執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>グレン(>>1498)
……なに、どんな特技?!こんな早く涙止まるって珍しいよ
(獲物の涙腺を狂わせるそれは生理的なメカニズムで説明や対策を付けられるものでは到底なく、だからこそ止まらない涙に戸惑う内に混乱して更に泣いてしまう人間も少なくはない。だからこそ、自身で情緒を律し流涙を制御するような一連の動作に興味深そうにまじまじと視線を送りながら心底感心した様子で「 おあいこか、それ助かる。そこまで仲良くしてたらハイネに怒られるかもしんないけど……うん、そんな夜が来ればいいな 」上手に落とし所を見つけてくれた彼に二重の意味で感謝しながらそれを示すように顔の前で両掌を合わせながら顔を伏せて。そのままパッと面を上げて両手はソファーにつき、リラックスするように重心を後ろに倒して夢想するような少年じみた表情で虚空を見つめて。ふと彼に何か動きがあった事を視界の端で捉え目線を戻せば差し出される右手の小指、怪物の世界にはない慣習ながらも人間の世界でポピュラーなそれへの正しい応え方を探すように両手でくしゃっと髪を淡く掴んで「 あー何だっけそれ。待って言わないで、確かに知ってる筈だから 」回顧に集中するためにぎゅっと瞼をきつく閉じる事で余計な情報を遮断して、暗闇をぐちゃぐちゃと手探りするように深く深く記憶を追いかけて「 知ってる…絶対知ってるんだ。まだ取られてない、取られて……、…ああ! 」まるで貧乏揺すりのように小刻みに身体が揺れるのは過剰なストレスゆえの無意識な反応か。ただならぬ雰囲気と共にぶつぶつと呟き、急に明るく声を張り上げてはぱっちりと双眸を開いて勢いよく自らも同様に小指を差し出して「 これね、これこれ!はい約束っ 」ただ思い出せた事が、というよりもその記憶が抜け落ちていなかった事を心から喜ぶようにやけに高いテンションで温かなそれに小指を絡めて一度上下に振ってから手を引こうか。お返しの案についてふむふむと前のめりに聞きながら「 ええ!いいじゃん!喜ぶと思うよ 」ぱちぱちと細かく拍手をしてから両手をぐっとサムズアップの形を作って全力賛成を示し「 思い切って手作りするってのはどう?しかもこっそり君の分も作っちゃって実はお揃いでしたーってするんだ。ハイネ、絶対“かわいい~!”ってなるって! 」それは大変ちゃっかりとしたアイデアだが、友人代表のような顔をしてきゃいきゃいと確信を持って燥いで)
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