きちがいひつじ 2020-01-31 20:15:52 |
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>72 ユーリケ
ああ、それで良いよ。( 信じてくれること。自分が無意識のうちに求めているそれが与えられるだけでも充分。だからそれ以上何かをして貰おうとは望んでいない。「うん、大丈夫。約束」彼の言葉は最初よりも柔らかく、段々と少しずつ警戒を解いてくれているのが伝わる。良かった、と自然と頬は緩むばかり。「外のお話ね。わかった。じゃあまず、この星のことから話そうか。地球や月のことを──」立ったまま視線を辿り、月を見据える。鉄格子に添えられた細い手が酷く白い。虐待を受けた色濃い首輪の痕が痛々しく、幼少期が思い起こされる。しかし顔に出すことなく、ゆったりとした口調で話を続けて )
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