執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>キルステン( >1600 )
美声の友達、かぁ…………心当たりが無い訳では無いけど
( 現世ではある程度の人脈を紡いできたつもりだし、その中には無論声で稼ぐような人種もいる。然しながら彼らがこの屋敷で過ごしていけるような性格をしているかはまた別の話で。すぅと目を細め 「 僕と違って聞き分けがいい訳じゃあ無いから、きっと直ぐに怪物のお腹の中に収まるよ 」 先程の歯切れの悪さから一転、にっこりとした笑みを浮かべて見せて。数回瞳を瞬かせたのは求めるものを読み違える、なんて普段では絶対にしないような失態を犯してしまった自分自身への驚きから。可愛く見上げてお強請りだなんて、それ程してきた記憶も無く思い当たる対象はダークエルフだけ。そんなところに思考が到着すれば自身で思っている以上に深いところまで侵食されている現状に思わず漏れ出た笑い声は予想以上に大きく、彼の尖った爪先がこちらに向いている事も構わずに 「 ……ははは!ごめんごめん。ハイネにおねだりする時の癖がついちゃってたみたいだね 」 一頻り笑った事により目尻に薄らと浮かぶ涙を人差し指で軽く拭い取ってしまえば、に、と口角を持ち上げ自信ありげな表情とともに 「 ラッピングと加工、手伝って欲しいんだ。対価としてあげれるものって言ったら僕自身しか無いんだけれど……きっとキルステンは “ 僕を欲しい ” とは思わないだろうけど 」 言葉の締めはやや自虐風味に、けれども決して悲壮感が漂うものでは無くたっぷりと茶目っ気を交えたもので 「 もちろん、今夜じゃなくてまた後日でも構わないよ。キルステンにも用事があるだろうし 」 今夜だってかなり急なお願い事だったに違いない。この世話好きな人魚が否定的な返答を返してくるだなんて考えてはいないものの、矢張り伺いを立てた事への返答を待つ時間は不安を煽るものに変わりはなく。どうだろう、と言葉として出すことはしないもののゆるりと首を傾げて )
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