執事長 2020-02-25 19:00:33 |
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>キルステン、クォーヴ ( >>1400 )
優等生か……そんなふうに見えるんだ。僕は学校しかコミュニティを持っていないから、全くの先入観なしに自分を見た人が抱く印象ってすごく興味深いな。いや、それともあなたはすでに、僕のさまざまなこと知っていたりするのかな……。
ごめん、また長くなっちゃいそうだ。まずはこれをいわなくちゃ。一番きれいな人魚さん、細やかなご回答をどうもありがとう。
では希望通り、ひとまずは秘密の共犯者ルートのメリバを目指す方向で話ができたらと思ってる。あまり筆が早い方ではないから、気長に付き合ってくれると嬉しいです。
何もないようであればこちらの返事は大丈夫。また会おう。
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( このときのことを、本当に愚かだったといつか後悔する日が来るかもしれない。それでも、不安と孤独に押しつぶされそうになる寸前で聞こえた人の声に抱いた感情は紛れもない"安堵"で。自分がこんなに弱い人間だって知らなかった。警戒心を抱くより早く、僕はベッドを降りると小走りで声の出処に近付きドアノブに手をかける。「はい、今開けます」そう言って躊躇いもなく扉を開けた馬/鹿な息子を天国の母は怒るだろうか?ゆっくりと隙間が開いていく。後悔してもう遅い。知らない人は入れちゃダメって、あれだけ言われていたのにな……。
まず真っ先に目を引かれたのは、余白のない真っ黒の瞳。その中心で水色の虹彩が穏やかに細められ、彼が僕にとって加害者なのか救済者なのか、まるで判断がつかなかった。「どうぞ、」緊張した面持ちで中へ促すと、ベッドの縁に腰を掛ける。普段の自分が客を迎え入れた際行う気遣いをすべて忘れて、上背の高い来訪者を無遠慮に見上げた。不思議な瞳の次に気付いたのは、彼を纏う煙のような何か。その揺らめきをじっと見て、「……僕は、これからあなたと暮らすの?」口を出たのは、子供みたいな問い掛けだった。 )
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