女子高生 2020-01-22 22:15:00 |
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それはこっちが聞きてぇよ。
(不信に思ってそうな彼女の目を見て苦笑いしながら教科書を横目で見。正直に相手が入れ間違えたなどと言ってしまえば彼女の義兄弟が自分であることがバレてしまう。それは彼女のためにも自分のためにもならない。そう判断して理由は曖昧にし)
もしかして──。これ、私が入れ間違えたとか…?( どうにも彼の鞄に入っていた事が自分の中で納得がいかず昨夜の事を思い出してみれば、無意識のうちにリビングにおいてあった彼の鞄に入れた事を思い出しコソッと周りに気付かれないように耳元で問いかけ )
それしかないだろ。俺が女子の教科書が好きな特殊性癖だったら話は別だろうが。
(相手の問いかけに冗談混じりに小声で答え。「こんなことがまたあったらバレちまうぞ、義兄弟のこと。」半分脅しともとれる言葉を少し意地悪な笑顔を浮かべながら彼女の耳元でつぶやき)
なっ…ちょっと近いってば…!と、とにかく絶対バレないようにしてよね!( いつもより距離感が近いと感じてしまえば何故か意識してしまい、思わず両手で彼を押し退け。教科書を手に去り際に注意するように指差しながら自分の席に座り )
はいよ。
(彼女の後ろ姿を見ながら小さく返事をし。なんでアイツと同居することになったんだよ、と彼女の母親を再婚相手に選んだ父親を恨めしく思いつつ席に戻り)
あー…やっと午前の授業終わったー!ね、今日どこでお昼食べる?今日はお弁当持ってきたから──( 午前最後の授業を知らせるチャイムと同時に待ちに待ったお昼休憩となり、嬉しそうに鞄からお弁当を取り出したものの何故かもう1つある事に気付けばサーッと血の気の引くような感覚になり、なんとか友達に先に行ってもらうことに成功すればお弁当を手に取り彼の席に向かい )…これ、半田の分。お母さんに頼まれてたやつだから…。
ん?なんで義母さんはお前に持たせたんだ?
(渡された弁当箱を受け取るとそれを不思議そうな目で見てわざわざ彼女に渡さずに自分に直接渡せばいいのに、と率直な疑問を口にし)
知らない。それはこっちの台詞。明日から自分で持ってきてよね…( 彼の疑問に同意するかのようにため息混じりに呟けば、お弁当を机の上に置き友達と約束していた場所に走って向かい )
………さてと。
(学校が終わりクラスの皆が部活や遊びに行こうと動き出す時間。友などいない自分にとって何処にも行く場所もなくただ帰るのみ。すぐに荷物をまとめると教室を後にしようと出口の扉を開け)
──…わっ!び、びっくりした…!( 先に教室を出ており、靴箱まで行ったのはいいものの携帯を教室に忘れたことを思い出し慌てて扉を開けようと手をかけた瞬間彼とぶつかりそうになり )
!………と。びっくりした、はこっちの台詞だ。
(危うく目の前に現れた影にぶつかりそうになったため慌てて道を開ける。が、人影が犬猿の仲である彼女と分かると大きくため息をつき彼女の横を通りすぎ靴箱に向かおうとし)
ちょっと、ため息つくことないでしょー!( あからさまに大きなため息をつかれたことにイラッとすれば横を通り過ぎた彼に向かって大きな声で叫び、その後忘れ物を取りに向かえばすぐさま彼を追いかけるように靴箱に向かい )
………橘はこの状況どう思ってる。
(靴箱にやってきた彼女を横目で見ると、突然話を切り出し。「俺は嫌だね。犬猿の仲である女子と一緒に暮らすなんて」と苦笑いしながら自分の不満をストレートに相手に突き付け)
どうって──それはこっちのセリフ!そっくりそのままアンタに返すから。( 不意に問いかけられた言葉に一瞬考えたものの、不満を聞かされてしまえばプチン、と何かが切れる音がし周囲に誰も居ないことを確認すれば強い口調で言い放ち。「でもお母さんの幸せそうな顔見てたら嫌って言えないじゃん…」と母親の顔を思い浮かべながら唇を噛み締め彼の返事を聞かず靴を履き替え校庭に向かい )
お母さんの幸せ、ねぇ。
(相手の後ろ姿を見送りながら彼女が放った言葉を繰り返すとフッ、と笑い。手早く靴に履き替えると大きくため息をついてから校庭に出ていき)
あ、今日バイトの日だった。急がないと…( 今日はすぐには帰る気にはなれずどこで時間を潰そうかと考えていたものの、バイトが入っていたことを思い出せばバイト先であるカフェへと向かい )
フーッ、なーんでカフェにいるんだろ、俺。
(家に帰ろうとしたはずが何故か最寄りのカフェで本を読んでいて。本から机に目線を変えるとそこではコーヒーが湯気をたてていて。飲み物まで頼んだのか、と自分に苦笑しながらコーヒーに息を吹き掛けゆっくりと口に運び)
はい、では少々お待ちくださいませ。( 店内が少し混んでおり慌ただしく店内を駆け回りながら注文を取り、テーブルのセッティングのため準備をしていれば、コーヒーを飲むとある人物に気付き且つ「…なんでここにいるの」と顔を引き攣らせながら問いかけ )
………最悪だ、よりにもよってお前のバイト先だったとは。
(ふいに掛けられた声に目線を上げれば犬猿の仲である彼女が立っていて危うく飲んでいたコーヒーを吐き出しそうになり。なんでこんな店選んだんだよ、と自分にイラついて頭を掻きむしり)
今まで学校の人に会ったことなかったのに…なんでここに来たのよ。( 深いため息をつきながらぶつぶつと小言を呟き。他のテーブルからオーダーを頼まれると営業スマイルを向けて接客をしに向かい )
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