きちがいひつじ 2020-01-31 20:15:52 |
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>アルバート(>58) : エトワール
ふふ、つよがらなくてもいいよ。だって、仮面のせんせいのこともすきだもの( 平凡平和な善人の皮を容易く看破し、それがどれほど残酷かなんて知りもしないような無垢な笑み。輝く瞳は全ての闇を容赦なく暴く暴虐の太陽の如く。「 さっきも、いまも。せんせい、おびえてるから 」逃げるように逸らされた視線や、幼子の接触にすら身じろぐその様子。全てがいつものせんせいと異なる。「 おびえるのは、おもいだすのがこわいから。おもいだすのがこわいのは、そのキズの想い出がすっごくいやなものだから。 」笑顔のまま、天使は深淵へ羽搏く。つきつけられた指を素直に見つめ、少しだけ寄り目になってしまっていることに自分で気付いてはクスクスと可笑しそうに一頻り笑って「 それって、ぼくとせんせいだけのひみつ、ってこと? 」ぱあ、と目を輝かせる。今から語られるかもしれない過去がいかに惨憺たるものだって、内容なんか関係ない。職員の秘密を知る事に優越感も感じない。ただ、目の前の彼と自分だけのナニカを共有できることが嬉しい一心で「 わかった!だれにも内緒、だねっ 」相手の過去を聴いたところで、自分は何も変わりはしない。それは自信ではなく確信であり疑う余地もなく、ただ約束の為の小指を差し出して )
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