女子高生 2020-01-22 22:15:00 |
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うー、寒っ。ただいま。って………そういやそうだったな。
(日課である朝のジョギングを済ませて体を震わせながら帰ってくるとリビングに前までいなかったクラスメートの姿を見て目を見開き。「何でここにいる?」と問い正したくなるもすぐに父親が再婚したことを思いだし納得したような表情を浮かべながら羽織っていた黒いコートを脱ぎ学校に行くための身支度を整えようとクローゼットの中から制服を引っ張り出して)
(/かしこまりました。これからも何卒よろしくお願いいたします。)
──ごちそうさまでした。私先に行くね。( 形上は家族となったものの、学校ではクラスメイトという立場で自身が高一の時から想いを寄せていた人物の姿を目にすれば思わず避けるように朝食を食べ終えた後、食器を手に取り席を立ちキッチンに置くと鞄を持ち玄関に向かい )
( / こちらこそ末永くよろしくお願い致します!)
………ん。
(制服を着、朝食をとるために席につくと家族となったクラスメートが玄関に向かうのを彼女の言葉に小さく返事をして見送り。別に家族になったからといって急に親しくなるわけでもないしここで変な返事をすればひかれることはまず間違いない。いくら自分たちが犬猿の仲とは言ってもさすがに初日に父と義母のまえで喧嘩するのも気がひける。そんなことを思いながら目の前の朝食を黙々と食べ)
(/次は学校のシーンでよろしかったでしょうか?)
おはよー。えっ?新しいお父さん?うん、優しい人だよ。義兄弟は……まあ…ね、うん。( 教室に着くと親しい友人にいつもと変わらない笑顔で話しかけ。早速新しい家族のことを聞かれてしまったもののまさか犬猿の仲のクラスメイトと同じ屋根の下とは言えるはずもなく笑いながら誤魔化し )──あ、そうだ!今日って英語小テストだったよね?
( / はい!とりあえずクラスメイトには今の所家族になったことは秘密という設定で話を進めようかと思います!しばらく経ってから同居している事がバレてしまって…みたいな感じも面白いかなーと! )
………ウッス。
(鞄を持って教室の扉を開けると性格のいい男子生徒が挨拶をしてきて。軽い会釈を返すと普段通り席に座って一人読み掛けのライトノベルを鞄から取り出して開き。義理とはいえ家族となった彼女のことが少し気になりもしたが彼女もいつも通りの生活を送っていることを確認するとそんな気持ちもなくなり)
──はあ、やっと小テスト終わったー!次の授業は…。( 1限目の英語の小テストの後何事もなく授業を受け終了のチャイムと同時に机に突っ伏し。その後時間割をちらっと見つめ次の授業の準備をするため机の中から教科書とノートを探すものの、ノートは見つかったが肝心の教科書が見当たらず鞄をガサガサと探し始め )──あれー?おかしいな…ちゃんと入れた筈なのに…
ん?これは………おい橘。
(次の授業の準備をしようと鞄をあさっていると同じ教科書が何故か二冊あり。名前を見ると橘栞里と書いてある。どうやら教科書を入れる袋を間違えたようだ。面倒に思いつつも教科書がなくては彼女が困ると考え、ため息混じりに周りに聞こえないよう彼女に声をかけ)
何──って、なんで半田が持ってるの?( 何度も鞄を見返すも教科書は見つからず隣のクラスに借りに行こうと思っていた矢先、何やら声をかけられ振り返ると何故か犬猿の仲の彼で。ふと手元を見てみると自分の名前が書かれた教科書を持っていて不信そうに問いかけ )
それはこっちが聞きてぇよ。
(不信に思ってそうな彼女の目を見て苦笑いしながら教科書を横目で見。正直に相手が入れ間違えたなどと言ってしまえば彼女の義兄弟が自分であることがバレてしまう。それは彼女のためにも自分のためにもならない。そう判断して理由は曖昧にし)
もしかして──。これ、私が入れ間違えたとか…?( どうにも彼の鞄に入っていた事が自分の中で納得がいかず昨夜の事を思い出してみれば、無意識のうちにリビングにおいてあった彼の鞄に入れた事を思い出しコソッと周りに気付かれないように耳元で問いかけ )
それしかないだろ。俺が女子の教科書が好きな特殊性癖だったら話は別だろうが。
(相手の問いかけに冗談混じりに小声で答え。「こんなことがまたあったらバレちまうぞ、義兄弟のこと。」半分脅しともとれる言葉を少し意地悪な笑顔を浮かべながら彼女の耳元でつぶやき)
なっ…ちょっと近いってば…!と、とにかく絶対バレないようにしてよね!( いつもより距離感が近いと感じてしまえば何故か意識してしまい、思わず両手で彼を押し退け。教科書を手に去り際に注意するように指差しながら自分の席に座り )
はいよ。
(彼女の後ろ姿を見ながら小さく返事をし。なんでアイツと同居することになったんだよ、と彼女の母親を再婚相手に選んだ父親を恨めしく思いつつ席に戻り)
あー…やっと午前の授業終わったー!ね、今日どこでお昼食べる?今日はお弁当持ってきたから──( 午前最後の授業を知らせるチャイムと同時に待ちに待ったお昼休憩となり、嬉しそうに鞄からお弁当を取り出したものの何故かもう1つある事に気付けばサーッと血の気の引くような感覚になり、なんとか友達に先に行ってもらうことに成功すればお弁当を手に取り彼の席に向かい )…これ、半田の分。お母さんに頼まれてたやつだから…。
ん?なんで義母さんはお前に持たせたんだ?
(渡された弁当箱を受け取るとそれを不思議そうな目で見てわざわざ彼女に渡さずに自分に直接渡せばいいのに、と率直な疑問を口にし)
知らない。それはこっちの台詞。明日から自分で持ってきてよね…( 彼の疑問に同意するかのようにため息混じりに呟けば、お弁当を机の上に置き友達と約束していた場所に走って向かい )
………さてと。
(学校が終わりクラスの皆が部活や遊びに行こうと動き出す時間。友などいない自分にとって何処にも行く場所もなくただ帰るのみ。すぐに荷物をまとめると教室を後にしようと出口の扉を開け)
──…わっ!び、びっくりした…!( 先に教室を出ており、靴箱まで行ったのはいいものの携帯を教室に忘れたことを思い出し慌てて扉を開けようと手をかけた瞬間彼とぶつかりそうになり )
!………と。びっくりした、はこっちの台詞だ。
(危うく目の前に現れた影にぶつかりそうになったため慌てて道を開ける。が、人影が犬猿の仲である彼女と分かると大きくため息をつき彼女の横を通りすぎ靴箱に向かおうとし)
ちょっと、ため息つくことないでしょー!( あからさまに大きなため息をつかれたことにイラッとすれば横を通り過ぎた彼に向かって大きな声で叫び、その後忘れ物を取りに向かえばすぐさま彼を追いかけるように靴箱に向かい )
………橘はこの状況どう思ってる。
(靴箱にやってきた彼女を横目で見ると、突然話を切り出し。「俺は嫌だね。犬猿の仲である女子と一緒に暮らすなんて」と苦笑いしながら自分の不満をストレートに相手に突き付け)
どうって──それはこっちのセリフ!そっくりそのままアンタに返すから。( 不意に問いかけられた言葉に一瞬考えたものの、不満を聞かされてしまえばプチン、と何かが切れる音がし周囲に誰も居ないことを確認すれば強い口調で言い放ち。「でもお母さんの幸せそうな顔見てたら嫌って言えないじゃん…」と母親の顔を思い浮かべながら唇を噛み締め彼の返事を聞かず靴を履き替え校庭に向かい )
お母さんの幸せ、ねぇ。
(相手の後ろ姿を見送りながら彼女が放った言葉を繰り返すとフッ、と笑い。手早く靴に履き替えると大きくため息をついてから校庭に出ていき)
あ、今日バイトの日だった。急がないと…( 今日はすぐには帰る気にはなれずどこで時間を潰そうかと考えていたものの、バイトが入っていたことを思い出せばバイト先であるカフェへと向かい )
フーッ、なーんでカフェにいるんだろ、俺。
(家に帰ろうとしたはずが何故か最寄りのカフェで本を読んでいて。本から机に目線を変えるとそこではコーヒーが湯気をたてていて。飲み物まで頼んだのか、と自分に苦笑しながらコーヒーに息を吹き掛けゆっくりと口に運び)
はい、では少々お待ちくださいませ。( 店内が少し混んでおり慌ただしく店内を駆け回りながら注文を取り、テーブルのセッティングのため準備をしていれば、コーヒーを飲むとある人物に気付き且つ「…なんでここにいるの」と顔を引き攣らせながら問いかけ )
………最悪だ、よりにもよってお前のバイト先だったとは。
(ふいに掛けられた声に目線を上げれば犬猿の仲である彼女が立っていて危うく飲んでいたコーヒーを吐き出しそうになり。なんでこんな店選んだんだよ、と自分にイラついて頭を掻きむしり)
今まで学校の人に会ったことなかったのに…なんでここに来たのよ。( 深いため息をつきながらぶつぶつと小言を呟き。他のテーブルからオーダーを頼まれると営業スマイルを向けて接客をしに向かい )
………なんかあれだな、店員用の服装になるとお前、様になってんな。
(コーヒーを飲み終わりマグカップを自分の前に置くと接客をしている彼女をじっと見つめながら独り言のようにそんなことをつぶやき)
こちらお下げしますね。……今何か言った?( 彼のテーブルに向かい空のコーヒーカップをトレーに乗せながらニコッと営業スマイルを向けながら、何か聞こえたような気がしたのか小声で問いかけ )
ああ、馬子にも衣装ってな。
(相手の問いかけに意地悪な笑顔を浮かべながら先ほどの言葉をそのまま悪口に変換したような言葉で答え。「さーてと、帰るか。」そうつぶやくと鞄ををって席を立ち)
はあ?馬子にも衣装って…っ──ありがとうございました。またのお越しをお待ちしてます。( 悪口とも取れる言葉にカチンとくれば思わず声を上げてしまい、店長から有無を言わさぬ咳払いをされてしまえばグッと堪え苦笑い混じりの営業スマイルできちんと接客をし )
………アイツも大変だな。
(後ろから聞こえた接客の言葉に振り向きもせずに店を出。だが彼女が無理をしているのは重々承知であり同情のような言葉をつぶやき。「そういやアイツの誕生日っていつだったっけ。」クラスのグループLINEの中から彼女のアカウントを探し)
おつかれ様でしたー。お先に失礼します!( その後いつものようになんとかその日のバイトを終え、先輩や店長に挨拶を済ませ時計を見れば21時を回っており。バイトで疲れているはずなのだがまだあの家には帰る気にはなれず遠回りしようと家とは反対方向へと向かっていき )
!………なんでお前とこうも鉢合わせするんだよ。
(そろそろ彼女のバイトが終わる頃合いだったためひとまず彼女と会わないように家を出、散歩をしていると鉢合わせし。今日は最悪だな、と嫌そうな顔でため息をつき)
そんな事言って…もしかしてわざと私と鉢合わせするように計画してるんじゃないの?( 1日に何回も犬猿の仲の彼と会うのは偶然にも程があり、裏で仕組んでいるのではと疑いの眼差しを向けて )
なんで俺がそんなことしねぇといけねぇんだよ?それこそお前が………ってねぇな。
(有らぬ疑いをかけられそれならばと同じことを言い返そうとしたがすぐに思いとどまりそんなことはあるはずない、と結論付け)
私は絶対有り得ないから。…お腹空いたしかーえろ。( 当然と言ったようにキッパリと言い張り。くるっと向きを変えてお腹を擦りながら家へと足を進め )
あっ、これ食うか?
(彼女の発言でそういえば、と散歩の途中で腹が減ったら食べようとコンビニに立ち寄って買ったコロッケを投げ渡し)
えっ、何……( 不意に後ろから投げかけられた言葉に振り向くと、何やら投げ渡され咄嗟に受け取ればまだ温かいコロッケで。「──ありがと。いただきます…」つき返そうとしたのだが、空腹には勝てずここは素直に受け取りひと口齧り )
じゃ、俺は一足先に帰ってる。………今日の学校でのあれ、悪かった。
(彼女がコロッケを頬張るのを見て自分もなんだか腹が減ってきて。なんか他になかったかな、と探すもなにもなく。ひとまず家に帰ろうと彼女に一言告げ家に向かって歩きだすがふと立ち止まり、今日の学校でひどいことを言ったと謝罪し)
…待ってよ。私も一緒に帰るから…それと別に今日の事気にしてないから。( 家路に向かう彼に気付き慌ててコロッケを食べ終え隣に並び。その後学校での事を謝罪されると彼からは想像もしていなかったため驚きながらも視線を逸らしながら呟き )
………誰にも話してないだろうな?
(自分と違って人と接する機会が多い彼女であればうっかり自分と彼女が同居人であることをしゃべってしまいそうで一応確認のために問いかけ)
当たり前でしょ!口が裂けても言えないから。絶対からかわれるだけだし…( 友達に対して彼の事はなんとも思っていない仲の悪いクラスメイトと話しており、今この状況は決して何があっても言えるわけもなくこの先も言わないと心に決めており )
そうか、ならよかった。
(ただ単純によかった、と思っただけだ。彼女が人に話さないのならばバレることはまずはない。何故なら自分は人と接するときがないからだ。彼女さえ気をつけていればこの状況を誰も知らずに時が過ぎていく。自分が望んでいるのはそれだけだ)
ただいまー。…あ、うん…帰りにたまたま会ったから一緒に帰ってきた。( その後会話という会話をするでもなく二人並んで家路につき玄関のドアを開ければ、偶然母親と出くわし2人で帰ってきたのかを問われ頷きながら靴を脱ぎ自分の部屋へと向かい )
さてと、お風呂入ってこよーっと。( 自室にて着替えを済ませバスタオルと着替えを持ち。さすがにこの時間に彼もお風呂に入ることは無いだろうと思いながら脱衣場に向かいドアを開けて )
うわっ!な、何だよ!?
(急に開かれた扉に思わず目を向けるとそこに立っていた人にびっくりして。危うく今パンツを脱ぐところでありもし一歩遅ければどうなっていたのか想像するとヒヤヒヤして)
………!ちょっ…入ってるんなら声くらいかけてから入ってよー!最低、信じらんないっ!( 彼のまさかの格好に目を見開き扉をバンッと閉めれば、バタバタと階段を駆け上がり自室に向かい )
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