主。 2020-03-01 00:57:11 |
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__遅くない?(ぽつり、自身以外誰も居ない空間に響いた言葉はその声の主たる少年の心情を体現しているかの如く不機嫌さを滲ませており。茜色に染まる夕陽を背にして女子トイレの窓枠に凭れ掛かりながら、己が助手として契約を結んだ少女が駆け込んで来るその時を今か今かと扉越しに眺めている少年の輪郭は薄く、透明に揺らいでいた。自身が迎えに行くという手もあるが入れ違いになる恐れもあるだろう、と此処で少女を待つ事早くも数十分。あの少女の事、また男子生徒とやらのいいように扱われているか将又何処ぞの祓い屋を生業とする美男子(兄)とやらにでも目を奪われているのだろうと肩を竦めながら溜息を零すとやれやれ。一応、トイレ掃除というこの役目は他の事柄よりも優先すべき先約であると言う事をあの少女は分かっているのか。少年の手許にあった水槽の水面がたぷん、と揺れたのを感じ取ると「やっぱりヤシロはえら呼吸が恋しーのかな?ね、白杖代。」と傍らにふよふよとうかんでいた人魂に語り掛けるその口角は怪しく吊り上がり、彼の堪忍袋の尾が切れかけている事が伺えるだろう。)
(/と言う感じです。宜しければ返答を戴き、そこで相性が互いに合うようでしたら是非とも引き続き言葉を綴りたいなと。)
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