言うと玉ねぎが無くても代用品があれば美味しくいただけてしまう───が、我らが王様にはこれからも健やかに学園生活を送ってもらいたいので、彼がこの嘘に気づくまで秘密にしておこう。険しい目と視線が合うとブンブンと、余計に尻尾の揺れが大きくなり。次なる問いには、相手がしてみせたようにやれやれと大袈裟に肩を竦めてみせ「どこかの誰かさんが後輩いじめにお熱な間に皆逃げちまったッスよ。」と。己の部下を問答無用で吹っ飛ばす姿を見たら、そりゃあ誰だって逃げたくもなる。そもそもここがライオンの縄張りである事は周知の事実なのだから近付く猛者は、そういない。 )
>>777 ノア
右足ね───っていっけね、湿布切らしてんの忘れてた。
( ベッドをソファー代わりにする相手の御前でスッと立て膝をついたのなら、怪我の具合を伺い。その流れで彼女が嫌じゃなければ手当ても請け負おうかと、革靴の先に軽く触れることで意思を確認し。もう片方の手で救急箱を漁り──?いくら手を動かしてもお目当ての物が掴めなかった為、不思議に思い目を動かしたところで漸く思い出した。今から倉庫に行くのは面倒だ。少しだけ思考を巡らせた後、手近にあった袋を手繰り寄せ。「少しだけお水わけて下さい。」と袋を向け。冷やす物が無いなら自作してしまえば良い。 )
>>757
>>ノアさん
うふふ、でしょう?
……あ、大丈夫ですよ。カラスの王様は私が説得しちゃいますからね。
( こちらの提案に快い返事をしてくれる彼女にぱっと嬉しそうに表情を綻ばせては、ふと思い出したかのようにこそこそと声のトーンを落としながら彼女や自分の王様…もとい保護者のような立ち位置のカラスの説得は任せろと言わんばかりに唇の前で人差し指を立てて。廊下に出ればやはりふわりと頬を撫でる風が少し冷ややかになったのがとても心地よい。早速とクッキーを開けようと此方に伺いを立てる彼女に「 もちろん、召し上がれ。 」とふわりと微笑めば自分も彼女から貰ったキャンディを1つ小さな口に入れて。じわりと口に広がる心地よいチープな甘味と口内を転がるキャンディのころんとした感触がなんとも楽しい。元の世界では食べた事ののなかったもののひとつであるキャンディに舌鼓を打ちながらミシェルは機嫌良さそうに笑って。)
>>758
>>ラギー先輩
ええ。なんてったってウルトラゴージャス寮ですもの。
( 彼の言葉にはた、と自分も改めて室内を見回しては彼の言うとおり確かに自分がこの学園にやってきた当初…ここがオンボロ寮の名に相応しいオンボロ具合だったのだが、VDCやS.T.Y.Xの1件で朽ち果てた廃墟のようだった客間や今迄突然温水が冷水になるようななんともアトラクションちっくなシャワー、雨の日は雨漏り用に設置したバケツたちだけで合唱会が行われていたようなこの寮もだいぶ見られるようになった。やはり最終的に物事を解決するのは金と魔法の力なのだ、自分がどんなに修繕を頑張っても結局はそれがいちばん手っ取り早買ったのでら今度からは遠慮そちらを頼ろうと心に決めたのは記憶に新しい。グリムが居ないと言う彼の問いに嗚呼、と思い出したかのようにふと声を出せば「 今日はエースたちのところにお泊まりみたいです。夜通しトランプするんですって、女王様に知れたら大変。 」と実に高校生らしい寮生活を楽しみに行った相棒のことを思ってはくすくすと笑って。残念ながら自分は女なので1人でお留守番なのだが、マァそれは彼らが自分のことを思ってくれているが故のことなので気にならないらしく。 )
>>759
>>レオナ先輩
結婚……。
( マァ確かに最も手っ取り早く確実な方法ではあるのだが、まさか彼からそんな意見を聞けると思わなかったのかきょとん、と不思議そうに瞳を丸めて。続けて告げられたやる気のない応援に嗚呼彼らしいと思わずくすくす笑ってしまえば、なんやかんや言って面倒見が良いのよねと決しては口に出さないもののぽつりと心の中で呟いて。エメラルドグリーンの射抜かれそうな瞳が閉じているのを無理やり起こしても結局は何かしらの意見(たとえ投げやりだとしても)をくれるのだから。ミシェルはふむ、と満足そうに笑えば「 お婿さん探しをしなきゃですわね。幸い此処は名門校ですもの。 」と考えうる中で彼が1番面倒だと思うであろう答えをサラリと口にしては先生にサバナクローの方の名簿でも戴こうかしらとまるで悪戯の作戦を立てている子供みたいに笑って。 )
>ラギー
──私、自分で、
( 道具を取りに歩かせたり水を持って来てもらったり、サバナクローまで運んでもらった上に部屋までお借りしておいて手当てまで頼むつもりは無かったが故に目の前で膝を折った生徒に多少なり慌てたようにペットボトルの中身を傾けようとしていた手を止めて制止の声を上げる。何よりこの部屋に入る姿を他の寮生にも見られている以上、殊更この生徒をこき使っている印象を持たれるのも立場上どうかと思うのだ──向けられた袋に開けたままのペットボトルを傾けて冷たい水を注ぎながら、そっと右足をハイエナから遠ざけるように引き )
道具も水も、貰った分は現物にマドルを上乗せして返しますから
>ミシェル
頼りがいがありますこと──あ、美味しい。これはナッツかな
( 悪戯好きな妖精のようにふわふわと笑いながら存外遠慮のない言葉を吐くこの生徒、淑女なのか乙女なのかあるいは少女なのか無邪気な様からはどれにも当てはまるようで釣られて笑みをこぼしつつ──開けた封の中から無作為に取り出した1枚を口に放り込めば、さくほろっと食べやすい味と食感。満足気に目元を緩ませ、吹き抜ける風に髪を揺らしながら同じく機嫌が良さそうな生徒を見遣り。良くも悪くも強かなこの生徒は目立つ、共にいると己まで目立ってしまうのが玉に瑕だが廊下であるならば些細な問題だ。次は何味にしようかと袋の中に再び指先を差し込み )
>>777 ノア
(相手の新たな提案を聞かなかったことにして、握った手を離す。後ろで扉が閉まる音がしたからだ。今手を話してもウサギのように逃げ出す心配はないだろう。ライオンの影に隠れている草食動物に特に言及せず、表情の読めない男と何度か言葉を交わした。――結論から言えば、交渉は成立した。まさかこの俺が、何の策なしに飛び込む訳もない。面倒事は御免だと言いたげに渋る学園長を、成人女性が外に出たことがないという話が触れ回れば、お前の立場が悪く言われるぞ。だのなんだの半ば脅しまがいなことを混ぜつつと口八丁手八丁で丸め込んだあと、自分が一緒に行くと言えば仲良しと全身の毛が逆立ちそうなことを言われ、気色悪い事言うな。と、口元を歪めた。自分という最後のカードを投げれば、案外簡単に交渉は終わる。も、ただの善意100%でこのレオナ・キングスカラーが動く訳もない。――さて、この俺が同行してやるんだ。当然見返りが必要だろ?と鋭い牙を剥き出しにして笑った。その笑顔の邪悪さたるや。司書の外出許可よりも本腰入れてない?と言われそうなほど達者な口ぶりで、自分の待遇の改善の条件を相手に呑ませる。その様は広大な草原で狩りをする食物連鎖の頂点に位置するまさしくライオンであった。後ろに控えている司書が口を挟むのを躊躇っているのを良いことに、交渉が終わればもうここには用はない。と部屋を出ようとし)
――交渉成立だ。行くぞ、草食動物。
>>778 ラギー
ああ?玉ねぎに粘性があるわけねぇだろ。チーズでも入れておけよ。
(王族の自分には到底クッキングのクの字も知らないが、植物の特性形状くらいは知っている。甲斐甲斐しい相手の気遣いも容赦なくぶん投げ、動物性に動物性を掛け合わせた提案と共に不満そうに顎をしゃくった。耳を動かせば、遠ざかる足音。相手の返答はまさしく尤もな言い分だった。しかし何度もこんな目に遭っては堪らない。相手も砂にされたくはないだろう。何より自分のテリトリーである温室は昼寝に最適な場所なのだ。ブルーグレーの大きな目を岩壁を貫くような目で見下げた。ブッキングする読みの甘さ、利用する場所、聞きかじった情報だけで改善点は山のようにある。が、このハイエナのボスというだけあって違法行為についての言及はせず、淡々と相手のダメ出しを行い)
そもそもテメェはいつもいつも詰めが甘いんだよ。
>>789 ミシェル
――……精々群れを引っ掻き回すようなことはするなよ。
(各寮長に“お約束”をして回っているらしいこの少女ならば、適当な獣人属をたらし込むくらい訳もないだろう。が、どうせそんな浅慮なすることをこの少女がする訳もない。わざわざ男のケツを追いかけるなんざするくらいならば、熱砂の国の大富豪なり、お人好しの薔薇の国のお友達共なり何なりに声を掛けたほうがよっぽど効率的なのはスラムのガキでもわかること。冗談めかして言う女の意図を無視して、そのまま適当に放り投げた。自分の取り巻く環境が変わらなければ良い。が己のスタンスだ。面倒事に首を突っ込むのだけは御免だ。と、言い聞かせるような視線を飛ばした後、再び眠りにつこうと瞼を伏せて)
>レオナ
( リボンの結び目が解ける様に手が離れて、咄嗟に部屋の扉に視線を移すがここまでしてもらっておきながら逃げ出すことは仮にも司書のプライドが許さなかった。大きな背中に隠れたまま事の成り行きを眺めていれば、個人的に最大の問題であった共に出掛けてくれる相手を易々とクリアして見せたライオンに目が丸くなる──ついでにのませた無理難題の数々、己と出掛ける対価を己に要求しないところが計算高いと思うが実際司書がこの王子様に渡せるものなど何も無いのだ。外出許可証代わりに渡されたのは監督生の相棒モンスターが着けているような宝石とリボン、首輪かと問うことはしないものの何かあっても追跡できるようにはなっているに違いない。堂々と身を翻して部屋を出ていく生徒に、慌てて学園長に頭を下げれば後を追うように元来た廊下に戻り・・・背後でしまった扉の気配にそれを握りしめたまま脚の力が抜けたのか座り込む )
レオナさん──安心したら嬉しくて力が抜けました。少しだけ待って、
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