執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>レオ
――…何ンだよ?
( 扉の向こう側から聞こえてくる慌ただしさ、それに加えて胸の躍るような明るい声色には、ここまで足を運んだ甲斐があったと内心口角が緩む思いだ。開かれた扉、初めて会った夜とは違って髪を一つに纏めた貴方の表情が変わるのを、怪訝そうにまじまじと眺めよう。騒然とする貴方の言葉から、ようやく自分の血生臭い様相に動揺しているのだと思い至れば、ケッと短く唾棄した後「 手前なァ、最初の夜に俺が言った事もう忘れちまったのか? 」貴方が遠ざかった分、此方から大股に一歩距離を詰めれば、一先ずは手当てが不要である旨を伝える為に貴方の二の腕辺りをぎゅっと掴み、こちらへ引き寄せ「 俺は人間を喰う。手前(にんげん)の中に流れてる血は何色だ? 」捕食直後なのだという事を、自分なりにオブラートに包んで伝えたつもりだが、些か配慮不足だろうか。否、配慮が足りる怪物ならばそもそも貴方の前に血塗れの姿で現れたりはしないのだが「 ッたく…早合点しやがって。騒ぐほどの事でもねえだろが、 」ブツブツ悪態を垂れているうちに、そんな自分の浅慮に気付き始めてはバツが悪そうに目を逸らし。掴んだままだった腕を放せば、その手の親指を扉へと向けて「 手前が気になるってンなら、水浴びでもしてくるけどよ。何なら今から一緒に浴びに行くか? 」使い魔から言伝られた貴方の今夜の望みにかこつけて、不器用なドラゴンは目線を外しながら居心地悪そうに大きく尾を揺らして )
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