執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>グレン(>>1590)
……、
(つられるように眉を下げたのは、彼には彼なりの苦悩があるのだと悟ったから。訳も分からないまま怪物に喰われてしまうのも理不尽だが、なまじっか愛され重宝された挙句に相手の一存でいつ切り捨てられるか分からない状況もまた前者に勝るとも劣らない理不尽なのだと。無神経な事を言ってしまったと内省する難しい表情のまま、はあっと勢いよく溜息を吐いて「 …その後は偶にアタシが面倒見るわよ。勿論アンタが望むならだけどね 」死より孤独を恐れる、そんな節のある男の子だと彼を見て感じていたのだと気付いたが故の提案。ハイネの興味が失せた後も彼がもし屋敷での生を望むのであれば、奇しくも自身の大好物にあたらないからこそ彼を見守る事はできる。しかしその反対、ハイネによる最期が彼の最後の望みなのであれば先の提案は大変なお節介であることも重々承知したうえで結びの文言を付け足して。「 ふーん…? 」年相応、あるいはそれよりも少し幼気な笑顔を見ることが叶えば曇っていた表情からはふっと力が抜け、眉尻も口角も柔らかさを取り戻し「 健気ね。カワイイじゃない 」彼の笑顔もさることながら思考回路も微笑ましく、しかし歪な危うさを含んでいるようにも感じられてカツカツと距離を詰め「 ええ。胸を張って持ってきなさい、Hottie 」降り注ぐ月光の下で笑う彼はさながらスポットライトを独占するスター、彼がハイネに向けてどんな石を選んだのか興味があったはずなのにその笑顔から目を離せず、せめて遠慮なんてさせないようにサムズアップをして明朗に笑って。「 そんじゃもうココに用はないわね?そうだ、ラッピングの材料は持ってンのかしら 」意思確認の結果、彼がまだ煌めきの塒に残りたいのであればその場から動かず、そうでないのであればついておいでと言わんばかりに出口へと歩みを進めるだろう。贈り物といえば欠かせないパッケージについて考えが至れば、生来の世話焼きを発揮し肩越しに彼へと振り返って問い掛けて)
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