執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>ラザロ
えっ、いや…ああ、なる、ほど。
(間に合わせで良い、何か手当てを。そう巡る思考は己を引き寄せる手の動きにぴたりと止まり、同時に視線もそちらへと向ける。そこで受けた問いの答えを咄嗟に返し損ねて、吃りの混じった声を上げた後、漸く意味を理解する。それでも未だ先の動揺が残るのか、それとも今伝えられた事実を飲み込みきれないのか、頻りに瞬きを繰り返しながらぶつぶつと呟く彼を見詰める。しかし不意に掛かった声に停止していた頭がまた回り始め、彼を呼んだ目当てを思い出す。「あ、ああ、そうだな。折角だ、目的がある方が良いだろう。」目の合わない彼へ僅かに揺れの残る声で返事をし、気持ちの切り替えに深呼吸を一つ。それから、今度は自らの足で部屋の境まで歩み寄る。「うむ、目的が決まったならば、あとは行くだけだな。その場所は何処にある?此処から近いのか?」自身にか彼にか、言い聞かせるような言葉の後、開いたままのドアから顔だけを部屋の外へ覗かせて、また最初と同じ明るさを持った調子で問いを投げ掛けた。)
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