オリナリ(NL)

おっ、この匂いは…やっぱり和食か。日本人ならやっぱこれだよな、うんうん(身支度を済ませてリビングのソファに座って朝食の完成を待っていると食欲をそそる香りが漂ってきて、立ち上がりテーブルの上に並んだ料理を確認すれば相手のレパートリーの中でも特に安定した高クオリティを期待できる和朝食で上機嫌に声を弾ませながら、自分の分のブラックコーヒーと相手のための甘めのカフェオレをテーブル上に用意して)

ぁ、ありがとう……ご飯できたから食べよ。
(テーブルに置かれたカフェオレをみては小さくお礼を言い相手と自分の分の箸をテーブルに置いてから上記を述べれば椅子に座り手を合わせて小さく「いただきます」と言えば兄の作ってくれたカフェオレに手をつけ)

おう、いただきます。…うん、今日も変わらず美味い。これならいつでもお嫁にいけるな(両手を合わせて朝食に箸をつけて、用意された料理を一通り口へと運び味わい、素直な感想をそう告げては冗談っぽくそんな言葉を付け加えて)

私がお嫁に行ったら兄さんが困るんじゃない？
(兄の作ってくれたカフェオレ飲んで落ち着いたのか兄が放った冗談にこちらも冗談で返しながら朝食を食べていきなんと返答するのかと相手の方を少し見て)

そりゃ困るな、主に食生活的な意味で…でも兄としては妹が兄離れしてくれないっていうのも心配なんだよな(相手がいなくなって自分が一人暮らしを始めた光景を想像し、出来合いの惣菜やレトルトばかりの生活が頭をよぎってげんなりして、とはいえ相手にも相手の人生があるのだからと考え、人の心配ばかりせず自分の心配をしろと伝えるようにそんな軽口を叩き)

なっ……十分兄離れしてるじゃない
(少しむっとした様子で言えば朝食を食べ終わりシンクに食器を持っていき後片付けはリップを塗った後にしようとかんがえながら自室に戻ろうとしていて)

わかってるわかってる、ちょっとした冗談だって。…琴葉、いつもありがとうな(流石にからかい過ぎたかと相手の反応を見て察して、冗談だからと笑い飛ばせば。なんだかんだ言いながら自分のことを気にして心配してくれる相手にお礼を少し真剣に言っては自分の食器もシンクへと持っていき、ついでだからと洗い始め)

はぁ……なんで素直になれないんだろ
(自室に戻りお気に入りのリップをつけながら起こしに来てくれた時と言いさっきといいどうして兄にトゲのある態度を取ってしまうのかと反省していて)

よし、いっちょあがりっと…今日は午後から雪か、積もらないといいけどな…(食器を洗い終えて、時計を確認すればまだ家を出るまではもう少し時間の余裕があって、テレビの天気予報をぼんやり見ながらひとりごちて)

あれ、今日雪なんだ
(いつもどおり着崩した制服に着替えてリビングに戻ってくればスカートを折りながら上記を述べ防寒具はあったかと思いながらテレビを見ていて)

そうらしい、手袋ぐらいはあったほうがいいかもな…どこにしまってあったっけな(相手の声に振り返り、ガチガチに防寒具で固める必要はないだろうが最低限の対策はあった方がいいだろうと考え、どこに片付けたかなと考えをめぐらせて)

私はいいよ、寒いの慣れてるし
(普段から露出度の高い服を着ているため寒いのはそこそこ慣れていて上記を述べながらスマホを触っており今日の夜はどうしようなどと考えていて)

そうか？まあ、今からじゃ探す時間もないし諦めるか…手が冷えたら手ぐらいなら繋いでやるぞ(相手がそう言うなら今日のところはあまり時間もないため、それでもいいかと思い直し、なんだかんだ妹離れできないのはこっちの方のようでそんなことを言っては軽く笑ってみせて)

兄妹で手なんて繋がないでしょ
(好きな相手と手を繋げるのは嬉しいが義理とはいえ兄妹なのだから人に見られて変な噂が立つのもどうかと思い即座に上記を述べれば家を出て思った以上に冷たい風を浴びながらやっぱり手袋いるかもと思いつつ兄が出てくるのを待って)

おお…今朝は一段と冷えるな。早く学校へ行こう(一足早く家を出た相手に少し遅れて家を出て、玄関先を吹き抜けた冷たい風に軽く身震いすれば暖房の効いた学校の校舎を恋しく思えば、そそくさと歩きだして)

今日の夜はビーフシチューかなぁ
(兄の隣を歩きながらお昼もまだだと言うのに夜の献立を決め始め帰りに買い物をして帰ろうなどと考えながら相手の方へ少しだけ目線を向けてから戻し兄妹じゃなくて恋人として隣を歩けたらなぁなどと考えており)

お、そりゃいいな、身体も温まりそうだ。琴葉が夕飯も料理担当してくれるんなら俺は買い物の荷物持ちぐらいはするぞ(夕飯の献立について口にして歩く相手に相槌を打ち、となればきっと放課後は食材を買いに行くのだろうと考えて、自分も荷物持ちという形で少しは貢献しようと申し出て)

うん、ありがとう…
(相手に相槌をうつものの好きな人はいるのだろうかとかいつかは恋人を作って結婚とかするんだろうなどと考えていて少しだけ俯けば自分には相手とそういう関係にはなれないのだと言い聞かせて)

どうした？今日はなんか覇気がないな、寝不足か？(どこか心ここにあらずといった感じの返事を返す相手に、なんとなく元気がなさそうなのはわかるものの原因らしい原因が思い当たらず適当に当てずっぽうでそう問いを投げかけて)

ん?いや……一也はその、彼女とか作らないのかなぁって思っただけ
(誤魔化そうと思ったがこの際だからはっきりさせておこうと思い上記を述べれば相手を見上げてから真剣な眼差しで相手を見つめていて)