>42 セス ( 瞬時に変わった視界に数度瞬きをするも笑みは変わらず、崩さずに。するり、と反対の手を柔らかな髪に沿わせ、まるで母のような慈しみの色で壊れないように丁重に撫ぜる。「____ぅあ、あは。乱暴だ。狼さん、僕は赤ずきんじゃないよ。」首筋を襲う、ちり、とした痛みに呻き声を。童話になぞらえ、くすくすと笑い。 )