執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>グレン(>>1596)
コックが増えたらスープが台無し、ってやつね
(見る者によっては依存、あるいは全幅の信頼とも受け取れる彼の答えにコミカルな様子で肩を竦めて短く吐息するように笑って。必要以上に手を出せばかえって状況を悪化させてしまうかもしれない、そんな危ういバランスで成り立つ彼らの関係を理解したうえで〝向こうから頼られなければ〟これ以上は干渉するまいと心に決めて。「 ちゃんとお礼が言えて偉いじゃない。ついでに美声の友達を何人か紹介してくれりゃもっと良いわ 」お気に入りはなるべく広めず独り占めした方がよいと思っていたが、自分が素敵だと思った場所に共感を示してくれる存在がいるのも悪くない。屋敷に呪縛された哀れな怪物の身で心がほんのりと暖かさを取り戻すような感覚を味わえる夜は多くない、だからこそ対価を求めるような口ぶりながらもカラリと歯切れのいい口調でブラックジョークを添えるに留めて「 それ、おねだりのつもり? 」元よりへらへらしている態度を好かない人魚は途端に細い眉を吊り上げ「 ハイネはそのキレーなお顔できゅるんと甘えたら我儘聞いてくれるんでしょうけど、アタシはそうはいかないわよ 」ゴテゴテキラキラのネイルで鋭く尖った食指をびしりと彼に向け、しかし突き放すではなくふんすと鼻息を荒くした後に腕を組んで彼の前に立ちはだかるように仁王立ち「 これ以上何をして欲しいのか、きっちり言葉にしてお願いしなさい。じゃないと相手には伝わらないし、それが然るべき態度ってもんでしょ 」愛を以って厳しく生徒に接する鬼教師、もしくは人魚の紹介者である死神の言ったクイーンという形容表現が相応しいお説教は、か弱い人間がこの屋敷で出来る限り有利に事を運ぶのに必要であろう心構え。ダークエルフだけの寵愛を得られていれば生きていけるだろう彼に対して夏炉冬扇な内容かもしれないと承知の上で真っすぐに伝えるのは、きっと彼の事をこの先も気に掛け続ける対象として見捨てていない証拠なのだろう)
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