お前の人生を買ったから、もう俺のもの(〆)

(お礼を言われる筋合いなんて無いから素直な相手の言動に弱ってしまい大人しくされるがままになっており。好きな人がこんなにも近くにいて意識しない訳が無く、先からドキドキしっぱなしの心臓の鼓動が伝わってしまわないか心配になりつつ、話に耳を傾けていて。自分と付き合う為にあらゆる手段を講じた相手らしい言葉に“相変わらずだなぁ”と少し呆れる反面、相手から大切にされてることも分かり満更でもなく表情を弛め。「分かってないな…別に凄いことなんかしなくたって、お前が居てくれればそれでいいんだよ。」大金も高価な物も、贅沢な生活なんて望んでなくてただ傍に相手がいてくれればそれで幸せだと心からの本心を告げ。そして今度は本物の恋人同士として相手とデートしてあげたいと思い「またデートしよう。」と自分からデートに誘って、)

(/ふふ…寂しがり屋で可愛いですね。何らかの事情でどうしても志貴が家空けなくちゃいけなくなった時は、大変そうですね…( 笑 )その時はいっぱいイチャイチャしましょう( 笑 )あらあら…甘やかして良いのですか？そんなことしたらしばらくペットにゾッコンになってしまいますよ( 笑 )
　

志貴が、それが良いなら……(相手からの言葉、凄いことなんてしなくても居てくれれば良い。その言葉が胸の奥に突き刺さり。そう言えば自分も親が近くに居てくれれば良かったのに…なんてよく思ってた筈なのに何で忘れてたんだろう、と思いを抱く対象は違えど自分と同じ思いを相手に抱かせていたことを心の奥で反省しつつ、無意識に相手の肩口に頬をすり寄せつつそう呟き。そして相手からのデートのお誘いにパッと顔を上げれば、その表情を分かりやすく明るく輝かせては「おう！絶対、またデートしようぜ！」と嬉しげに笑みを溢しながらその誘いに乗り)

(/それ程までに光貴は志貴君好き好きっ子なので……それでもちゃんと帰りを待って、志貴君が帰ってきたらその分いっぱいハグとキスをしに行くのでお覚悟を(笑)そしてそれ以降はその細工ものは両親と志貴君からの愛情の詰まったものとして大切に大切に飾られる事でしょうね(笑)ペットにゾッコンになっても光貴はちゃんとベッドや(志貴君が入ってる途中で乱入しての)お風呂の中でその分イチャイチャ求めるので(笑))

言っておくけど行き先は“2人で”決めるんだからな！
(急にしょんぼりする相手が何を思ったのか分からず少し顔を寄せるもデートに誘った瞬間、元気になったため驚いて反射的に顔を離して。今回の件を踏まえて、また施設貸し切りなど相手が一人で突っ走らないように2人での部分を強調し約束を交わしたところで車体が少しだけ揺れて。窓の外を見るといつの間にかテッペンを過ぎ地上に戻りかけており。最初は怯えてたのに、途中から怖いと言わなくなった相手に「な、そんなに怖くなかったろ？」と降りる準備をしながら悪戯っぽく笑い、)

(/愛されてますね～玄関開けたら待てずに…って感じでしょうか？( 笑 )きっと光貴君と早く仲直りしたくて徹夜すると思うので、飾ってくれるなら直した甲斐があります( 笑 )お風呂のなかはともかく飼う動物が犬猫だったら布団のなかにまで連れ込みそう…そうしたら両手に花じゃないですけど、寝るのが楽しみになりますね！( 笑 )
　

お、おぅ。分かった(次からのデートは2人で決める、その強調された言葉にかなりの強い意思を感じて一瞬目を丸くしながらも2人での共同作業のようであり、それがとても嬉しくて乗っていたゴンドラが揺れたことに気付かぬまま笑みを浮かべながらその約束に応じて。そうこうしていればもう観覧車も終わりも近づいてきており、ニッと笑うその姿にキュンと胸がときめけば「ん、ありがとな。志貴！」怖かった筈の高い場所も相手がいれば案外何とかなるもので、お礼を言いながら相手の頬にキスをして)

(/ですです、真っ先に抱き付きにいってます(笑)ふふ、徹夜までしてくれるなんて志貴君素晴らしい彼氏ですね(笑)えぇ、恐らく「俺は絶対志貴の隣で寝たい！」とでも駄々こねて志貴君が真ん中に光貴とペットでその両側を埋める感じになりそうですね(笑))

…ッ！？つ、着いたぞ…！
(何やかんやありつつ楽しかったし相手も怖くなかったと言うので良かった、と呑気に安心していれば不意を突くように頬に柔らかい感触が触れて。相手の顔が離れてキスをされたと分かるや否やカアアア、とあっという間に顔が赤くなり。それでも照れてるとバレたくなくて平然を装うとするもののその声は慌てており、キスされたところを手で抑えながらそそくさと逃げるように観覧車から降りて、)

(/待てずに玄関でしちゃうシチュ好きなので、いつかそういう展開もやりたいですね( 笑 )ご両親との大切な思い出ですからね！徹夜するに決まってますよ…ただ慣れてないので授業中うたた寝しますが( 笑 )可愛い…2人のイチャイチャっぷりにやられていつの間にかペットが抜け出してたら面白いですね( 笑 )
　

ふふ…おう！(自分のキスに顔を真っ赤にしながら慌てるその様子に楽しげに笑い頷いては逃げるようにゴンドラから降りる相手を追いかけるように降りては相手の片腕に自分の片腕を絡め、道を照らす街頭やアトラクションなどを照らすライトアップ以外は夕暮れから暗闇へと変わり行く周囲を視界の端に写しながら相手の方を見ては「次のデートは泊まりで行くのもアリだよなー、志貴は遠くに行くとかだったらどんなとこ行きたいとかあるか？」と今から次のデートが楽しみで仕方ない様子で見るからにワクワクしてる様子で問い掛けて)

(/えぇ。こちらもしたかったので、是非やりましょう！後は今は志貴君と光貴はお互い高校1年生ではありますが、いつか年齢を進めて修学旅行とかで中々志貴君と一緒に長く居れるのにイチャイチャしづらい時間が2,3日あって光貴がモヤモヤしていて、帰ってきてすぐにイチャイチャし始めるとかどうですかね？(笑)ふふ、そしたら光貴は志貴君のうたた寝をコッソリ眺めてそうですね。隣の席とかならしっかり眺めた(ついでにコッソリスマホで無音録画や写真撮影もする)後でちゃんと起こしますが(笑)ですねぇ、そしたらそれに目敏く気付いた光貴が「二人きりなんだからもっとしようぜ」とか誘ってそうですが(笑))

行きたい所か……うーん。
(夜に向けてほんのりとライトアップされつつある園内は昼間とは違う表情をしていて、まだ完全に暗くなりきってなくても綺麗だと思い。夜の遊園地という特別な空間を楽しんでいると、すぐ隣から次のデート先を問う弾んだ声が聞こえてきて。…別に行きたい所が無い訳ではないけれど、今日の遊園地といい自分ばかり優先されているような気がして自分も相手の好みをもっと知りたい。少し恥ずかしそうにしつつ「そういうお前は無いのかよ、行きたい場所。」とあまり自分の意見を言うタイプの人間では無いと分かってるけど逆に聞き返して、)

(/修学旅行良いですねー、学生ならではです！同室になって他のクラスメイト達が寝静まった後、布団のなかでこっそりイチャイチャさせたいです。それか2人でこっそり宿泊施設を抜け出して人気の無い場所でイチャつくとか…( 笑 )もし盗撮がバレたらストーカーって怒られますよ…？( 笑 )まあ、単純なのでノート見せてくれたら許すと思いますが( 笑 )か、可愛い…志貴の性格的に難しいですが、甘やかしたくなりますねぇ( しみじみ )
　

そうだな、泊まりのデートなら宿は部屋に家族風呂とかがあるような旅館とか、部屋からの眺めの良いホテルとかに志貴と二人きりで泊まりたいかな(相手から行きたい場所は無いのかと少し恥ずかしげに返してくるその様子に恥ずかしがる姿も可愛いな、なんて思いながら目を細めては少しだけ頬を赤らめつつそう話しては「でも、一番は志貴が行きたい場所に行けて楽しんでる姿見るのが俺は楽しみだな」と伝えて。その後運転手の待つ車まで2人で戻り、後部座席に2人で乗れば、相手の肩口に自分の頭を預けるように凭れかかり)

(/ですです！それもまた良いですねぇ……イチャイチャしまくって、帰ってきた時に抜け出したのが先生にバレそうになっても光貴が(お金を先生に握らせて)有耶無耶にするので問題はないですね(笑)その時は恋人だからとか平気で耳打ちしそうですがねぇ(笑)勿論光貴はノート見せますとも(笑)何だかんだ光貴もペットの面倒は見ようとはするでしょうし、「俺たちの子どもみたいだな」なんて言い出すかもですね(笑))

なるほど…。
(行きたい場所というか理想の宿泊地だったけれど景色が良い場所と聞けばふむ、と頷き。車内にて、相手に寄り掛かられているのも気にせずスマホで調べているのは勿論次のデート先のこと。景色が綺麗で小旅行するのにうってつけの場所は無いだろうか…思案しながら画面をタップするもあまりピンと来る場所が無く。…と、そんな時、以前相手が別荘を持ってると話してたことを思い出し服の袖をグイッと握り「なあ、お前ん家の別荘に行くってのはどうだ？」キラキラと期待に満ちた顔を近づけては行きたいと続け、)

(/ふふふ…志貴の目が黒いうちは賄賂作戦は認めませんよ？( 笑 ) 最初に決めたように、光貴君の金銭感覚の無さを矯正するミッションはまだ継続中ですからね！( 笑 )ふふ、探偵を雇っちゃうくらいですもんね、写真くらい何てことないですか( 笑 )とんでもない殺し文句ですね～、顔赤くしながら光貴君のことポカポカ叩く志貴が目に浮かびますわ…)
　

っ…！べ、別荘か…うん。確か水族館の近くにもあるし、デートにうってつけだな(相手に袖を掴まれてはどうしたのかと思う間もなく期待に満ちたキラキラした相手の顔が近付いてはドクンと心臓が大きく跳ねて顔を赤らめ。そしてギリギリ聴こえてた別荘にいきたい、という言葉に必死に頭を回転させ。自分と相手が現在住んでいるのも別荘のようなものではあるが、ふと海の近くにも別荘があることを話してたな、なんて思い出せばその近くには水族館もあるのを思い出してその時は水族館デートだな、なんて思えば赤い顔のままだが「じゃあ、デートの時に行こう」と相手の希望に応える旨を伝え)

(/では見付からないようにしなくてはですね！(笑)これから光貴が無駄遣いしないようにしないとですものねぇ(笑)ですです(笑)なんて可愛らしい……そんな可愛いことされたら光貴が「もしかして…志貴ってば俺たちの子どもが欲しいのか？」とか囁きそうです(笑))

へえ、そうなんだ。お前ん家の別荘楽しみ…美味しい物もあるといいな。
(相手の心情なんて知る由もなく色よい返答を聞ければ、ますます表情が喜色を帯び、顔がふやけてしまいながら次のデート先に想いを馳せて。彼はあまり自分のことを話したがらない為、了承を得られると少しだけ深いところに踏み込むことを許されたような気がして嬉しい。そんな思いの表れから家に着くまでの間、どことなく機嫌が良さそうにスマホをポチポチと弄っていて、)

(/見つかってしまったら一緒に反省文コースです。ちゃんと書き切ったらご褒美あげます( 笑 )相手がそばに居てくれれば…っていう言葉が効いてくれると良いんですけどね( 笑 )凄い台詞ですね…！絶対に顔真っ赤にしながら「お前バッカじゃねーの！？」って荒ぶりそうです( 笑 )
　

ん、俺も楽しみ…(相手の機嫌の良さげな様子に何だか嬉しくて、昔別荘担当の使用人にされたとあることを思い出しかけたが、志貴が楽しみにしてくれてる、そんな思いが大きく相手の言葉に同意するよう呟きそのまま家へと戻り)

…これ、中の菓子は好きにして(相手と住む家に到着後、それぞれ遊園地で買った物が入った袋を持ち、家の中に入ればいつものように使用人たちが出迎えてくれ。そうすればその内の1人の使用人に、相手とのお揃いのバングルの入った袋を取り出してお菓子が入ったままの袋を手渡しながらやや素っ気なく告げてから自室へと1人で戻り。手渡された使用人はいつものことのように笑みを浮かべながら「畏まりました」と返答して。そして相手の側に歩み寄った相手の担当をしている使用人の内の1人が相手に声をかけ)

「志貴さん、お荷物は如何なさいますか？」

(/ふふ、ご褒美があると聞いたら頑張りそうですね(笑)ちゃんと効いてるとは思いますけどね……志貴が被害被らないよう握らせようとするのは必要経費だー、とか言い出さなければですが(笑)荒ぶる志貴君みて「俺は志貴との子ども欲しいんだけど…志貴は欲しくないの？」とか言い出しそうですね……まぁ、男同士ですから実際は親のいない子どもを引き取るとかなんでしょうけど、光貴はそういうのノリノリになりそうです(笑)とりあえず使用人から話聞けるよう光貴を離しておきました(笑))

あ、ったく……アイツああ言ってますけど、それご両親へのお土産なんで送ってやって下さい！
(帰宅後。荷物を預けるなりさっさと1人で部屋に戻ってしまった相手に多少戸惑うも、いつもお世話になってる使用人の方に声を掛けられればそちらに振り向き。自分の荷物は大丈夫だと伝えてから、どうでも良さそうに振る舞っているが両親宛てのお土産だということを相手の代わりにちゃんと伝えてやり。使用人に対する態度も素っ気なく、自分にも何も言わず行ってしまったことから「…怒ってる、のかなぁ…。」と。屋敷に帰ってくる直前までは、少なくとも楽しそうにしていたから相手の様子の変わりようにやはり戸惑いを隠せずぽつりと誰に言うでもなく呟き、)

(/フフフ…志貴のためでも先生にお金握らせるなら罰としてご褒美は無しですよ？( 笑 )そんなこと聞かれたら「いや、別にそういう訳じゃないけど…」ってしばらくゴニョゴニョした後、恥ずかしさのあまりキレますね、ツンギレです( 笑 )もし子供引き取るとしても何年後だって話ですけど…( 笑 )いよいよ光貴君のご両親のお話ですね！とりあえずこれでお土産はご両親の所に渡るでしょう！)
　

「ふふ。お優しいのですね、志貴さん…大丈夫ですよ。坊っちゃんはとても楽しんでおられたようですし…あれ、照れ隠しですから」(慌てて伝えてくれ、光貴の様子に戸惑う相手の姿に本当に想って下さってるのだ、と感じれば少し笑い声を溢しては相手の事を優しいと評しては気にする必要はないと伝え照れ隠しであることを話し。確かに口調は荒めではあったが、それは元々自分達使用人に本当の気持ちを隠すためであり、その証拠に僅かに口角が緩んでいたのを見逃さなかった事もあるが故で。その上で光貴の去ってった方向を見ながら「それに、坊っちゃんはいつもご主人様と奥様にプレゼントを送りたい時あんなこと仰られるのですよ。以前、それを真に受けた新人がプレゼントを勝手に開けて、坊っちゃんに怒られていましたから」と笑いながら相手を安心させようとちょっとした昔話を話しつつチラ、と袋を光貴から渡された使用人の女性を見やれば少し恥ずかしそうに笑っており。そして恥ずかしげに笑ってた使用人が相手にも会釈をして「間違いなくご主人様と奥様の元にお届けいたします」と伝えて去っていったのを見届ければ「それでも、ご主人様や奥様のことを、坊っちゃんはかなり嫌っていらっしゃるんですよねぇ…ご主人様も奥様も、ダメなことしてるとは思われてる筈なのですが…坊っちゃんのあの状況で何言っても無駄、と思われてるようで…」と少し苦笑いのこもった口調で付け加え)

(/そこはちゃんと罰を一緒に受けたらご褒美を後であげるとでも言えばそれにサラッと賛同しますよ(笑)ふふ、ツンギレとはまた新しいですね！(笑)まだ高校1年生ですものね……流石に未来過ぎましたかね(笑)えぇ、光貴の家族のギクシャク具合を志貴君がより知れるチャンスです。ちなみに見ての通り口添えがなくてもちゃんと届いておりましたので御安心を(笑))

それは紛らわしい言い方をするアイツに問題があって使用人さんは悪くない気が……けど、ありがとうございます！
(照れ隠し。そう言われれば安心すると共にすんなりと納得がいき。ちょっとした昔話を聞かされると今まで何となく近寄りがたく感じていた使用人さん達に親しみを覚えて微笑みながら、しっかりとお礼を述べ。彼の両親にお土産を届けられて良かった、と安堵していれば不意に困ったような声が鼓膜を震わす。使用人さんの言葉を頭の中で反芻し「…違う、と思います。」ぽつりと、しかし確かな意思を持ってそう断言して。続け様に「…多分寂しくて拗ねてるっつーか、素直になれないんだと思います。じゃなかったら嫌いな相手にわざわざお土産なんか贈ったりしないと思うし…。」遊園地のお土産さんにて。要らないと言いつつもお菓子を気にしていた彼のことを思い出しながら、自分なりの所感を述べ。「俺の家も両親が共働きだからアイツの気持ち、何となく分かります。」と幼少期の頃を思い出し少し苦々しく表情を崩して、)

(/ふふ、志貴としてはご褒美が無くても自主的に反省文書いてほしいところですが…( 笑 )そうですかね？不良の子とかツンギレが多いイメージが…( 笑 )ですです、なので今はペットで我慢です！( 笑 )光貴君のパパさんママさん諦めないで、早く息子さんに会いに行ってあげてくださいって感じです！志貴にもあまりご両親のことを触れて欲しくないみたいなのでどうしたものやら…( 笑 )
　

「…ふふ、そうかもしれませんね。坊っちゃん、幼稚園生の頃に御主人様と奥様から直接手渡されたお土産、今でも大切に飾っておいでてすから」(相手から紡がれるきっと嫌いではなく寂しくて拗ねてるだけ、その言葉と相手自身も共働きだからこそわかるという言葉に少し不謹慎に思いながらも微笑みながら同意し、光貴の部屋のある方を見ながらそう話して。光貴の産まれた頃から彼の側でお世話をし続けたからこそ分かるような気もしていたが、相手の方が良く分かっているのかもしれない。そう感じては何だか嬉しさを感じつつ「御主人様や奥様は国内外問わず忙しく飛び回っておいでですから…坊っちゃんがああなってしまうのも無理はないかと。年に数回会えれば良い方で、坊っちゃんが幼稚園に入る前にはもう私たち使用人に任せっきりですから」とポツリと溢して)

(/ですよねぇ……そこは志貴君の腕の見せ所かと(笑)結局デレてくれるので……(笑)ですね(笑)まぁ、光貴の両親は何度か自宅(本邸)に帰ってますがそれを光貴が知っても会いに戻ろうとしてないですから……そこはもう光貴の両親が帰ってくる頃を使用人から聞いた志貴君が本邸行ってみたいとおねだりして会わせるとか、使用人から色々聞き出せば使用人はしっかり答えてくれますよ(笑))

(彼のことを何十年もそばで見守ってきた彼女からしてみれば自分なんてポッと出の居候だ。生意気だったかもしれない、とヒヤヒヤしていたものの微笑まれればその不安も消えていき。忙しい両親に代わって小さい頃から他の使用人と共に成長を見守ってきた相手に「…でも使用人さん達が一緒居てくれて良かったです。子供の時って家に誰も居ないのは結構心細いから…アイツが“本当に独りぼっち”じゃなくて良かった。」と一瞬遠くを見るように目を細めてからまるで自分のことのように嬉しげに笑い。彼の普段の反応から冷たい人達なのかと思いきや、息子のことで悩んだり罪悪感も感じてると知れば「こんな事言うのは失礼かもしれないけど、アイツが全然話したがらないから凄い怖いご両親なのかと緊張してました」と少し申し訳なさそうにはにかんで、)

(/ええ…？2人きりの空間で一緒に勉強とかでしょうか？( 笑 )でも会いたくないの無理やり会わせるのも…結局のところこれは光貴君とご両親の問題ですから。志貴に嫌われたくないからご両親と会う、じゃなくて光貴君がどうしたいかが1番大切…だと志貴は思ってます！( 笑 )とはいえご両親が帰ってきた暁には、たとえ光貴君に反対されようが使用人さんに頼んでご両親に挨拶しにいきますので( 笑 )
　

「誰に対してもお優しい方ですよ、御主人様と奥様は…」(独りぼっちじゃなくて良かった、そう話す相手の様子にここまで光貴について考えてるんだ、と思うだけで嬉しさが感じれる。自分の雇い主である光貴の両親について怖い人かと思ったと言われればクスクスと笑いながらそう話しつつも思い出されるは幼い頃の光貴からの遊びたいと言う言葉を聞いても仕事の電話が来ればそちらを優先していた様子。それを思い出してしまえば少し眉を下げながら言葉尻が少し小さくなり、一旦言葉が途切れ話すべきかと少し悩んで。それでも相手が光貴の恋人でいるのなら話すべきか、そう感じれば「…ただ、坊っちゃんよりもお仕事を優先させていたのも…また事実ですね。幼稚園に上がる頃からは特に…」と少し言いづらげに口を開き)

(/良いじゃないですか。光貴は志貴君と何かするの好きですし(笑)本当に志貴君は光貴のこと想ってくれてますねぇ……光貴は簡単に言えば両親に甘えるタイミング逃しまくって早めの反抗期が中学上がる前に来てしまったので(笑)勿論使用人の面々は志貴君に全面協力するので、どうぞどうぞ(笑))

(仕事を優先させていた、と聞いて思い出したのは幼い頃のこと。両親が共働きということで物心つく前から保育園に預けられていたが成長すると共に、朝と夜以外両親の顔が見られない生活が本当は、寂しかった。お昼の時間、周りは母親の弁当を食べてるのに自分は給食だったり、夕方になり母親と手を繋いで帰ってく皆が羨ましかった。運動会などの行事もあまり一緒に参加出来なかった。それでも寂しい、と言えなかったのは子供ながらに多忙な両親に対しての遠慮があったからだろう。そんな幼い頃の寂しい気持ちも大きくなった今となっては癒えつつあるからこそ小さな声で「でも、ご両親もアイツのために働いてるんですし…。」と達観したことを述べ。先程から暗い顔をしてる使用人さんに「…あの、誰だって秘密にしておきたいことの1つや2つあるでしょうし…全部話してくれなくても大丈夫です！」彼も両親のことは話したがらない為、例えこの場に居なくても嫌がることはしたくない。そもそも恋人とはいえ、人の家の事情を根掘り葉掘り聞く気は無い旨を伝えにこりと笑い、)

(/でもそのうち高校生らしく勉強そっちのけて遊び出しそうですね( 笑 )ただやっぱり光貴君の嫌がることはしたくないので、少しでも光貴君がご両親に対して寂しいなど、本音を聞かせてくれたら、志貴も手を伸ばせるんですが……今ツンツンした発言が多いのでどうしても躊躇してしまい…( 笑 )
　

「畏まりました」(相手からの全て伝えなくても良い、という言葉に安堵の表情を浮かべると共にペコリと会釈をし。そして相手を相手に宛がわれた自室まで他愛ない会話をしながら送り届ければふと思い出したようにポケットから鍵束を取り出し、その中から1つの鍵を取り外してそのまま相手に差し出しては「此方を…坊っちゃんのお部屋の鍵、予備ではありますが…」とその鍵の正体を伝えては更に付け加えるように少し笑いながら話して)

「普段は夜にはお手洗い以外は念のため各部屋を施錠致しますので…志貴さんが坊っちゃんにいつでもお会い出来るようにと思いまして。是非お受取りくださいませ」

(/まぁ、まだ子どもですからねぇ(笑)でしたら夜這い(？)仕掛けた時に寝言のように本音だだ漏れさせちゃいましょう！そうすれば志貴君も動きやすくなるかと(笑)ちなみに同棲一週間が経過した中な訳ですが、それまで光貴は志貴君に夜這いとかはまだして無いです(笑))